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異世界詐欺師のなんちゃって経営術  作者: 宮地拓海
第四幕

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437話 半ドン

 早朝の領主やギルド長との会談が終わり、陽だまり亭は開店の準備を始めた。


「解放の英雄様!」


 会談終了と同時に、浴衣に着替えたパメラが俺の前にやって来る。

 腕を広げてくるりと回る。


「可愛いなのです! どうですか? 似合いますか?」


「似合いますか」って聞く前に自分で「可愛い」って言っちゃってんじゃねぇか。

 その後で「似合ってない」とか言えないだろうが。


「すげぇ似合ってるぞ」

「うれっ!」

「うれ?」

「嬉しい、の略なのです!」

「略すな、分かりにくいから」

「りょっ!」


 略してんじゃねぇか。


「屋台で使うお小遣いは持ってるのか?」

「そこはばっちりなのです! コツコツ貯めたお小遣いを持ってきましたので! むふふん!」


 なんか、豚の貯金箱を壊して、入ってた小銭をかき集めて持ってきたみたいなイメージが脳内に浮かぶな、こいつの場合。

 ……欲しいのに我慢して、目の前で買っていくヤツを羨ましげに眺めたりするんだろうなぁ、きっと…………あぁ、もう!


「オルフェン、少しパメラを借りるぞ」

「はい、私はまだこちらで待機させていただきますので、存分に使ってやってください」


 会談は終わったが、領主のほとんどが陽だまり亭にとどまるようだ。

 え、なに?

 このまま朝食会になだれ込むの?


 あ、レシピの確認と、ミキサーの説明があるのね。

 じゃあ、ノーマ、ミキサーの説明よろしくね。


 ってことは、イネスたちもしばらくの間は借りれるか。


「イネス、デボラ、あとカーネルさんとこの訛りっ子!」

「ミスター・ワーグナーと、給仕長のシーラだよ」


 そうそう、シーラ・キャンサーな。


 俺の発言をすかさず訂正したエステラが「今度は何をするつもりさ」みたいな顔で俺を監視している。

 変なことはしねぇよ。


「全員浴衣だな」

「んだ。オラも着させてもろダんですぅ。こったらめんこい御べべ見たことネがったてサぁ、ばってんくさ、まさガ着させてもらえるだなんて、オラ果報者ダぁ~」


 うん。

 何言ってんのか二割くらいしか分かんないけど、とりあえず喜んでいるようだ。


「何か御用ですか?」

「――と、さりげに一番浴衣が映えるポーズを決める私とイネスさん」


 びしっとポーズを決めるイネスとデボラ。

 うん、デボラ、言わなくても分かってるから。


「ナタリアとギルベルタとネネも来てくれ」

「もうすでに」

「後ろにいる、友達のヤシロの」

「うぉう!?」


 呼ばれると察知してすでに俺の背後に回り込んでいたナタリアとギルベルタ。

 そして、ワンテンポ遅れて普通に歩いてきたネネ。


「お呼びですか?」

「お前は普通だなぁ」

「えっ!? も、申し訳ありません! あの、なんか、すみません!」


 いや、いいからいいから。

 なんかネネには過度の期待とかしなくて済むから、逆にホッとするよ。


 で、綺麗どころが集まったので――


「アッスント、ベッコ~!」

「拙者ならばここに!」

「なんでしょうか? ……あぁ、なるほど」


 しゅばっと駆けつけたベッコと、状況を見て何を言われるか察したアッスント。


「各区の協力体制を示すには、ちょうどいいかもしれませんね」


 そんなことを言い、俺に向かって「どうぞ、ご自由に」と手で示す。

 よし、許可が出た。


 んじゃ。


「給仕長一同――決めポーズ!」

「「「「はっ!」」」」

「んダ~」

「りょっ!」

「え? えっ!?」


 ナタリア、ギルベルタ、イネス、デボラは言われると同時にビシッとポーズを決め、シーラもぽや~んとしつつも卒なくポーズを決め、こういうノリが肌に合っているのであろうパメラもワンテンポ遅れつつもポーズを取り、ネネだけがオロオロしていた。


「よし、ベッコ。描け」

「心得た!」

「えっ、描くんですか!? 待ってください、私まだポーズを――」

「出来たでござる!」

「早過ぎませんか、丸眼鏡のあなた!?」


 そこそこ大きな紙に、居並ぶ給仕長の姿が描き出される。

 ビシッと、それでいて浴衣のよさを見せつけるような艶やかで華やかなポーズを取る給仕長と、おろおろと微妙なポーズのネネ。


「事前に説明をしてください!」


 自分一人が浮いている集合写真ならぬ集合イラストにネネが涙目で訴えてくる。

 いやいや、この微妙に抜けてる感じ、お前らしくていいぞ。

 好感度上がりそう。


「じゃあ、これでメンコをよろしく」

「心得たでござる」

「これでじゃなくて! やり直させてください、オオバヤシロさん!」

「いや、ネネよ。これはこれで可愛らしいではないか」

「うん。ボクもいい味が出ていると思うよ」

「ルシア様っ、エステラ様も! 笑ってないでなんとか言ってください、トレーシー様!」

「エステラ様がいいとおっしゃっているのですから、いいではありませんか」

「二十七区の給仕長はポンコツだと言われてもいいのですか!?」

「大丈夫ですよ、ネネさん」


 涙目で訴えるネネに、ナタリアが優しく微笑みかける。


「四十二区の領主もポンコツですから」

「気休めになりませんよ!?」

「……うん、そこは否定してほしかったなぁ、ネネ。ナタリアがうっさいのは当然としても」


 エステラ的には「そんなことないです!」ってセリフを期待したのか。

 残念だなエステラ。

 そんなこと、あるって見てるぽいぞ、世間の目は。


「メンコも一緒に広めていくぞ。こういうのがあると、外周区と『BU』が連携してるって分かりやすいだろ」

「だとしたら、我々も入れてくださいよ!」

「うっさい! 地味な男連中になど需要はない!」


 どこぞの区の領主つき執事が抗議を寄越してくるが、地味な上メンズなので一切顔も名前も覚えていない。

 綺麗どころだけでいいんだよ、こういうのは!


「つーわけで、アッスント。モデル料払っといてくれ」

「はい。少ないですがお受け取りください」


 綺麗どころ給仕長の浴衣姿だからな、きっと飛ぶように売れるだろう。

 モデル料を搾り取られているはずのアッスントがにっこにこだ。


「エステラさまー、こちらは主である貴女様に献上さしあげますー」

「なんでそんな棒読みなのさ? ……まったく」


 肩をすくめて、俺をちらっと見て、「やり方が遠回し過ぎるんだよ、君は」なんてよく分からない文句を寄越してくるエステラ。

 話しかけてんのはナタリアだろうに。返事は向こうにしろ。


「それは君たちに支払われた報酬だから、今日のお祭りで好きなように使うといいよ」

「いやっふぅ~い」

「……ナタリア、善意なのは分かるけど、やり過ぎ」


 モデル料を手にはしゃいでみせるナタリア。

 それに倣い、イネスもデボラもモデル料を懐にしまう。


「マルコ様、オラは……」

「もらっておくとよい。折角のはからいだ」


 と、カーネルが俺にウィンクを飛ばしてくる。

 まぁ、さすがにあの辺の連中は、なんでこんなことをやったのか、分かってるっぽいな。


「えっと……」


 ただ一人、理解していないパメラが受け取ったモデル料を手に立ち尽くしている。

 やっぱまだ給仕長見習いだから状況把握力が低いなぁ。

 もしかしたら、薄々分かりつつも、自分のことだから思い切れないだけかもしれないが。


 こういう時は――


「エステラ」

「はいはい」


 エステラを送り出せば、「自分で言ってあげればいいのに」と、よく分からないことをつぶやきながらパメラの前へと歩いていく。


「それで、今日一日を存分に楽しんでほしいって、解放の英雄様のはからいだよ」


 余計なことを言うな。


「折角見に来てくれたんだから、君も楽しんでいってね、パメラ」


 エステラがにこっと微笑みかけると、パメラは顔いっぱいに嬉しさを溢れさせて、元気いっぱいにいつもの決め台詞を口にした。


「りょっ!」


 まったく、すごい威力だな、微笑みの領主様の微笑みは。



「はぁぁ……数ある出店の中から二種類、どれを選ぶか昨日からずっと悩んでいたのに、……これで好きなもの全部食べられるなのです!」


 パメラが吠えている。

 やっぱり、かなり節約して祭りに挑むつもりだったのか。


「なぁ、アッスント。祭りの出店って、全店制覇行けそうな種類しかないのか?」

「飲食店に関して言えば、そうですね。どのお店もリーズナブルな価格設定になっておりますし、最近では四十二区のみなさんも懐に余裕があるでしょうから、その気になれば可能でしょう。もっとも、お腹の限界が先にやって来るでしょうけどね」

「ベルティーナ以外は?」

「はい。シスターさん以外ならば」


 そうか。

 食べきれないほどいろんな店が並ぶわけじゃないんだ。


「工芸品や雑貨を取り扱うお店もありますので、本当に全店制覇というのは金銭的にも厳しいかもしれませんけれどね」


 そんな高額商品扱う店とかもあるのか?

 そういえば、初回は四十二区の職人たちを呼んで、自分の作品や成果物を売らせてたんだっけ。

 今回もそんな感じなのか?

 セロンのレンガの花瓶とか、木工細工師の木の置物とか?

 うわ、イラネ。


「ゼルマルさんが、歯車で動く木のオモチャを販売されるそうですよ」


 と、開店準備の合間にジネットがそんな情報を寄越してくる。

 ビックリハウスを作った時、あいつに歯車を依頼したからな。その時の知識で新しい何かを生み出したのだろう。


「著作権料をいただかないとな」

「では、午後にお店を覗きに行ってみましょうね」


 あ、ジネットのヤツ、冗談だと思ってるな?

 マジでもらうからな?

 売上の八割くらいをせしめてやる気満々だから。



 しかし、今のままだと、ガキどもは並ぶ屋台で好きなものを二~三個食ったらもう満足しちまいそうだな。

 ……せっかく祭りで財布の紐が緩んでいるというのに、それだけではもったいない。


「よし! 浴衣姿の領主が勢揃いしている超豪華な特大メンコを作ろう!」

「あのね、ヤシロ。給仕長でもギリギリ許容できるかどうかっていうところなのに、領主のみなさんをそんな軽々しく利用しないでくれるかい?」


 なんて苦言を呈してくるエステラの向こうから、めちゃくちゃ乗り気な領主が二人食いついてきた。


「給仕長があるなら、領主があって然るべきだな!」

「仕方がない、私も協力をしてやろう、オオバヤシロ!」


 リカルドとゲラーシーが嬉しそうに駆け寄ってくる。

 こういうの、大好きだもんな、お前らは。


「ほら、エステラ。幼馴染が一緒にメンコになろうってさ☆」

「その誘われ方は、思わず『NO』と言いたくなるね」


 物凄く微妙な顔をするエステラ。

 一方のリカルドは終始嬉しそうだ。


「メンコにして、何をしようというのだ、ヤシぴっぴよ」


 ドニスが、リカルドたちとは違う観点で食いついてくる。

 すなわち、「そなたが言い出したのだから、その裏に何かしらの企みがあるのであろう?」と。


 もちろん、ある。


「メンコの当て物屋をやろうぜ」

「あてものや、だと?」


 祭りと言えば当て物屋だろう!

 豪華賞品が「これでもか!」と目に付くところに飾られ、絶対に当たらない一等賞を狙ってハズレくじを引き続ける、濡れ手に粟のボロい商売さ☆


 商売方法は至って簡単。


「10Rbでくじを一枚引き、出た数字に該当する等級の商品をもらえるという簡単なルールだ。すげぇ大当たりもあれば、ハズレもある。わくわくドキドキの出店だよ」

「なんともギャンブル性の高いお店だね」


 と、苦言っぽいものを呈してくるエステラだが、最初にメンコを販売した時とルールが似ているのでそこまで忌避感は感じていないようだ。


「その一番の目玉として、領主大集合の超絶特大メンコを店に飾っておくんだ。すげぇデカい、『こんなもん、絶対メンコとして使えないだろう』ってくらいの特大サイズにして」

「だったら、メンコじゃないじゃないか、それはもはや」


 いいんだよ、そんなもんは。

 ガキはとにかく『デカい』ってだけで大好きなんだから。


「その当て物屋を会場の両端にそれぞれ一個ずつ作ってな、くじは1~100まで作る。で、A店では、1~50までを当たりと設定していい物をその辺の数字に設定しておく。逆にB店では51~100を当たりにして、――で、A店B店のくじを半分ずつトレードしておく!」

「なるほど、A店には51~100を、B店には1~50のくじを置いておくのですね!」


 そう!

 世の当て物屋はみんなそのシステムで、絶対に一等が出ないように仕組まれているのだ!


 アッスントがその完璧システムを称賛する中、エステラが厳めしい顔で待ったをかけてくる。


「そんなことしたら、当たりが出ないじゃないか!」

「「え、いけない?」いけませんか?」

「同じ顔してこっちを見るな、悪辣二人組!」


 だってよ、一等の商品がなくなったら集客力落ちちゃうんじゃん。


「そういったズルをしないというのであれば、その販売方法も検討の余地はあるけどね」

「でもな、エステラ。看板となるのは各区の領主が揃い踏みした豪華なメンコだぞ? 最悪悪事がバレても、悪感情を抱かれるのは看板となった領主たちで、俺は痛くも痒くもない」

「悪魔なのかい、君は?」


 割と強めのアイアンクローを食らわされる。

 ほっほぉ~う、エステラ、腕を上げたな。こめかみが悲鳴を上げているぜ☆


「悪事に加担する気はないぞ、カタクチイワシ」

「じゃあ、悪事じゃなきゃ協力してくれるんだな?」

「ふん、見てみよ」


 と、アゴで領主たちを指し示すルシア。

 見れば、ワクワクした顔の領主たちがズラッと。


「みな、乗り気なようだ」


 ホント、目立つの好きだよなぁ、この国の領主たち。


「んじゃ、並び順はアッスントに任せる」

「はい。ではとりあえず、女性を前列に、後方で男性領主の皆様が威厳たっぷりに整列している構図と、区の数字順に並んだものをお願いします。それでバランスを見て、微調整を行いましょう」

「お待ちなさいまし、アッスントさん。構図は、ワタクシが考えますわ」


 と、イメルダが出張ってきたので、美しい構図になることだろう。

 ここは任せておこう。


「そんじゃ、それが終わったら三大ギルド長もよろしくな☆」

「お前ぇは、気安くアゴで使ってくれるよなぁ、ヤシロ」

「じゃあ、ハビエル君だけハブで~☆」

「ワシも入るわ!」

「海漁のと一緒のメンコなんて、アタシはゴメンだね」

「でもでも~、ヤシロくんがメドラママのメンコ、欲しいって~☆」

「言ってくれたら、いくらでもモデルになってあげるのに!」

「照れ隠しなんじゃないかな~☆」

「きゃ~、もう、ダーリン、可愛いっ!」


 ――と、マーシャが話をまとめてくれて、三大ギルド長(浴衣バージョン)のメンコも作成された。

 その交渉の間、俺は必死にメドラから目を逸らしていた。

 ……目が合ったら食われる。



 そんなこんなで、なんとも豪勢なメンコが完成し、祭り会場の両端に当て物屋の屋台が追加されることとなった。


 ……善良なる領主様方からの激しい抗議により、くじの交換は却下され、当たりも混ざった普通のくじ引きになったのだけは、甚だ遺憾ではあるけどな。


 絶対儲かるのに、当たりなしの当て物屋。



 それから程なくして陽だまり亭がオープンし、祭りの熱に浮かされ、いつもよりはしゃぎ気味の客連中が顔を覗かせる。


 今日の陽だまり亭は午前中で終わりだと事前告知してあるので、出店の屋台を回る前に軽く陽だまり亭に顔を出しておこうと、そんなノリだろう。

 祭りが始まると、この前の街道は人でごった返す。

 ふらっと覗きに来るのも困難になるかもしれない。


 というより、祭りに夢中になって顔を出している暇なんかないって感じなのかもしれないけどな、こいつらは。


「お昼ごろ、休憩がてらに寄りたかったのに、残念ねぇ」

「お庭に長椅子を出しておきますので、そちらは自由に使ってくださいね」


 陽だまり亭の庭は、午後から無料の休憩スペースとなる。


 とはいえ、オルキオたちの仮住まいが建ったので、前回ほどのスペースは確保できないけどな。


「あぁーん! クリームソーダとミックスジュース、どっちを飲もうか迷っちゃう~!」


 新商品の噂を聞きつけて、朝一でやって来たヤツもそこそこいる。

 中には、「お祭りの日にはクリームソーダを飲むんだ!」って決めていたのに、陽だまり亭に来てみたら見たこともない新商品を美味しそうに飲んでる客を見て頭を抱えているヤツもいる。

 ……そこまで悩まんでも。


「……お祭り限定、カンパニュラ特製『カップコーン』と、テレサ特製『テップコーン』発売中~」


 今日まで特訓していたカンパニュラは、ついにポップコーンの免許皆伝をもらい、商品を作ることが出来るようになっていた。

 もっとも、マグダ監督の監視下において調理されたものに限るようだが。


 で、「試しにテレサもやってみるか~?」ってやらしてみたら、カンパニュラよりうまくて、こっちはあっという間に免許皆伝と相成った。

 やっぱ、とうもろこし関連は強いなぁ、テレサ。


 で、マグダ監修の『カップコーン』と『テップコーン』が誕生したと。

 ……いや、そこは別にポップコーンでいいだろうに。


「……さらにお得な、テレサ、カンパニュラ、ロレッタ三名による合作、『テカッタコーン』も発売中~」


 うん。

 たぶん、それが言いたかったんだろうな。

 テカってんじゃねぇーよ。


「ちなみに、マグダが作ったポップコーンはなんて名前で売ってんだ?」

「……『本家ポップコーン』」

「本家を名乗るのか。さすがだな」

「……店長のは『元祖ポップコーン』」


 じゃあ、俺が作ったら何になるのかねぇ。


「……『ポップコーン・オリジン』」


 いや、起源とか、重々しいわ。

 俺が考えたんじゃないから、それ。



 とかなんとかやっていると、浴衣の裾を翻し、元気いっぱいに金物ギルドの見習い、ルアンナが駆けてきた。


 ははっ、元気いっぱいだなぁ。


「断じて許しませんよ、オオバヤシロ!」


 ……おかしい。

 朝は好感度上がってたっぽいのに。


「どうして、お祭りの日の朝に、あんな仕事を大量に持ち込むんですか!?」

「いやぁ、すまん。領主どもが大張り切りしちゃってさぁ」

「あなたですよね、お祭りでメンコのお店を出すとか言い出したのは!? その現場を目撃していますからね、こっちは!」


 うん。

 メンコの当て物屋をやるって決まったら、当然メンコを作るじゃん?

 材料はアッスントが用意して、絵はベッコが描いたんだけどさぁ、そのあとコーティングが必要なんだよねぇ~。


 で、ノーマ発進。

 引き摺られるように……っていうか、引き摺られながらルアンナも工房へ拉致されていったんだよねぇ~、あはは~。


「ルアンナ、ミックスジュース飲む? ポップコーン・オリジンも付けるよ?」

「オオバさんの奢りでお願いしますっ!」


 半泣きで、というか、泣きながら食い物を集ってくるルアンナ。

 まぁ、これくらいはいいだろう。

 ご馳走しようじゃないか。


 あ、フィナンシェとラングドシャも食べる?

 婆さん司祭がいる間に作っておいたやつなんだけど。あ、食べる? そっかそっか、じゃあた~んとお食べ。


「一応、申し訳ないと思ってるですね、お兄ちゃん」

「……激務から解放されたと安堵した直後に地獄に送り返された者の怨嗟は凄まじい。ヤシロは、そのことをよく理解している」

「これで、少しでもルアンナ姉様の御心が和らぐといいですね」

「るーねーしゃ、あまいの、いっぱい!」


 とりあえず、ウェイトレスはテレサに任せておく。

 ほら、小さい子を見てると心が和むだろ?

 和みなさい和みなさい。


 ところでノーマは?

 え? コーティングしに戻ったら乙女に捕まって手押しポンプの話始めちゃったって?

 じゃあ、あとで回収しに行くか~。


「あいつら、祭りの当日まで全力投球過ぎないか?」

「お兄ちゃんですよ、お祭り開始数十分前にとんでもないキラーコンテンツ放り込んできたのは!?」

「……ヤシロは、無自覚で社畜を使い潰す系指導者」


 そんなもん、潰される方が悪いのだ。軟弱者め!


 まぁ、逆の立場だったらトップの座から引きずり下ろして二度とふざけたことが言えないようにその口をまつり縫いにしてやるけどな。

 お祭りの日だけに!


 どやぁ!


「『どやぁ!』じゃないですよ、お兄ちゃん!?」

「……ここまで分かりやすい顔は、そうそうお目にかかれない」


 まぁとにかく、ノーマの暴走とルアンナの犠牲により、祭りの屋台が一種類増えた。

 きっとガキどもが散財しまくるだろうよ。


「ちなみに、思いの外食いつきが悪くてメンコが売れ残りそうだったら、この『深窓の麗人』メンコを投入する」


 これで、アタリのメンコを引き当てるまで、とあるチョロリンがくじを引き続けてくれる。

 かなりの量が捌けることだろう。


「とりあえず、確認させてもらおうかしら、そのメンコ?」

「まだ陽だまり亭に残ってたのか、マーゥル!?」


 祭りが始まるや否や飛び出していって大はしゃぎしているとばかり思っていたのに!


「まったく、イケナイ子ね。こんな物を用意して」

「ちなみに、威厳あふれる『BU』の重鎮メンコもあったりする」


 凛々しい顔をしたドニスのメンコをチラ見せしてやれば、「まぁ、呆れた」とマーゥルは目をまん丸くさせ、ため息をひとつ落とした。


「あまり大人をからかうものではないわ。よくないことよ、それは」


 と、手のひらを上に向けて右手を差し出してくる。


「没収します」

「あれ、もしかしてちょっと欲しい感じ?」

「没収よ」

「案外、一方通行ばかりってわけでもないのかな~?」

「ヤシぴっぴ?」

「へいへい」


 マーゥルの手に深窓の麗人メンコと『BU』の重鎮メンコを重ねて載せる。


「……まったくもぅ」


 言いながら、マーゥルは二枚のメンコを懐にしまう。……その前に、ほんの一瞬だけメンコの絵柄を再確認したよな、今?


「……こほん」


 そんなもんで誤魔化されないっつーの。

 ……まぁ、あとが怖いんで誤魔化されたふりをしておくけども。


 こりゃあ、ひょっとして、いつかマーゥルが二十四区に嫁いでいっちゃう感じか?

 それは困るなぁ。

 二十九区の防御力がゼロになる。

 いや、自爆し続けてマイナスになるかも……あ、いや、大丈夫か。

 きっとドニスの方が代替わりして二十九区に引っ越してくるに違いない。


 そうしたら、二十九区の防御は強固になり、お隣の四十二区も三十区も安泰だな。


 将来が楽しみだ。


「……もぅ、ヤシぴっぴったら」


 うんうんと、二度ほど深く頷いたら、マーゥルにぺしりと二の腕を叩かれた。

 本当に不快なら外圧かけまくって潰しに来るだろうし、この程度の報復なら可愛いもんだ。




 それから俺たちは普段とは異なる顔ぶれの客たちを捌いて午前の営業を終えた。

 昼飯時の一番売上が上がるであろう時間を目前に店を閉めるという暴挙。


 ……明日以降、確実に巻き返してやるからな!


「では、後片付けをして、わたしたちもお祭りに繰り出しましょう」


 嬉しそうに腕を振り上げて、ジネットが号令をかける。


 俺は片付けを他の面々に任せて、庭の光るレンガに黒い布をかけて回った。

 今夜は光らせないように。


 ……とはいえ、午前中は光に当てて薄く発光させるけどな。

 祭りが終わったあと真っ暗だったら怖いから!

 大丈夫!

 黒い布をかけておけば光は外に漏れないから!


 実験したから!



 というわけで、なんだかあっという間に、本日の陽だまり亭の営業は終了した。



「これで、よし」


 店を閉めた陽だまり亭のドアに、大輪の白い花が飾られる。

 飾り付けたジネットが満足そうに頷いている。


「ミリィさんにお願いして、用意していただいたんです」


 街道から遠い場所では、庭先や広場に光を象徴するような白い花を飾り、精霊神への感謝を表そう――と、区全域に屋台を広めようと暴走しかけていたエステラを止めるために俺がでっち上げた新たな風習。

 こんな街道のど真ん中にある店に飾らんでも。

 光の行進通るぞ、この真ん前。


 まぁ、飾ってる本人が楽しそうで、それを目にした者たちが少しでも喜ぶのなら、まぁいっか。


 あ~ぁ。

 こりゃ、マジで風習になるぞ、これ。


「ドアにこれだけ花を飾っておけば、遠目でも閉まってるって分かるだろう」


 半日営業を知らずに来店するヤツもいるかもしれない。

 が、これだけ飾り付けておけば早々に閉店を悟るだろう。

 どう見ても、ドアを開けられる雰囲気じゃないからな。


「こっちも準備OKです!」

「……こちらも抜かりなく」


 と、ロレッタとマグダが店先に看板を建てている。


 ロレッタの建てた看板には、『休憩スペース。ご自由にお使いください』という文字と、『陽だまり亭』の名前が。

 マグダの看板には、『陽だまり亭二号店と七号店は以下の場所で営業中』という文字と地図が書かれている。


 ……ちゃっかりしてるな、マグダ。


「陽だまり亭の屋台の場所も書き足しとこう」


 地図に、街道の中に並ぶ屋台の内、陽だまり亭が担当している場所を書き記しておく。

 前回も、二号店七号店以外に出店をやったからな。


 ロレッタの弟妹たちが店番をやりたがって、順番に担当させてやったのだ。

 今回も、無数の立候補者の中から順番で店番をさせている。


 今回のメニューは、ポップコーンにお好み焼き&たこ焼き&焼きそばに、クレープだ。


「ではみなさん。これからはお祭りを楽しむ時間です。まずはどこから回りたいですか?」

「よし、じゃあまずはクレープの出来栄えを確認しに行くか」

「真っ先に陽だまり亭屋台に行こうとしてるですねお兄ちゃん!?」

「……ヤシロはどこまでも過保護」

「ヤー君は陽だまり亭が大好きですものね」

「えーゆーしゃ、しゅち!」


 バカモノ。

 こういうのはな、抜き打ちチェックがあると知らしめておくと、それ以降もぴしっとするもんなんだよ。

 祭りの雰囲気に当てられて、適当な商品を販売されたのでは堪らないからな。


「品質はちゃんとあたしがチェックしたから大丈夫ですよ。店長さんOKももらってるです」

「はい。妹さんたちの盛り付けは、満点はなまるでしたよ」


 事前告知された試験は、普段以上に力を入れるもんだからな。

 それだけで判断するのは早計と言わざるを得ないだろう。

 普段の態度こそが、監査で確認すべきことなのだ。


「素直に妹たちの頑張りを見に行きたいと言ってごらんよ、ヤシロ」

「貴様は、自分の心すら素直に口に出来ぬのか。呆れ果てた男だな、カタクチイワシ」


 店先に、浴衣姿の領主が二人やって来る。


「……あぁ、閉店時間が来るやいなや駆けつけるエステラ様……今か今かとそわそわしてらしたお姿、今もまぶたの裏に焼き付いて、……とってもお可愛らしい…………はぁはぁ」


 あ、三人だったわ。

 一体がエステラの腰に巻き付いて同化してたから見落としてた。


「なんかアレだな、エステラ。お前、本体と右手左手が個別のモンスター扱いされてるボスキャラみたいだな」

「言ってる意味は分からないけれど、言わんとしたいことは察したからあまり深く突っ込まないで。……もう、ボクにはどうしようもないんだ、この状況」


 諦めるなよ。

 この後ずっと腰に巻いて歩くのか、それ?

 邪魔だろ、さすがに。


「あぁ、そうだ。綿菓子の屋台があるから一個買ってきて、左右から同時に『あ~ん』ってして食べようぜ、エステラ」

「それは私の役割ですね! 大至急買って参ります! しばしこちらでお待ちを!」


 すっくと立ち上がり、人混みをかき分けてずかずか街道を進んでいくトレーシー。


「地縛霊が祓えたぞ」

「うん、ようやく外れたけど……確実にこの後やらされるよね、綿菓子……」


 まぁ、腰に巻き付かれているよりはいいんじゃないか?

 ほら、ジネット。エステラの裾直してやってくれ、くっちゃくちゃになってるから。


 ……ちなみに、あの裾の向こうはふんどしなのだろうか……


「なぁエステラ。その下ってふんど――」

「そのワードを口にすると、このヤシロ懺悔券がシスターのもとへ届けられることになっているから、後日まとめて懺悔するようにね」

「なにその券!? 俺、何も聞いてないんだけど!?」

「エステラのアイデアでな。被害に遭いそうな女子には全員手渡してあるのだ」


 ふふんっと勝ち誇るルシアが不吉なことを言う。

 まさか、そんなわけあるはずがないとジネットを見れば、エステラと同じ『ヤシロ懺悔券』なる紙っぺらをこちらに向けて広げていた。

 マグダにロレッタ……カンパニュラとテレサまで持ってるのか!?


「俺がお子様連中のふんどしチェックなんかするわけないだろう……」

「カンパニュラとテレサは、券を使い切った人に譲渡するという役割なんだよ」

「一人で何枚も使うんじゃねぇよ」


 つーか、使うんじゃねぇよ、そんな券。


「金取ったのか? いくらかマージン寄越せ」

「もちろん無料配布したよ。どんなに刷っても足りる気がしなかったよ」


 情報紙発行会をまた酷使したのか?

 とんでもない区に引っ越してきちまったなぁ、発行会も。

 早々に逃げ出すんじゃなかろうか。


「とりあえず、それ、今日限定にしとけよ」

「有用であれば、今後の運用も視野に入れて検討する予定だよ」

「俺の許可なく勝手に広めるなら、エステラ添い寝権を発行して荒稼ぎするぞ。二十七区と、四十一区で!」

「……四十一区で一枚でも売れたら戦争だよ」


 リカルドはダメだけどトレーシーならいいのかよ。

 買うぞ、あの駄領主。

 平気で金貨を積み上げそうだ。


「ところで、給仕長連中はどうしたんだ? 今日は休みにして別行動か?」

「まさか。こんな他区の領主が大勢いる日に休みなんて与えられないよ」


 まぁ、その他区の領主たちは好き勝手に祭りを楽しんでいるようだけどな。

 固まって行動しろよ、貴族ども。

 分散されると、「どこ行っても貴族がいる!?」って一般市民が萎縮するだろうが!


 ……まぁ、一切萎縮しないのがこの四十二区の領民なんだけども。


「ナタリアたちには、今日突如出店が決まった新しい屋台の調査に行ってもらっているんだよ」

「凄まじい混雑であったからな。とはいえ、商売の形態があぁいったものである以上、商品の補充にも気を遣うであろう?」


 あぁ、当て物屋ね。

 確かに、一等がなくなったからって補充すると、補充前にくじを引いたヤツが「ズルい!」って言い出しかねないもんな。


 事前に「◯時に補充します」とか告知しておかないとフェアじゃないかもしれん。


「あ、噂をすれば、だよ」


 街道の西からナタリアが、東からギルベルタがそれぞれ同じような速度で歩いてきた。

 ギルベルタの方がちょっと早く着きそうだな。


「只今戻ったと報告する、私は」

「おかえりなさい、ギルベルタさん」

「えへへ~」


 ジネットに出迎えられて嬉しそうなギルベルタ。

 浴衣姿も相まって、本当に幼い少女に見える。

 ……この中だとルシアに次いで二番目に年長者なんだけどな。

 ルシアともちょっとしか違わないし。


 まぁ、見た目は子供だけどな。


「見てほしい思う、今回の戦果を!」


 と、ギルベルタが誇らしげに突き出してこちらに見せてきたのは一枚のメンコ。


 俺が右腕を水平に広げ、民衆の前で何かを語っている絵柄だった。


「聞いてないし、許可してないんだけど!?」


 俺の知らないところで俺のメンコが勝手に作られて、当て物の景品にされてるっぽい!?


 風景や周りの小物から察するに、これは四十二区の港の洞窟にカエルが出たと騒ぎになった後、「あれは霧の発生による見間違い、ブロッケン現象だ」と霧発生装置を使って民衆を騙くらかした時の絵か。


「すごいです……こんなメンコがあっただなんて」


 と、まるで英雄像を見る時のような目でギルベルタの持つメンコを見つめるジネット。


「あの、わたし、急用が出来ましたので――」

「行かせねぇよ」

「でも、あの、早くしないとアタリがなくなってしまう可能性が!」


 アタリじゃねぇよ、こんなしょーもないもん。

 とりあえず、これを描いたであろうベッコは埋める。

 人が寄り付かない暗くジメッとした場所に、深く埋める。


「まぁまぁ。いいじゃないか。それだけ君が愛されている証拠だよ」


 てめぇ、エステラ。他人事だと思って軽口を……


「そうですね。愛されている証拠ですので、ここは一つ大目に見てあげてください」


 と、ギルベルタより少し遅れて到着したナタリアが、おそらく当て物屋で当てて来たのであろう一枚のメンコを胸の前に掲げて、誇らしげにその絵柄を見せつけてくる。


 そこに描かれていたのは、かなりローアングルから見上げたミニスカ生足の赤面エステラのイラストだった。


「聞いてないし、許可してないよ!?」

「まぁまぁ。いいではないですか。それだけ領民に愛されている証拠なのですから」

「もぅ! 絶対狙ってギルベルタより遅く到着しただろう、ナタリア!?」


 まぁ、狙っただろうな。


 というか、そろそろ学習しろよエステラ。

 人を陥れるような発言は、巡り巡って自分の首を締めることになるんだって。


「とりあえず、急用が出来たので俺はこれで――」

「行かせませんっ!」


 ジネットに袖を掴まれた。

 くぅ……さっき邪魔した報復がこんなところで……!


 見えてないけど今にも見えそうなギリギリを攻めた絶妙なイラストなのに……

 どうやら、俺はそれを手に入れることは出来ないようだ。


 ……さっき埋めたベッコを掘り返して描かせるしかないか………………あ、まだ埋めてなかったや。







あとがき




久しぶりに給仕長たちをたくさん書けて嬉しい宮地です☆


わちゃわちゃしてて可愛い(*´ω`*)

この人たちみんな、仕事が出来る超人たちなんですよね~

あ、ネネさんはちょっと今、退いといていただいて


仕事が出来る女性の、気の緩んだ瞬間って、いいですよね☆

外では出来る女、家ではくったり女子って、可愛いじゃないですか


まぁ、くったりが度を越し過ぎて

部屋が散らかり放題とか

コンビニ弁当のゴミが積み上がってるとか

洗濯してないけど、コレ、今日もう一回イケるか? とか

そこまで行くと困りますけれども


最低限身綺麗にした上で、くったりしてると可愛いです


給仕長たちは私生活もきちっとしていそうですけども

陽だまり亭に来ると気を緩められるのでしょう

なんか、高校生のような、

それもクラスメイトとかではなく、

全国大会で年に数回だけ顔を合わせるような

そういう感じの雰囲気がいいですね(*´ω`*)


他校の知り合いとか、なんかカッコいいですし


けど、クラスメイトよりも分かり合う部分があって

こう、選ばれた者たち感が共感できるというか、

そんな関係ですよね



ナタリアで言えば

エステラが特別な存在で

部下の給仕たちが身内で

ジネットたちがご近所の仲良しさんで

ノーマやルシアが飲み友達で

他区の給仕長たちが好敵手であり戦友のような


そんな、それぞれ異なる距離感が楽しいんですよね~、書いていると


給仕長だらけのお泊まり会とか、

書いてみたいですね~


ヤシロがいないと、また違った雰囲気になるでしょうし


……全員ナタリア流の寝間着だったら

( ゜∀゜)o彡゜ あ、いっけない、お見せできないや☆



さて、タイトルの『半ドン』

最近は使われなくなった言葉らしいですが


午前中だけ学校に行って

午後はお休みになる日のことを『半ドン』と言っておりました



『ドン』はきっと語呂的にくっついているだけで

意味はないと思うんですが

時代的に『欽ドン』あたりからきてるのかな~と、当時は思ってました


半日の日は、家に帰って自分でインスタントラーメン作って、テレビ見ながら食べるっていうのが定番で、

ウチではサッポロ一番塩ラーメンが台所に常備されていたので、

土曜日の昼というと塩ラーメンのイメージなんですよね~

( ̄▽ ̄)


そういえば、私、お店で塩ラーメンって食べたことなくて

人生で食べたことがある塩ラーメンって、サッポロ一番だけかもしれません

(・_・;)一途だ


働きに出ているお母さんも結構いて、

農家さんも多かったので

クラスの友人でも自分で昼ご飯作って食べる派が結構いたんですよ


で、自分で作って食べるって、小学生的に結構魅力的で

親がいるのに「自分で作る!」って言い出すヤツも割といて

( *´艸`)


たま~に、

「カレー作り過ぎたから食べに来て!」って招集がかかったりするんですよ

(*´艸`*)


ほら、同じものばっかりだと飽きるじゃないですか?

で、インスタントにも飽きちゃって

カレーくらいなら作れるだろうって作ってみるものの

カレールゥって、一人分作るのって難しい、というか、一人分がどの程度の量なのかすら分かってないから

一箱全部使っちゃって、

結果4~5人分出来ちゃうという(笑)


で、このミスをするのはお仕事や畑に出ていてお昼にお母さんが家にいないご家庭の友人がほとんどで、

「昼の内に食い切らないと叱られる」って意識が働くんですよね

「夕飯はお母さんが作るから、鍋とかきれいにしとかないと!」的な


今思えば、残ったら残ったで夕飯で食えばいいだけなんですが

小学生でしたので、「原状復帰が基本!」だったんです

自分で作る際の条件で、後片付けまで自分でするって決まっていたお宅がほとんどでしたし


あの時は、料理も遊びの一環だったんでしょうねぇ、きっと

楽しかったですし


で、友人が集まってカレーを食い尽くすんですが

こっちはこっちでもうサッポロ一番塩ラーメン食ってるんで、一人前は食べられないんですね

なので、倍くらいの人数呼んで、少量ずつ、人海戦術で平らげていく戦法を(笑)

楽しかったですね~

頭の悪いエピソードですが、当時はそういうのが許された時代だったんでしょうね~


家に親がいなくて、子供だけって普通でしたしね


あと、家に野菜が大量に置いてあるお家も少なくなくて

材料がないから作れないとかはないんです

冷蔵庫開ければ、何でも作れちゃうんですよね

勝手に食べると怒られるものっていうのも明確に決まってましたけれども


「あっ、それ食べたらアカンねん!」って、よく聞いたなぁ( *´艸`)


今思えば、ちゃんと親御さんにご挨拶して

「ごちそうさまでした」ってしなきゃいけなかったなぁ、と反省するんですが

なにせ当時は悪ガキの集まりでしたので、



友人「ヤバい、作り過ぎた! 隠蔽しなきゃ! 助けて!」

我々「「「任せろ!」」」



っていう、連帯感でやってましたので(笑)

人助けのつもりで( *´艸`)


親御さんたち、申し訳ありませんでした。

お互いさまと言えども、悪ガキたちでごめんなさい☆



昭和の緩さ、それはそれで楽しかったんでしょうね~

明らかな偽物ブランド商品とかが小学校の傍で売られてたり

たぶん、あの露店も無許可でしょうし(^^;


でも、平成初期の方が混沌としてましたけれどね

海賊版CDが普通の店舗で販売されていたり

アニメのレーザーディスクをダビングしたビデオを売ってたり

ゲームのデータを吸い出して、謎のカセットロムに書き込んだ違法ゲームソフトが売ってるお店があったり…………酷いな、平成初期!?

Σ(゜Д゜;)


あ、私は買ってませんよ☆

海賊版、よくない! ダメ、絶対!


だ~( ̄▽ ̄)っめ!



『半ドン』と聞くと、いろいろ思い出します

きっと楽しかったんでしょうね、子供時代


もし今、記憶を持ったままあのころにタイムスリップしたら……



ストレスで倒れるかもしれません(・_・;


(;゜Д゜)みんな、法律って知ってる!?

(;゜Д゜)そんなことしたらご家族に迷惑かかるでしょ!?

(;゜Д゜)そんな危険なとこ入っちゃダメ!

(;゜Д゜)危ない遊びしないで! 見ててハラハラする!


――って(^^;



大人が口やかましかった理由が

今ならよく分かります

ごめんなさい、当時の大人のみなさん



みなさんも、よい子で暮らしましょうね☆


次回もよろしくお願いいたします!

宮地拓海

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― 新着の感想 ―
ちゃんと金儲け狙ってるならイケメン執事のメンコ作らせる
半ドンって 今の若い子達には通じないんですよね… 少し前に 部下の調子が悪そうなので 半ドンで仕事上がれと伝えたら 半ドンって何んですか?と  これが カルチャーショックかと愕然としましたよ。  …
給士長ズ、あまりにも解釈一致すぎる やっぱネネはちょっとオロオロしてるくらいがいいよね パメラもかわちぃなぁ…… シーラ……ごめん忘れてた…… ヤシロが身内LOVEなのはいつものことなんだよなぁ………
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