462話 夕飯前
光の行進が終わり、領民たちは三々五々、帰路についたり、その勢いのまま飲み屋へ赴いたりし始める。
お祭り民族め。
「我々は一度教会へ向かい、教会内でのシスターの役回りの説明に立ち会う予定です」
「コメツキ様も連れてくるようにと、ナタリアさんから言われております」
「俺が行っても、やることないんだけどなぁ」
まぁ、シスター連中がいるから、多少は事情だのなんだのを説明できる人員が欲しいってところだろう。
「パウラとネフェリーはガキどもを頼めるか? 一度教会の談話室に案内して、その後陽だまり亭に移動だから」
「うん。とりあえず、子供たちがはしゃぎ過ぎないように見ておけばいいんだよね?」
「概ねそんな感じだ」
光の行進にテンション上がって暴走するガキがいたら、きっちりと鉄拳制裁してくれるといい。
で、全員で教会へ戻ると――
「うぅ……本当に、本当に素晴らしかったですぅ……!」
「はいはい。分かったから、泣き止もうね、シスター」
四十区の若い方のシスターエリアスが、最年長の姉ちゃんルーナに慰められていた。
いや、逆、逆ぅ!
「ルーナ、偉いな。世話の焼ける妹の面倒を見てやって」
「あはは~、なんだろうね。なんか、今まで意地張ってたのが、なんでだか分かんなくなっちゃった」
言いながら、エリアスの頭を撫でてやっている。
やっぱ、どっかで意地張ってたんだな。
理由とかないんだよ。
「なんか気に入らない」ってのは、そんだけお前が今の教会を好きだって証でもあるから。
「変化は起こり続ける。その中で、自分が一番いいと思う空間を作っていく努力をしていけば、きっと理由の分からない焦りやモヤモヤはなくなっていくぞ」
「うん。……ちょっと難しくて、まだよく分からないけど、でも、お兄さんがそう言うならそうなんだろうなって思える」
「今はそれだけ分かってりゃ十分だ」
あとは、気が付いた時にはなんとなくそれを実感してて、「あ、あれってこういうことだったのか」って後々理解が追い付いてくるもんだから。
「あっ、ごめんなさい。敬語……」
「いいよ、んなもん。それより、妹の世話が大事だろ?」
「だねっ」
「ぅう……妹じゃ、ないです……よぅ…………」
そんなぐっしゃぐしゃに泣きべそかいてて、説得力が欠片もねぇぞ。
「変化かぁ……」
「ん? どした、レジーナ?」
「んにゃ。……な~んもあらへん」
どこか真剣みのある表情で呟いて、にへらっと笑って誤魔化すレジーナ。
また、変に思い詰めてなきゃいいけどな。
「シスターはん、責任者になろうっちゅーの、諦めはったん?」
「諦めてません! いつか、ちゃんと、みんなに頼ってもらえる責任者になります! ……でも、ヤシロさんに言っていただいたように、今すぐ無理をするよりも、出来る範囲で少しずつ、みんなと一緒に変化していく方が素敵だなと、そう思ったのです」
「そうそう。シスターが失敗しても、私たちがちゃ~んとフォローしてあげるから。いつでもお姉ちゃんを頼りなさいね」
「もぅ! 少し生意気ですよ、ルーナ!」
「その泣き虫が治ったら、話を聞いてあげるね」
「も~ぅ! ルーナ!」
完全に姉妹だな。
姉ルーナと妹エリアス。
その姿を見て、レジーナがぽつりと呟く。
「あはは……、責任者がそんなんで、えぇんかいな」
そうか。
教会でこいつらにその話をした時、こいつは陽だまり亭にいたから聞いてないんだな。
「責任は責任者が取る。だが、だからって全部を一人で背負い込む必要はない。陽だまり亭を見てりゃよく分かるだろ?」
ジネットが責任者であることは変わることがない。
だが、マグダもロレッタも、最近はカンパニュラや臨時店員のノーマやデリアまでもがジネットにいろいろ意見を言うようになっている。
それらの提案や意見を聞いた上でどう判断するかは、責任者であるジネットの裁量だ。
たとえ選択を誤って間違いを犯したとしても、それをフォローしてくれる仲間がきちんと育っている。
「責任者ってのは、そういうもんだろう」
下っ端には自由な行動を容認してやり、何かあった時の責任は自分が取る――なんてウーマロタイプの責任者は頼りになるだろうが、全員が出来ることじゃない。
「ジネットみたいに、いろんなヤツに助けられながらも、陽だまり亭を守り続けてるヤツも、十分素晴らしい責任者だろ?」
「…………せやね」
しばし、静かに考えに耽り、レジーナは柔らかく微笑む。
「それやったら、ウチにも出来そうやわ、責任者」
こいつも、薬剤師ギルドの存続について、何かしら思うところが出てきたのかもしれない。
それなら、こちらとしては喜ばしいことだ。
この先の未来、レジーナがいなくなった後もこの街にはレジーナの薬が残り続ける。
そんな未来の話じゃなくても――
「レジーナ以外のまともな店員が薬屋に常駐してくれる可能性があるだけで、革命的と言えるだろう!」
「やかましいわ。助走をつけて~~~~~~……やかましいわ!」
助走をつけて、すったかたったったっと小走りで近付いてきて、手の甲で肩を叩かれる。
ツッコミがユニークな動きで笑いを狙いに行くなっつーの。
「あの、ヤシロさん」
教会の入り口付近で号泣するエリアスたちを見かけて、その場でレジーナと話をしていたところ、談話室の方からジネットがやって来た。
きらきらと、光が全身にまとわりつくようにきらめきを放っている。
「おう、ジネット。ちゃんと見てたぞ。今日も綺麗に――」
俺が行進の感想と労いを口にしようとすると、ジネットは小走りになって俺の胸に飛び込んできた。
ん?
そして、腕を背に回して、きゅっと、遠慮がちな力で俺にしがみつく。
……ほわい?
「……じねっと?」
「……すみません。でも、少しだけ……」
おぉう?
なにこれ?
おれ、なにした?
え、綺麗って褒めようとしたから?
いやいや、いつもだったら、照れてむしろ距離を取られるんだが……なにこれ?
「……すみません。あの、嬉しくて、それで……すみません」
謝りながらも、もう一度だけ、きゅっと腕に力を込めて俺の胸に顔を押し付ける。
ぐりっと、胸に顔をこするように動いて、ゆっくりと離れていく。
……なんで泣いてんの?
「あの……、いつもは全然、とても楽しくて、幸せで……嬉しいな~って、……なんですけど」
俺の目の前で、すぐそこで、物っ凄い至近距離で、俯いたジネットがもじもじと言葉を紡ぐ。
つむじを見つめつつ、追いつかない思考をフル回転させる俺。
「でも、それでも、たまに、なんですが……少しだけ不安になることがありまして」
不安、とな?
「わたしは、ちゃんと店長をまっとうできているのかと。いつも、みなさんに助けられてばかりで、ご迷惑をおかけしているのではないかと……」
いや、別に迷惑なんて。
「でも、わたし、ちゃんと責任者、出来ていたんですね」
あ……あぁ、その話か!?
「さっき、ヤシロさんの声が聞こえてきて……十分素晴らしい責任者だって……言ってもらえて…………」
ここで、俯いていた顔が持ち上げられ、俺を見つめてくる。
物凄い至近距離で。
「とっても、嬉しかったです」
これだけお膳立てされて、誰がどう見ても、百人に聞いたら百人が「いや、それは仕方ないだろう」って答えるような状況であったとしても――
今、俺がジネットを抱きしめたら、懺悔室行きなんだろうなぁ……はぁ、理不尽だ。
しょうがないので、頭をぽんぽんとするにとどめておく。
「お前の頑張りは、みんなが知ってるし、みんなが認めてるよ」
「……はい。ありがとうございます」
だから、それはみんなに……はぁ、もういいや。
とりあえず、どこか静かな場所に移動して深呼吸したい。
この辺に漂う甘い空気が届かない静かな場所でな。
新発見。
懺悔室って、籠ると心のざわつきが収まるんだね。
「……助かったよ、ベルティーナ」
「いえ。……ふふ。大変でしたね」
一部始終を見ていたベルティーナが、からかうように言ってくる。
立場が逆だったら怒るくせに。
あの後、ジネットは急に我に返り、一人でわたわたして「ぅきゅっ!」と鳴いて談話室へ駆け込んでいってしまった。
……ベルティーナからの追加情報によると、談話室に駆け込んだジネットは、そこでにこにこ見つめてくるシスター連中に出迎えられて「むきゅっ!?」と鳴いて厨房へ駆け込んでいったらしい。
やっぱり、厨房が一番落ち着くのか、あいつは。
で、庭先に一人残され、いろんな視線に晒されて針の筵状態だった俺を、ベルティーナが懺悔室に連れてきたのだ。
まさか、あれで俺が懺悔するのかと身構えたが、今回はベルティーナが一緒に懺悔室まで来てくれた。
いつもは、ベルティーナは別の入り口から懺悔を聞くための部屋に入るので、ここまで一緒に来たのは「ここが懺悔室です。入って待っていてください」と説明された初回ぶりだ。
一人で懺悔室に入り、深呼吸して、しばらくぼーっと考え事をして、心が落ち着いたところで外に出ると、ベルティーナがずっと待っていてくれたと、今現在はそんな状況だ。
「ジネット」
だというのに、心をざわつかせるワードを口にするベルティーナ。
俺を懺悔室に籠らせる気か?
「嬉しそうでした。ずっと頑張っていることが認められるのは、その人の人生が認められたということです。あの子にとって、それは何よりも嬉しかったのだと思います」
「俺は、ことあるごとに感謝を小出しにしているつもりなんだがな」
足りてないのか?
大袈裟過ぎる気がするんだよ、感動の度合いが。
「こればかりは、なんとも……。陽だまり亭は、あの子にとって本当に特別な場所ですので」
「まぁ、そうだよなぁ」
陽だまり亭がジネットにとって特別な場所だってのは、もう十分理解している。
まだ足りてなかったのか? 俺の理解が。
「あとは、ヤシロさんに認めてもらえたのが大きかったのではないでしょうか?」
「あれ、俺ってそんなに偏屈な人?」
自分以外を認めない、揚げ足を取ってでも認めない、そんなタイプだと思われてる?
「ヤシロさんは特別なんですよ。ウーマロさんやノーマさんも、ヤシロさんに認められるのが一番嬉しそうですよ」
それなんだよなぁ。
もうはっきり言って、あいつらの方が技術的に格上だからな?
とてもあいつらレベルの物は作れねぇもん、俺。
なのに、なんで俺に認められたがってるのかねぇ?
認めてるっつーのに。
「ベッコはまだまだだけどな!」
「うふふ。そのような対応を羨ましがっている方も、多いのだそうですよ?」
えぇ~……ドMが多過ぎて怖ぁ~い。
「じゃあ、この先大袈裟に感動されたり泣かれたりしないように、ベルティーナのことも褒めとこっと」
「え……?」
まん丸く開いてこちらを向いた大きな瞳に、聞き取りやすい言葉で伝えておく。
「今日のガキどもはちゃんとルールを守って、四十区のガキどものこと面倒見てやってたよな。騒がし過ぎる点は玉に瑕だが、それでもお前が毎日連中に寄り添い、きちんと教育してきたからだと思う。努力してるって自覚はないかもしれないが、誰にでも出来ることじゃない。偉いな、ベルティーナは」
ついでに頭でも撫でてやろうかと腕を上げたら、そっと手で止められた。
「……言葉だけで、十分ですので、これ以上は……」
俺の腕を止めたのとは逆の手で口元を隠し、顔を隠すように斜め下に視線を向けたベルティーナの耳は真っ赤に染まり、照れているのかと思って様子を窺ったら、ちょっと泣いているようだった。
「ぐしゅ……もう。急に驚くようなことを言わないでください」
すぅっと、息を吸い、目尻を指で拭ったあと、濡れてキラキラと光を反射する瞳が俺を睨む。
「ビックリするじゃないですか」
怒った口調なのに、その時のベルティーナはこれまで見たことがないくらいに無邪気な笑みを浮かべていた。
一瞬、年下の女の子かと錯覚しそうなくらいに。
「懺悔室はあっちだぞ」
「行きませんっ」
ぷくっと膨れる頬っぺたは、やっぱり幼く見えるものの、よく見る表情でちょっと安心した。
「むぅ。いつまでも笑っていると、もう一度懺悔室に入ってもらいますよ?」
「それは八つ当たりだろう」
「教会のシスターをからかうのは、精霊神様もお許しにはなられませんよ、きっと」
いいや、あの精霊神なら、イジられてオイシクなるならむしろ推奨すると思うぞ。
「ベルティーナの可愛い顔を見られて、今頃『ラッキー、得した!』ってガッツポーズしてるよ」
「そんなことっ……精霊神様は思われません……可愛いだなんて」
いやいや、溺愛されてるじゃん、お前。
神の奇跡レベルの依怙贔屓いっぱいされてるからね?
「……もぅ。にやにやしてっ。よくありませんよ、そういうのは」
拳を握り振り上げながらも、結局何もせず降ろす。
そうかそうか、ぽかぽか叩くのも照れるのか。
わぁ、なんだろ。
今、物凄く贅沢な時間を独り占めしてる気分。
「儀式の説明はこちらで行いますので、ヤシロさんは子供たちの夕飯をお願いします。きっとあの子たちも、もう待ちきれないでしょうから」
わぁ、恥ずかしいからさっさと帰れって言われた。
「母娘揃って同じようなことせんでも……」
「ヤシロさんのせいですっ」
ぷくぅっとこちらを睨み、赤みの残る頬のまま少しだけ表情を柔らかいものへと変える。
「あの子たちのことをよろしくお願いいたします」
へいへい。
まぁ、この後は飯食って風呂に入って寝るだけだ。
助っ人も大量投入したし、俺にはそこまで負担は来ないだろう。
いざとなったら、さっさと寝て夢の世界へ逃げ込んでやるつもりだし。
「それから」
ベルティーナの腕が持ち上げられ、すっと伸びてきて、俺の前髪を指で二度ほど撫で整える。
「また明日も、短い時間ですが一緒にお散歩をしましょうね」
午前中に東側を少し歩いてスタンプラリーを完成させる予定だ。
それを、楽しみだと思っているんだな、ベルティーナは。
「二人きりじゃないのが、残念だけどな」
「また、そうやってからかって。……ヤシロさんには、もう少し懺悔が必要かもしれませんね」
「そうなると、夕飯が遅くなるなぁ……」
「…………今日だけ、特別ですよ」
折れたなぁ。
すき焼きが待ち遠しいのはガキどもよりもベルティーナらしい。
「じゃ、スタンプラリー、完成させような」
「はい。楽しみにしています」
そう言って笑うころには、すっかりといつものベルティーナに戻っていた。
こういう部分は、ジネットよりも大人だな。
ジネットは引きずるから。
「では、戻りま――きゃっ」
こちらを向いていた顔を礼拝堂の出口方向へ向けて、ベルティーナが短い悲鳴を漏らす。
礼拝堂の出口に、婆さん司祭が立っていた。
「うふふ。本当に、仲がよろしいこと」
「ぅきゅ……っ」
短く鳴いて、チラリとこちらを見て、「きゅっ」と唇を引き結んで、しばし逡巡した後、婆さん司祭の方へと足早に近付いていく。
「そういうからかいはやめてください、司祭様っ」
「ですが、ここにはあなたと私とヤシロさんしかおりませんし、この三人の時は昔の私に戻ってもいいというお約束でしたよ?」
「もぅ! どうしてあなたはそういう屁理屈ばっかり……昔から全然変わっていませんね、あなたは」
一瞬でン十年前の関係に戻る二人。
こういうものも、きっとずっと変わらないんだろうなぁ。
きっと、この二人のやり取りを外にいるシスター連中に見せれば、卒倒するに違いない。
特にティムがな。
見せてやれないのが残念だ。
司祭にからかわれてテレがぶり返したベルティーナに追い立てられ、俺は一足先に陽だまり亭に戻ることになった。
俺が陽だまり亭に戻ると言えば、マグダとロレッタ、パウラとネフェリーとノーマ、そしてカンパニュラとテレサとレジーナが同行すると言い出した。
「いや、レジーナはいらん」
「そう言ぃなや。テーブルくらい拭けるで?」
「拭いた跡がピンクになるじゃん」
「それはしゃーないやん」
「しゃーなくないですよ、レジーナさん!? 陽だまり亭のテーブルを桃色に染め上げるのはやめてです!」
「分かった、統一感出そ」
「壁や床も拭く気ですね!?」
ヤダなぁ、内装真っピンク。
いかがわしい店じゃねぇか、そんなもん。
ちなみに、ロレッタもマグダも、すっかりと普段着に着替え終わっている。
他の行進参加者が気を利かせて譲ってくれたのだとか。
ちょっぱやで着替えてきて、ジネットの着替えを持って教会へ戻り、ジネットに手渡したのだそうな。
ジネットは厨房に籠ってうにうに鳴いてたからな。
「教会、ジネットと給仕長チームでなんとかなるかな?」
「大丈夫だって言ってたですよ、ナタリアさんが」
「ナタリアはエステラの世話で手一杯じゃないか?」
「そこまで世話のかかる問題児じゃないですよ、エステラさん!?」
「……店長が、こちらにこそ戦力が必要と、このような采配をした」
ジネットが言うならそうなのかもな。
シスター連中は大人しくルールを守って食うだろうから、まぁ大丈夫か。
ベルティーナの世話で、ジネットの手が塞がらない限りは。
「やっぱり、誰かもう一人くらい向こうに――」
「どんだけ心配してるですか、お兄ちゃん!?」
いや、だって、ベルティーナがいるし。
「っていうか、イネスとデボラは鍋奉行未経験だろうに」
「やる気満々だったですよ、二人とも」
「……ナタリアを超えるつもり満々だった」
格上の区の領主付き給仕長に目標にされるって、改めてすげぇな、ナタリア。
「ヤシロ。すまないけどねぇ、陽だまり亭の二階を貸しておくれでないかぃ? 着替えてる時間がなかったんさよ」
と、一人、まだ行進の時の衣装のままのノーマが言っている。
着替えは鍛冶師見習いのルアンナが持ってきてくれたらしい。
「……という体で、ヤシロにもう少し衣装を見てほしいと画策するノーマなのだった」
「そっ、そんなこと、言ってないじゃないかさ!?」
「牧場のモーモーさんが言ってたですよ、ノーマさんがお兄ちゃんに褒められて、光の行進から光のカーニバルになってたですって」
「そんなこと、ないさね!?」
いや、なってた、なってた。
「綺麗だったぞ、な、カンパニュラ?」
「はい。とてもお可愛らしかったですよ」
「そんな、綺麗だなんて……え、可愛い?」
にっこり微笑むカンパニュラに、ノーマが若干戸惑っている。
なかなか言われないだろうしな。
「ガキどもは?」
「……デリアが見ている」
「デリアさん、すっごいんですよ。男の子にも女の子にも大人気で、なんかもうみんながデリアさんの言うこと聞くんです」
「デリアって、そういうのすごいよね」
「うん。なんか、子供たちが自然と懐くんだよね」
パウラとネフェリーも認めるデリアの子供懐かれスキル。
目線が近いのに、身体能力がずば抜けてるからだろうな。
一緒に楽しめる上に、「あれやって!」がほぼすべて出来ちまうんだから。
憧れもするし、「すげぇー!」って純粋に感動されるんだ。
「デリア姉様は、とてもお優しいお姉さんなので、自然と人気者になられるんですね」
ことさら嬉しそうなカンパニュラ。
姉を褒められるのは嬉しいらしい。
「あっ、バルバっちょも来てたですよ」
「飯食いに?」
「違うですよ!? 教会のお手伝いにって、ボランティアです」
「あいつ、そんな横文字知らねぇんじゃねぇの?」
「言葉は知らずとも、その精神を持って手伝いに来てくれてたですよ!」
知らんかった。
いたんだ。
「……バルバラは、テレサの目を治したレジーナと、テレサに教育を施したベルティーナを尊敬している」
「まぁ、たぶん『尊敬』って言葉知らないと思うけどな」
「お兄ちゃんは、バルバっちょをどんな人だと思ってるですか!?」
見たまんまの人物だと思っているが?
「あたしも、よく教会で会うよ、バルバラ。仕事の手が空いたら掃除とかしに来てんの」
と、パウラから追加情報が。
バルバラが……掃除!?
「なんかさぁ~、花嫁修業なんだって~」
「えっ、そうなの!?」
ネフェリーが食いついて女子同士できゃーきゃーと黄色い声を上げ始める。
すげぇなぁ、恋。
あのバルバラが、まっとうな女子になっていってる。
きっかけがパーシーってのが、なんか釈然としないけども。
「料理も覚えたって言ってたよ~」
トウモロコシを湯掻けるだけだよ、あいつは。
なに誇張してんだ。
『精霊の審判』で裁かれろ。
「テレサ~、もうすぐお兄ちゃんが出来るかもね~」
「おにぃちゃ、いるょ?」
「えっ!? だ、だれ!?」
「とっとしゃ!」
「…………あぁ、うん。そだね」
「まさか、バルバラってもう決まった人が!?」みたいな反応だったけどなネフェリー、トットはテレサの兄ちゃんなんだよ、もうずっと前からな。
忘れてやんなよ。
とか、やってる間に陽だまり亭に到着。
「よし、じゃあ準備するぞ!」
「……荷物を置いてすぐにセッティングをする」
「あたしも、ちゃちゃーっと支度を済ませるです!」
「アタシは先に着替えさせてもらうさね」
「よし、手伝おう」
「……カンパニュラ、ヤシロを取り押さえておいて」
「もう、ダメですよ、ヤーくん」
「せやで。ほな、手伝うわ」
「……テレサ、そっちのそれを」
「ぁい!」
「いやまぁ、ボケ的にはそれで正しい捌き方なんやけど、『そっちのそれ』はヒドない?」
というわけで、役割分担が済み、一気に準備が始まる。
「いや、お兄ちゃんとレジーナさんは何の役割も担ってないですよね、これ!? フロアの掃除でもしててです!」
「よっしゃ、まかしとき!」
「あぁーっと、レジーナさんは桃汁を出すですから、お兄ちゃんにお願いするです!」
レジーナ、なに分泌してんだよ、お前は。
桃缶かなんかなのか、お前は。
……ガキの頃、桃の缶詰を凍らせて、缶詰のシロップごと食うのが好きだったんだよなぁ。ミカン缶とか。……また食いたいな。
「……桃缶…………か」
「お兄ちゃんがまた何か新しいこと考え始めてる顔してるです!?」
「……ヤシロの知識の栓がガバガバになった可能性」
「ほ~ら、とりあえず準備しちゃおう。今回は、あたしたちも鍋奉行するからね」
「パウラさんに出来るですか?」
「あんたに出来ることなら、なんだって出来るわよ!」
すげぇ自信だが……不安なので、パウラとマグダ、ネフェリーとロレッタのコンビでやらせよう。
「お前らも交代ですき焼き食えよ」
「もっちろん!」
「実は、すっごい楽しみにしてたんだ~」
にししっと、嬉しそうに笑うパウラとネフェリー。
満喫してそうで何よりだ。
……この後のお子様地獄、一人でも手伝いが必要だからな。
これは必要経費だ。
「お子様といえば……ミリィはどうしたんだ?」
「みりぃ、お子様じゃないもん!」
ばばーんと、ミリィがナイスタイミングで陽だまり亭に飛び込んでくる。
マーシャの水槽を押しながら。
「あぁ、マーシャを手伝ってくれてたのか」
「そ~なの~☆ デリアちゃんが子供たちに取られちゃったからさ~……デリアちゃんのお友達を取っちゃえって、……ね★」
わぁ、怖っ。
「おかげで、と~っても仲良しになれたんだよ~☆ ねぇ~ミリィちゃん☆」
「ぅん。まーしゃさんと、いっぱいお話したの」
「「え、おっぱい?」」
「言ってないっ!」
「まかせて、ミリィちゃん☆」
俺とレジーナに向かって水鉄砲が飛んでくる。
わきゃあ!?
ミリィを怒らせると後方から援護射撃が飛んでくる!
怖い!
一体何があってそんなにマーシャに気に入られたんだ、ミリィ!?
聞けば、なんか、船に忘れ物をしたマーシャに気付いて、ミリィが水槽係で付き合ってやり、船まで付いていって、船内で他の人魚を交えていろいろ話をして、盛り上がって――
「ミリィちゃん、かわヨっ!」
ってことになったらしい。
……特に何か変わったことなどなかったのに、仲良くなった理由が分かり過ぎる。
ミリィの可愛さも、チート級だな。
「ヤシロ~! 子供たちを連れてきたぞ~!」
「「「わーい! すき焼きー!」」」
「「「お泊まりー!」」」
「「「お風呂楽しみー!」」」
ドドドッとガキどもがなだれ込んでくる。
あぁ、もう、うるさい、狭い、煩わしい!
「静かに待てぃ! 整列!」
デカい声で言うと、四十二区教会のガキどもがピシッと整列をし、それに倣って四十区教会のガキどもも一列に並ぶ。
おぉ、やれば出来るじゃねぇか。
よし、ならば次だ!
「番号!」
「「「「「いち!」」」」」
うん、ダメだこりゃ!
「ほいほい、んじゃあ、大きい子と小さい子はセットになって、行儀よく椅子に座るんさよ~」
「「「は~い!」」」
「いい子にしてたら、すき焼きいっぱい食っていいからな!」
「「「はぁーーい!」」」
すごいな、ノーマとデリア。
もうほとんどのガキの心を鷲掴んでいる。
「俺は、心の入れ物を鷲掴みにしたい」
「子供らのいるとこで、なんちゅーこと口にしてんだってばよ、お前さん」
「懺悔をしてください」
聞き慣れた言葉に振り替えると、ティムとエリアスが並んで立っていた。
そうか……四十区にもあるのか、懺悔とかいう謎システム。
「謎でもなんでもねぇーべ?」
「お前も、しょっちゅう喰らわされてたもんな」
「そうなんだよぉ、あたすもね、ことあるごとに懺悔室に閉じ込められて……って、やかましいわ!」
ノリツッコミが出来る教会関係者は、なかなか貴重だな。
大切に育てていけよ、その能力。
このシスター&ブラザーはガキどもの移動に同行してくれたらしい。
というか、こいつらへの説明が終わるまで、デリアがガキどもを預かっててくれたって感じか。
「デリア姉ちゃん、すっげぇんだよ!」
「遊具がね、ぐわぁーーーんってなるの!」
「まだまだ速く回せるぞ!」
「「「やってー!」」」
「それはまた明日さよ。さぁ、みんなこれで手を拭きな」
ほっこりと温かいおしぼりをガキどもに配っていくノーマ。
カンパニュラとテレサもそれを手伝っている。
「うっわ、なにこれ!? あったか! きもちぃ!?」
ティムがほかほかのおしぼりを手に取り驚いて、広げて、顔に載せた。
あぁ、喫茶店にいたわぁ、そーゆーオッサン。
なに、オッサンの遺伝子に組み込まれてるの、その行動?
まぁ、俺もやるけど。
「あぁー! しみるなぁ!」
「僕もやるー!」
「しみるー!」
「こりゃたまらんわー!」
「なんか変なの流行らせないでです、お兄ちゃん!?」
バカ、ロレッタ。
やってみろって、めっちゃ気持ちいいから!
「これは何なのですか」
そんな中、エリアスがおしぼりの真意を聞いてくる。
「ガキどもはいろんなところ触ってるだろ? とはいえ、手洗い場に全員を連れて行くと混雑するし飯が遅くなる。あと厨房は刃物やかまどがあるから、ちょっと目を離した隙に怪我をする危険がある。なので、これで手を拭いて清潔にしてから飯を食うんだ」
除菌だの殺菌だのはちょっと難しいが、そもそも、湯で体を拭くことを『入浴』と呼んでいるこの街のガキどもだ。
おしぼりで手を拭かせるだけでも随分と衛生的だろう。
あと、こいつらなら、ちょっとしたウィルスに負けることはないだろうし。
「その代わり、風呂に入る前には徹底的に体を洗ってもらうからな」
「「「おふろー!」」」
誰に何を聞いたのか知らんが、ものすげぇ楽しみにしてんだな、こいつら。
「また『あわあわオホホ』ごっこする~?」
しねぇよ。
そもそも、泡風呂とか面倒くせぇし。
「今日も女子が先に泡風呂を堪能させてもらうから、あとであわあわオホホごっこを堪能しておいでな」
くすくす笑って、ノーマがそんなことを言う。
ジネットにでも聞いたのだろう。
「おチビの沐浴はどうする?」
「アタシがやってやるさね」
「そしたら、ノーマがゆっくり湯船に浸かれないだろう?」
洗い終わったから放置ってわけにもいかないだろう、あの赤ん坊は。
「まぁ、しょうがないからあとから俺たちと一緒にあわあわオホホごっこを……」
「するわけないさね」
「いや、でもゆっくりと湯船に!」
「あんたと一緒でゆっくり湯船に浸かれるもんかい!」
大丈夫!
大人しく見学するだけにとどめるから!
「私も赤ちゃんの扱いは慣れていますので、交代でやりましょう」
「お風呂の時はナタリアさんたち給仕長チームも合流してるですから、きっと大丈夫ですよ」
「何人で入るつもりだよ?」
2チームくらいに分けたら?
そしたら、沐浴担当も後半でゆっくり入れるだろうし。
「じゃあ、パウラとレジーナが後半な」
「なんであたしがレジーナと同じ括りなのよ、デリア!?」
「いや、ことお風呂に関しては、前科がない分、レジーナの方がマシさね」
「初勝利や!」
「いや、別に勝ってないよ、レジーナ。その拳降ろして」
高々と拳を掲げるレジーナの腕を掴み押さえつけるネフェリー。
うん。レジーナ担当はネフェリーに任せておこう。
「……子供たちとシスターエリアス、それからパウラとデリアは先に入浴をするチーム。他の女子は子供たちの体を洗う助手をし、後半チームでゆっくりと湯船に浸かるのがいいと思われる」
「そうだね。そうしたら、お風呂上がりの子供たちはデリアに任せられるし、いいかもね」
ネフェリーはマグダの案に賛成のようだが、パウラは不服そうに質問をする。
「デリアはいいとして、なんであたしも先なの?」
「自分の胸に聞くんさね」
「今日は何もしないわよ!」
信用って、一回棄損すると取り返すの、大変なんだなぁ。
「……店長たちは、シスターの入浴の手伝いをしてくるはずだから、ヤシロたちの後にお風呂に入ってもらった方がいい」
「その方がゆっくり出来るか。じゃあ、マグダの案でいこう」
「マグダっちょが副店長らしい気遣いと采配を見せたです!?」
「……むふん」
マグダは、最近こういう成長を見せるようになった。
見た目は大して変わってないが、マグダもちゃんと成長してるんだな。
「……ノーマ並みのナイスバディを手に入れる日も近い」
見た目は、全然変わってないんだよなぁ。
間もなく成人なのに、膝の上に乗っけてても一切罪悪感が湧いてこない、不思議。
「よし、じゃあ、そろそろ始めるか!」
「……うぃ」
「陽だまり亭プレゼンツ、大すき焼き大会です!」
「皆様、卵は私がお割りいたしますね」
「おてちゅらい!」
鍋奉行が各テーブルにスタンバイし、カンパニュラとテレサが卵を割って回り、自分たちのテーブルに到着したところですき焼きが始まった。
ここからは時間との戦いだ!
牛脂を引き、肉を焼く……たまらない匂いにガキどもとシスター&ブラザーが騒ぎ出す。
「皆様、ご静粛に願います!」
「みんな、しぃ~! よ!」
全員の注目を集め、カンパニュラが念願のあのセリフを口にする。
「こちらが、すき焼きの音です!」
ジュヮーッ!
っと、割り下が鍋の上で跳ねるような音を鳴らし、フロアのボルテージが最高潮に達する。
「さぁ、受け皿を出しやがれ! 最高の肉を最高の瞬間に食わせてやろう!」
あちらこちらで鍋奉行が声を張り上げ、すき焼きは実に賑やかに進行していった。
あとがき
あとがきの時間ですが、
まず、
前回は挿入歌の感想をたくさんいただきまして、
ありがとうございます!
ご覧いただけましたでしょうか?
もうずっと置いておくので好きな時に見てあげてください☆
また、別の動画もアップしますので、そちらも是非お楽しみに!
\(≧▽≦)/
というわけで
いつものあとがきです☆
哲学……いや、世界の真理、はたまた世の理か……
とにかく、すごいことに気が付かされた、宮地です☆
いえね、先日
尊敬に値するとあるお方に教えていただいたことが、ホントにもう
「そうだよなぁ~!」って感心する内容で
これは是非とも、こちらをご覧の皆様とも共有しなければと思いまして
ただし、これを知ると、世界の見え方が少し変わってしまうかもしれませんので、
くれぐれもご注意を――
では、いいですか?
まず、数字、ありますね?
8とか1とか0とか2とか
まぁ、数字の並びに意味はないのですが、ありますね?
あれって、どんなものでも、「0」をかけると「0」になるじゃないですか?
これはもう絶対に不変の事実なんです。
それと同じように――
どんなものでも、「カレー」をかけると「カレー」になるんです!
Σ(゜Д゜;) ナンダッテー!?
世の真理!
世界の核心を覗き込んでしまった気分ですよね!?
ライスにカレーをかけたらカレーライスですし
うどんにカレーをかけたらカレーうどんですし
パンにカレーをかけたらカレーパンなんです!
試しに吉田にカレーをかけてみたら、見事にカレー吉田になりましたからね
ネコにカレーをかけたら「にゃー」っていいます。たぶん。やったことないので知りませんけども。
ちなみに、私に大量のネコをかけると
「わはぁ~(*´▽`*)」ってなります
ネコまみれ(*´▽`*)
では、今回はこの辺で!
カレーが私を待っている!
……短っ!?Σ(・ω・ノ)ノ!
いや、短いということはないですか
そもそもあとがきがあることが普通ではないわけで……
なんかあとがきで2000文字くらい書くのが当たり前になっていますが
(^^;
まぁ、よそはよそ、うちはうちです
それで、えっと、今回は何の話でしたっけ?
タイトルが、『夕飯前』?
あぁ、カレーですね( ̄▽ ̄)
え、すき焼き?
すき焼きにカレーを!?
((((;゜Д゜)))) いいんっすか、そんなことして!?
すき焼きって、ご飯に載せても牛丼にはならないんですよね☆
すき焼き丼です
でも、それもまた美味し!
(≧▽≦)
ちなみに、私はシチューもご飯にかけていただきます♪
クリーミーで美味しいですよ
(*´ω`*)
実家では私以外、誰一人やりませんでしたけれども……
っていうか、クラスでもやってるって明言している人いませんでしたけども……
最近になって、ようやく「え、ウチもやるよ?」みたいな人が増えてきましたよね!
よっし!
時代が追い付いてきた!
そもそもドリア食べるんだから、シチューかけたっていいじゃないか!
一緒、一緒!
チーズ乗っけてオーブンでチンしたらドリアですよ、あれは!
そういえば昔、クラスメイトと
「ご飯には何をかけるのが一番美味しいか」って話をしていた時に
そのクラスメイトは「卵かけご飯が一番美味い」って言ってたので、
おそらくあいつはご飯に卵かけご飯をかけて食べていたんでしょうね
Σ(゜Д゜;) ご飯多いな!?
皆様はご飯に何をかけて食べるのがお好きなんでしょうか?
なんでもいい感じですか?
じゃあ、「0」をかけておきますね
Σ(゜Д゜;) ご飯が「0」になった!?
ほら、何に「0」をかけても「0」になる的な☆
あれ、じゃあ、カレーに「0」をかけたらどうなるんですか?
「0」ですか?
カレー「0」になるんですか?
まぁきっとカレーが勝つでしょう
カレーは最強ですから。
( ̄▽ ̄)
カレールゥをブレンドするご家庭って多数派なんでしょうか、少数派なんでしょうか
実家では混ぜてましたね
こくまろとバーモントカレーでしたかねぇ
中辛と辛口を混ぜるのがミソなんですよ
カレーなのにミソって!
( *´艸`)ぷーくすくすくす!
カレーはまんまご家庭の味なので
「ウチはこうだ!」って言い始めると収拾がつかなくなるんですよね~
なので、ここではあまり深くは言及しないでおきましょう
争いが起こりますのでね
まぁ、ウチは鶏肉でしたけどね☆
( ̄▽ ̄) チキンが一番美味しいのです!
異論は、認めましょう
好きなように召し上がってください
友人の家は豚肉で、……おいしかったなぁ、ポークカレー
豚肉、侮れないんですよねぇ~
小学生の時にお誕生日に呼んでいただいたクラスメイトの家は
立方体の牛肉入ってまして
「バラ肉じゃないだと!?」Σ(゜Д゜;)
って、お呼ばれ組一同で驚愕してました
よくよく考えたら、クラスメイト何人もよんでお誕生日するようなお家って、お金持ちだったんでしょうねぇ
そこらの安いサイコロステーキよりデカかったですよ
まぁ、思い出補正もあるんでしょうけども
なんなら、牛丸ごと一頭入っていたくらいのサイズでしたね~
( ̄▽ ̄)
……すみません、盛りました
なんなら、お家の門をくぐったあたりから
「もー!」って聞こえていたかもしれません
( ̄▽ ̄)
……盛りました
あ、そういえば、
牧場のオジサンが「まいどー」って帰っていくのを目撃しました!
( ̄▽ ̄)
……盛り!
ふむ、
目撃証言、出来そうにないですね
弁護士さん、証人として呼ばないでくださいね☆
目先のちょっとしたお笑いを全力で拾いにいっちゃいますので☆
( ̄▽ ̄)てへっ!
というわけで
『夕飯前』というタイトルの回のあとがきで
思いっきり夕飯のお話をお送りいたしました☆
今日の夕飯、何にします?
カレーですか?
(≧▽≦)/やったね☆
次回もよろしくお願いいたします
宮地拓海




