報労記55話 深夜のひととき
「うっわ、ベッコが落ちてる」
誰だよ、こんなところに不法投棄したの?
まったく、ばっちぃな。
電話があれば、夜中であろうとチボーを呼び出してベッコを家まで運ばせるのだが…………ん? チボーはウェンディの父? うん、知ってるけど?
ベッコの父親はカーレ? うん、知ってるけど?
え?
三十五区から変態半裸タイツ蛾オヤジを呼びつけて、縁もゆかりもない変態丸メガネ絵描きを運ばせちゃ、いけない?
目の前から不要物が消えてなくなるなら、俺は手段を問わないけれど?
「よっと……」
「うぅ~ん、で、ござる」
何でござるんだよ、お前は。
床に落ちていたベッコとウーマロを布団の上に転がしておく。
寒くなったら自分で布団の中に潜り込め。
現在、女子連中はみんなで風呂に入っている。
ジネットに、半分寝ていたマグダ。
エステラとナタリアとイメルダとマーシャ。
あと、オマケのレジーナ。
なんとも騒がしそうだ。
「さて、そろそろ固まったかな?」
天ぷらを揚げる傍ら、こっそりと準備しておいた風呂上がりのデザートの確認に向かう。
廊下を歩き、脱衣所の前を通ると、扉の向こうから湯の匂いがしてドキドキするよね☆
俺、お茶っ葉を店先で焙じてる店の隣か、女子風呂の手前かのどっちかに住みたいって思ってたんだよな。
「今日はここにテントを張って……いや、寝るころには全員出てるか」
なら、廊下で寝る意味はない。
ちゃんと布団で寝よう。
……本当なら、ちゃんとベッドで寝たかったところではあるが。
「うわっ、寒っ」
湯上がりの肌に、夜の風は冷たく感じ、首筋がひんやりとする。
裏庭に出て井戸まで進むと、地味に重たい簡易冷蔵庫を引き上げる。
中を確認すれば、ぷるんっとしたコーヒーゼリーが並んでいる。
うん、ちゃんと固まってるな。
「くそ、手が冷たい」
きっちりと蓋をして、再び簡易冷蔵庫を井戸の中へと降ろす。
地味に腕に乳酸が溜まる行為だ。
厨房に戻ると、……あ~、もう完全に溶けちまってるなぁ、氷。
天ぷらの衣を冷やすためにマーシャに譲ってもらった氷は、すっかりと溶けてなくなっていた。
生クリームを泡立てたかったんだが……
「はぁ……、やっぱ氷室は必要かなぁ」
氷室というより、冷蔵庫だ。
大量の氷を保管し、その氷の発する冷気で食材を冷やす。
建築を急がせるかぁ。
ウーマロ、酔い潰れて眠りこけるくらい暇を持て余してるみたいだし。
もし作るなら、厨房から直接行き来できる場所がいいよな。
陽だまり亭の庭にドーンと建てて、厨房から行き来できて、且つ外からも入れるようにしておけば氷の搬入も出来るか。
ただ、現在使っている表から中庭へ行く道が若干回り道になる。
それくらいはご愛敬か。
どうせ荷物はマグダかロレッタ、もしくはモーマットかアッスントが運んでくれるし。
断熱材には発砲スチロールか発泡ウレタンがいいんだが、さすがにあれを手作りしたことはないからなぁ。
とりあえず、内装は石か鉄にして、内壁と外壁の間に空気を閉じ込めて――粘土でも塗り込んでみるか――で、外壁は木製にしておく。
木は熱伝導率が低いから、外壁から粘土層へ日光の熱が伝わりにくい。
逆に鉄は熱伝導率が高いから、庫内の冷気を受けてギンギンに冷えてくれる。
そうだな、粘土の間に珪藻土みたいな多孔質な素材を挟んでおけば断熱効果はさらに上がるだろう。
多少デカくなっても、性能を最優先としたい。
ちょっと楽しくなってきて、俺はさっさとフロアへと引き返して設計図を書き始めた。
素材集めからしてかなり大変そうだが、アッスントとウーマロが死ぬ気になれば出来ないことなどないのだからなんとでもなるだろう。つーか、なんとかしろ。
――と、そんな作業に没頭していると、厨房の方が賑やかになった。
「はぁ、さっぱりしましたわ」
「ためらいなく出てくるなぁ、お嬢様」
風呂上がりのイメルダがパジャマ姿でフロアへ出てくる。
あれ? 金色じゃない。
「お前、一泊の旅行にパジャマ二着持ってきてたのか?」
「出発前から陽だまり亭に泊まるつもりでしたもの」
そうだったそうだった。
そういう予定だったっけなぁ、お前は。
「それより、ご覧なさいまし! みなさんと買ったお揃いのパジャマとは別で購入した、ウクリネスさん最新モデルのパジャマですわ!」
「ご覧になっていいのかよ、貴族令嬢の寝間着姿を」
「美しいものは芸術ですもの。見られる時に見ておくべきですわ。それが人生に深みを与えることになりますのよ」
だったら、そのお美しい乳房でも拝見させてもらいたいもんだな。
「え、見せられないってことは、美しくないの?」とか煽ってやれば「美しいですわ! いいでしょう、とくとご覧なさいまし!」とか言って見せてくれないだろうか?
…………イケんじゃね?
「イメルダ! だったらその美しい乳――」
「いくら美しくとも、見られる人物が限られているものは五万とありますわ!」
くそぅ!
そういえば、ルシアの館の宝物庫もそんな感じだったなぁ、くそぅ!
えぇい、くそぅ!
「くそぅ!」
「自分、今やったら懺悔室空いとるで? 行ってくるか?」
風呂上がりのレジーナがほこほこしながら、自分の不幸を俺にまで強要してくる。
誰が行くか。言われてもないのに。
「はぁ~……気持ちよかったわぁ」
頬を朱に染めて、レジーナが幸せそうに言う。
「見渡す限り、おっぱい、おっぱい、ちっぱい、おっぱい」
「うるさいよ、レジーナ」
その背後から、寒々とした視線のエステラが出てくる。
あれ? なんか気温下がった?
「どうも、おっぱいです」
「君もうるさいし、その自己紹介はどうかと思うよ、ナタリア」
マーシャをお姫様抱っこしたナタリアがフロアへとやって来る。
マーシャもパジャマを着ている。
というか、Tシャツか。あ、陽だまり亭Tシャツだ。
「エステラと違って、文字が歪むから一瞬気が付かなかったぜ」
「君のうるささが、やはり一番のようだね、ヤシロ」
「あんまり見ちゃダメだよ~、ヤシロ君☆」
文字を隠すように両腕をクロスさせるマーシャ。
心なしか、頬が赤いような?
「この下、ホタテも付けてないから」
ということは……
つまりっ!?
ノーブラ!?
ノーホタテ!?
「ノーホタテ、ノーライフ!」
「ほな、ホタテ着けてもらうか?」
「レジーナ。お前は知らんだろうが、一日着けていたホタテを風呂上がりにもう一回着けるのは気持ち悪いもんなんだぞ?」
「おかしいな。それは自分も絶対知らんことのはずなんやけどなぁ?」
そんなもん、経験しなくても魂が理解しているものなのさ!
だって、男の子だもん!
「もう、みなさん。懺悔してください」
最後に、ジネットが髪を拭きながらやって来た。
「マグダは寝たのか?」
「はい。わたしたちもすぐに行くと約束しましたので、早く戻らないといけませんね」
と、別の話を振れば、懺悔は有耶無耶になる。
ここがベルティーナとジネットの違いだな。
「有耶無耶にさせないから、懺悔はしっかりするように」
「だってよ、レジーナ」
「やて、給仕長はん」
「だそうですよ、ヤシロ様」
「自覚のある三名が自白なさいましたわね。三名とも懺悔なさいまし」
涼しい顔をしてエステラとイメルダが俺たちを責める。
こういう場面以外ではとことん迷惑をかけてくる側の人間のくせに。
「懺悔と引き換えに、コーヒーゼリーとかどうだ? よく冷えて、湯上がりの身体には最高だぞ」
「そ、それは……」
エステラの喉が鳴る。
イメルダも、大きな目をきらめかせている。
そんな二人を見て、ジネットが「ふふっ」と笑う。
「では、みなさんのことを思って準備していてくださったそのお気持ちに免じて、今回の懺悔は免除いたします」
「さすがやね、エロ大名はん!」
「ヤシロ様は、エロスのためになら準備を怠らない方だと確信しておりました」
「お前らの分、無しにするぞ」
なにおこぼれで懺悔免除されてんだ。
お前らは懺悔してこい。
「はぁ~、冷たくて美味しいですわ」
風呂上がりの火照った体に、冷たいコーヒーゼリーは格別なようで、女子たちは全員にこにこ顔だ。
「デリアちゃん、もうちょっと残ってればよかったのにね~☆」
「マグダがハニーポップコーン渡してたし、大丈夫だろう」
カンパニュラとデリアは、フェア終了と同時に家へ帰した。
さすがに疲れてるだろうしな。
デリアはともかく、カンパニュラはそこまで体力があるわけでもない。
日の出前から起き出して、ずっとはしゃいでいたし。
今頃、両親に挟まれて眠っているだろう。
「ノーマも残るかと思ったんだけど、帰っちゃったね」
「あのな、エステラ。普通は家に帰りたいもんなんだぞ」
自宅があるんだからそこへ帰るのが普通だ。
その方が落ち着けるしな。
「今日は帰って、明日から陽だまり亭で世話になるとか言ってたくせに、結局今日からお世話になろうとしている領主様の方がおかしいんだよ」
「だってさぁ、ナタリアとシェイラがさぁ~」
エステラは一度館に戻って明日の指示を出すつもりでいたのだが、ナタリアとシェイラが男性ボイス論で対立してそれどころではなくなってしまった――というか、明日の指示も何も、休館になったからな、クレアモナ家。
明日の演技指導には、給仕一同が参加するらしい。
……どこを目指してるんだ、給仕一同は。
「マーシャはどうするんだ、明日?」
「このまま四十二区にいるよ~☆ どうせ、ルシア姉もこっちに来るだろうし」
「あっはっはっ、何言ってんだよマーシャ。お忙しい領主様がそう頻繁に四十二区に来られるわけないじゃないか」
「え……、何言ってんの、ヤシロ?」
「願望だよ。うっせぇな」
俺は今、願望を口にしたんだ。
来んな、ルシア。面倒くさいから。
というか、あいつは明日、オルキオや領内の貴族と会談するはずなんだが?
……なんでだろう、予定があるはずなのに、めっちゃ来そうな気がする。
「ボクの予想だけどね、明日の朝一番で乗り込んでくると思うよ」
「エステラ、ガンバ!」
「いやいや、ルシアさんのお相手は、三十五区でも大人気のカタクチイワシ様にお願いするのが一番じゃないかな」
「俺、明日は有害図書の印刷所予定地の下見に行かないといけないから」
「へぇ~、その許可って誰が出すんだろうねぇ?」
「大丈夫だ。秘密結社だから、バレないようにやる」
「つまり、領主の許可がない非合法の商売か。見つけ次第引っ捕らえて極刑に処さなければいけないね。特に首謀者を」
「心配すんな。ちゃんと四十一区に作るから」
「……やめなよ。リカルドはバカなんだから、真に受けるよ?」
けど、税収は跳ね上がるぞ~?
月刊誌にすれば、相当な額が定期的に入ってくるんだからよ。
月刊誌と言えば……
「ファッション誌でも作れば、結構売れそうだよな」
「ファッション誌? 服の情報が載っているのかい? 色とかサイズとか値段とか……あ、モコカにイラストを描かせると分かりやすいかもね」
まぁ、そうだよな。
写真を知らない人間なら、服の情報が載った雑誌だと思うよな。
想像できるのも、服のイラストが精々か。
「注目のファッションに身を包んだ一般人に声をかけて、姿絵を描かせてもらうんだ。飲食店の看板娘や、密かなファンが多い職人とか、とにかく『イケてる』ヤツをピックアップして誌面に載せる。すると、『いつか自分も!』ってオシャレに力を入れるヤツが増える」
「ウクリネスや素敵やんアベニューが売り上げを伸ばしそうだね」
「で、オシャレの勉強をするために雑誌も売れる」
「すごく利益が上がりそうな企画だね」
「ただ、……まぁ、これは些細な弊害なんだが……ベッコが死ぬ」
「それくらい、よろしいんじゃありませんこと?」
「あは☆ イメルダ先生、容赦な~い☆」
ファッション誌を作れるくらい絵を描かせるとなると、ベッコをフル稼働させなければいけなくなる。
ベッコには、他にもいろいろやらせたいことがあるしなぁ。
「でも、ベッコって姿絵くらいなら物の数分で描き上げるよね?」
「それを版画にするんだぞ?」
「あぁ、それは大変だね」
「たぶん、あの繊細な線はベッコにしか出せないからベッコがやることになる」
「ベッコさんなら、それくらいやってのけますわ」
「で、それが終わったらすぐに次のモデルを探して街中を飛び回り、絵を描いて、版画にして、飛び回って、合間合間で噴水とか大浴場とかの彫刻を彫る」
「それに加えて、ヤシロが無理難題を吹っかけるんだろう?」
「お前もだろうが」
「ボクは、君ほど無茶なことは言わないよ」
「今のはギャグなんやろかな~? 無自覚なんやったら、おっぱい魔神はんとどっこいどっこいやで」
コーヒーゼリーをつんつんぷるぷるさせているレジーナに突っ込まれるエステラ。
つーか、俺はエステラほど酷くないからな?
俺は、計画的にギリギリ無理な要求しかしてねぇもん。
エステラみたいに、絶対無理な要求しないし。
「まぁ、大丈夫ですわ、ベッコさんなら」
「なんや、えらい信用してはんねんなぁ」
「殺しても死なないのがベッコさんですわ」
「いや……殺したら死ぬと思うけどね。君の父親とは違って」
「死にませんわよ。試しに殺してみますこと?」
「なぁ、早よ止めな手遅れになるで」
俺に言うな。
つーか、こんな物騒な会話を近くでされているのに一切起きないベッコが悪い。
ウーマロとベッコは、ホールの端っこで、仲良く並んでクースカ眠りこけている。
こんな明るい中でよく眠れるな。
「少し、光を絞りますね」
言って、ジネットがウーマロたちの側のランタンを箱にしまう。
照明の数が減って、フロアが薄暗くなる。
「暗い! 怖い! 明るくしてくれ」
「もうこの後寝るだけなんだから、我慢しなよ」
バカモノ。
この後、お前らが二階に行ったら、この薄暗い中で俺は独りぼっちなんだよ!
いつもはもっと明るいのに!
いいか?
俺は定時を過ぎた薄暗いオフィスでさえ怖いんだからな?
消灯時間を過ぎた病院とか、絶対無理だからな!?
「オンとオフしか出来ないのが問題だよな」
「え、でも陽だまり亭のランプは加工されてるよね?」
「はい。ヤシロさんが光を柔らかくしてくださったんです」
ジネットたちが、目が痛い目が痛いと言うから、笠を取り付けただけだ。
裸電球にランプシェードを着けて、スタンドライトにした程度の簡単なもんだ。
あと、一部のライトは半面を目の粗い布で覆い、壁に向かって光を発するようにしてある。
間接照明だな。
半面を覆っているのが目の粗い布なので、そちらからも柔らかい光が漏れている。
……で、こういうんじゃなくて、光量を調整できるランプが欲しいんだよ。
ノーマに言えば作れると思うんだが……金平糖を作る鍋も欲しいんだよなぁ……
「……いかん、ノーマが死ぬ」
「ほら見なよ、君の方が人使い荒いじゃないか」
お前に話せば、絶対「すぐ作ってもらおう!」って言う案件だよ。
まぁ、先に作るのはやっぱ金平糖の鍋かな。
金平糖は作る手間がえげつないが…………ま、誰かにやらせればOK☆
なにせ、二週間巨大な鍋を回転させ続けるんだからな……
俺は、やり方だけ教えて制作には携わらないようにしよう、そうしよう。
「あ、そういえばレジーナ」
「なんやろか?」
こいつはまだ家に帰っていない。
ということは、旅行の荷物はまだここにある。
「食紅をいくつか分けてくれるか」
「かまへんで。ちょっと取ってくるわ」
「いや、食い終わってからでいいよ」
「すぐやさかい、行ってくるわ」
食べかけのコーヒーゼリーを置いて、二階へ向かうレジーナ。
「また何か作るのかい?」
「駄菓子作りに必要だからな。あいつの家まで取りに行くの面倒くさいし」
レジーナなら、俺らが起きる前にこっそり帰るとか平気でしそうだし。
「目ぇ覚めたら、部屋にぎょーさん人おって、『無理!』思ぅて帰ってもた」とか言ってな。
「ほら、これくらいあったら足りるやろか?」
すぐに戻ってきたレジーナは、大量の食紅を持ってきた。
「どんだけ持ち込んだんだよ……」
「着替えや下着はいらへんけど、こういうんは必要やと思ぅてな」
「いや、下着も着替えも必要だよ。君は旅行をなんだと思っているんだい?」
替えの下着を置いてきたスペースに入っていた食紅か。
「じゃあ、これと下着を交換してもらうことは可能か?」
「自分、隣で店長はんが怖い目ぇしてはんで?」
「懺悔してください」
へーへー、懺悔懺悔。
「自分、ホンマ懺悔好っきゃなぁ~」
レジーナはケラケラと笑って、コーヒーゼリーを一口食べ「おいし」っと幸せそうに笑った。
「ちなみに、エステラ。お前は気が付いているか?」
「え、なにが?」
レジーナがコーヒーゼリーを食っているのを見て思い出したが、この変化は陽だまり亭の人間にしか教えていない。
たまに食いに来ていたベルティーナは、「あれ、変わりましたか?」と気が付いていたが。
「そのコーヒーゼリー、最初に作ったものとは別物になってるんだぞ」
「えっ!? うそ、なにが? あ、豆が変わったとか?」
違うわ。
「食感が全然違うだろう?」
「食感? ……もぐもぐ…………べつに?」
何と比較したんだ、今?
記憶の中のゼリーとか?
お前がそんなもん、覚えてるわけないだろう。甘いか苦いかくらいしか興味示さないお前が。
「以前は寒天を使っていたんですが、最近はゼラチンで固めるようになったんですよ」
「ぜら、ちん?」
「なんで覚えてないんだよ……」
「全裸でフルチ――」
「違う、黙れ」
「もう、レジーナさんも懺悔してください」
完全な間違いをエステラに教えようとしていたレジーナを黙らせる。
お前は、呼吸よりスムーズに下ネタを吐き出すな。
何呼吸だ。
エロ呼吸か?
エロスがなくなったら窒息死でもするのか。
「食感が随分と変わりましたね。寒天の方は歯ごたえがあり、ぷちぷちした感触だったと記憶しています」
綺麗にコーヒーゼリーを完食したナタリアが、口元を拭きながら言う。
「こちらは、つるんとしていて喉越しがよいです」
「そうですよね。わたしもこちらの方が美味しいと思います」
要するに、俺らが思う『ゼリー』と、お祖母ちゃんが出してくる『ゼリー』の違いだな。
まぁ、以前のコーヒーゼリーはお祖母ちゃんの寒天ゼリーほど固くなく、フルーツみつ豆に入っている、いわゆる『寒天』みたいな食感にしていたんだが。
やっぱ、ゼラチンにした方が受けはよかった。
「へぇ~、気付かなかった。どっちも美味しいし」
「私、寒天の方、食べたことないかも~☆」
「猛暑期くらいだからな、コーヒーゼリー作ってたのって」
「去年の猛暑期は、みなさんでかき氷をしていましたから、コーヒーゼリーはあまり出番がありませんでしたね」
「む~……食べてみたいなぁ~」
「では、後日作りますね」
「やった~☆ 店長さんだ~いすき~!」
ジネットの首に飛びつくマーシャ。
『美味い! 安い! 可愛い!』がジネットの顔に押しつけられる。
……わ~ぉ、柔らかそう。
え、なに?
コーヒーゼリー作ると、あんなサービス受けられるの?
「じゃあ、俺が今からでも――」
「ヤシロさん、め!」
親指でおでこを「ぐりん!」っとされた。
……固い。
全然柔らかくない……
「ジネットばっかりズルいや……」
「しょーもないことで負の感情を迸らせないように」
しょーもなくないやい!
死活問題だ!
「乳成分が枯渇して死ぬかもしれん……」
「それはあり得ません。でなければ、エステラ様はすでにお亡くなりになられているはずです」
「うるさいよ、ナタリア」
「領主はんも、しょーもないことで負の感情迸っとるで」
うん。
それは本当にしょーもないな。
「ですが、他人を羨んだり妬んだり、恨んだりなどはしない方がいいというのは事実ですね。『人を呪わば穴二つ』という言葉もありますし」
「この街にもあるのか、その言葉」
「はい。わたしは、シスターに教わりました」
「ヤシロの故郷にもあったのかい?」
「あぁ」
「ウチの地元にもあったで、似たような言葉」
どこの世界にも、似た言葉はあるもんだな。
「『乳が育てば山二つ』いうて」
「全然違う!? でも、素敵な言葉だね☆」
「で、君の故郷にも似たような言葉があったんだろう、どーせ?」
お前は俺の故郷をなんだと思ってるんだ?
ただまぁ、なければ生み出せばいいじゃないというおおらかな風土ではあったけどな!
「ごちそうさん。美味しかったわ」
「お粗末様」
「ふふ。レジーナさん、すごく気に入ってくださったようですね」
「……なんで分かんねんな?」
「レジーナさんは、お好きなものはゆっくりと味わって食べる癖がありますから」
「せやろか……無自覚やったわ」
指摘されて、ちょっと照れるレジーナ。
自覚のない癖って恥ずかしいよな。
「俺も、まったくの無自覚なんだが、大きな胸元に自然と視線が向かう癖がなぁ……」
「君のそれは癖じゃなくて病気だから、早く治療するといいよ」
病気なら仕方なくない?
ガン見しちゃうのも、みんな病気のせいにしていいなら、今後遠慮なくそうするけども?
「そういえば、女将さんが昔、『病気の時はわがままになってもいい』って言ってたっけ」
「ご家族との美しい思い出を、こんなしょーもない話題で穢さないように!」
「ウチも言われたことあるわ、『わがままボディになってもかまへんで、むしろウェルカム!』って」
「君のは、思い出からしてしょーもないね!」
誰に言われたんだよ、それ?
え、なんで俺をじっと見てんの?
言ってねぇぞ?
言いそうって?
あはは、やかましいわ。
「ほ~んと、みんなといると、いつまでもお話できちゃうから不思議だな~☆」
俺たちのしょーもない会話を黙って聞いていたマーシャ。
椅子に腰掛けて、テーブルに頬杖をついて楽しげだ。でも、少し眠そうだな。
「もうそろそろ寝てこい。マグダも待ってるしな」
「そうですね。そろそろお休みしましょうか」
マグダは先に寝てても、誰かがベッドに入ると目を覚ますのだとか。
で、「……おやすみ」と言ってぎゅーっと抱きついてくるのだそうだ。
ジネット、ロレッタ、ノーマ、デリアからの証言なので、きっと誰にでもそうなのだろう。
「ホンマ、なんや夢みたいな話やな」
なくなったコーヒーゼリーを探すように、スプーンを空のカップにカツカツぶつけながら、レジーナが口元を綻ばせる。
「船で海に出て、滅多に食べられへん珍しいもんいっぱい食べて、行く先々で遊んで、よぅ笑ぅて、部屋戻ったらふかふかの布団が敷いたって、おっきいお風呂で疲れを癒やして、出てきたら冷たいデザートが用意されとって……ははっ、なんや王族にでもなった気分やわ」
言い切った後、「にぃ~」っと口を横に引っ張って、らしくもなく無邪気な笑顔を零す。
「誘ってくれておおきにな。もう、船なんか怖いことあらへんわ」
命がけの船旅を経験したレジーナに、「楽しい船旅の思い出を」と誘ったのはジネットだ。
近くにいる連中が楽しい船旅の話題で盛り上がる時に、一人だけ恐ろしい船旅を思い出すことがないようにと。
そんなもんも全部分かった上で、レジーナは今回の船旅に臨んだのだろう。
随分とらしくない経験をしただろうが、それらを総じて満足していると、今のレジーナの笑顔は物語っている。
「じゃあ、もっと外に出てみろよ。ずっと王族気分が味わえるかもしれねぇぞ」
「アカン、アカン。あんまり続いたら慣れてもぅて、贅沢になってまうわ」
レジーナの指から解放されたスプーンがカップに落下して「カラン」っと音を立てる。
「バオクリエアに併合された国の一つにな、こんな話があるねん」
かつて栄華を誇ったその王国には、金遣いの荒いわがままな王妃がいたのだそうだ。
国民の気持ちに寄り添うことなどなく、自身の欲望を満たすことに終始し、民から吸い上げた金を湯水のように使い、散財したと。
「それを見かねた宰相が王妃に進言したんや。『このままでは、民衆は借金で首が回らなくなり、明日のパンすら買えなくなってしまいます!』ってな」
あぁ。
これはあれか。
「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」的な話か。
こっちの世界にも、そんな話が残されてるんだな。
「せやけど、宰相にそう言われた王妃は、涼しい顔をしてこう言ぅたんや。『首が回らないなら、乳首をこねくり回せばいいじゃない』」
「思ってたのと違ったー!? 途中まで似てたのになぁー!」
「やっぱり、君の故郷にもあるんだ、こーゆー話。……まったく、嘆かわしい」
こんな話はねぇよ!
つか、エステラは俺の故郷に偏見を持ち過ぎだ!
四季の彩りが美しい、風情と趣きのある素晴らしい国だっつーの!
「まぁでも、誤解せんとってほしいんやけど――」
ふと、レジーナが静かな声で言う。
「その王妃、自他共に認めるコネクリストやってんって」
「誤解の入り込む余地がねぇよ!?」
誤解も何も、思った通りの内容だったよ!
そう、思った通りのくだらない内容だ!
ドンッと、テーブルを叩いた俺の目の前のカップが持ち上げられる。
顔を上げると、ジネットが使用済みの食器を集めて片付けてくれていた。
「では、食器はわたしが洗っておきますので――」
そして、笑顔をこちらへと向ける。
「ヤシロさんとレジーナさんはここで懺悔をしていてください」
「「えぇ~……とばっちり~」」
どの口が言ってんだ、この卑猥薬剤師。
コネクリストの話を持ち出したのはお前だろうが。
しょうがないので、ジネットの洗い物が終わるまでの間、俺とレジーナは向かい合わせで座り、心ばかりの懺悔を続けたのだった。
実にバカバカしい理由で懺悔をさせられた後、レジーナはジネットに付き添われて二階へと向かった。
俺もそろそろ寝るか……いや、その前にやることやっとくか。
容器をどうするのか、まだまだ課題はあるが、試作品くらいは作れるだろう。
金平糖は時間がかかるし道具も揃ってないので後日に回すとして、今出来そうなものを作ってしまおう。
「まずは、グラニュー糖と水を火にかけて……」
ドキドキしながら火付け布を使用する。
……ふぅ。火(中)くらいで済んだか。
いや、まぁ、これでもまだ「火が大きいですよ」ってジネットに言われる規模だけども。
やっぱ、マッチが必要だなぁ。
誰が要る?
レジーナと……、木工細工だからゼルマルのジジイか。
よし、酷使しても大丈夫!
早々に試作させよう。
マッチの頭に付いてる頭薬も、マッチ箱の横についてる側薬も、火付け布の薬液を流用すればなんとかなるだろう。
塩素酸カリウムとか赤リンとか、レジーナに言えば持ってそうだし、使い勝手が悪いようなら日本のマッチを参考にしてもいい。
とか言っている間に、グラニュー糖と水を熱して作った糖液が出来た。
こいつを、ザラメをバラ撒いておいた薄いトレイに流し込んで、涼しい場所で寝かせておく。
こうすると、溶けたグラニュー糖がザラメを核として再度結晶化して大きな粒になる。
そうして作られるのが氷砂糖だ。
結晶化する際、核を回転する筒状のカゴに入れ、筒の半分くらいが浸るように60℃くらいの糖液が入った大きな箱を用意して、その中で筒を回転させると、糖液と外気温の温度差で結晶化がさらに促進され、四日~五日ほどでより美しい形の結晶になる。
……が、四日間も筒を回転させるなんて面倒なので、放置しておける方法で作ろうと思う。
こっちは一週間くらいかかっちまうんだけどな。
まぁ、放置しておけばいいんだし、ジネットに言って冷暗所に置かせてもらえばいい。
氷砂糖が出来れば、梅酒や梅シロップ、フルーツシロップが出来る。
シロップは水や炭酸で割るとジュースになる。
氷室があれば、キンキンに冷えたジュースを売り出すことが出来るだろう。
あぁ、炭酸水が作れれば大儲けが出来るのになぁ。
……重曹とクエン酸でやってみるか?
でもあれ、ちょっとしょっぱいんだよなぁ。
フルーツシロップを割るなら気にならないか?
その辺は実験だな。
なんにしても氷室が必要になる。
氷水でやってこそ、炭酸水は効果を発揮する。
「氷砂糖の仕込みはこれでいいとして、ゼリーとゼリーでも作ってみるか」
寒天を使用した寒天ゼリー。
ゼラチンを使用したフルーツゼリー。
この食べ比べとか、面白いだろう。
駄菓子屋で売るなら、寒天ゼリーだろうな。
これを作るにも、氷室があると楽なんだよなぁ。
簡易冷蔵庫だと、作れる量に限度があるし、何度も上げ下げしてると腕が死ぬ。
二の腕がぷるぷるするんだよなぁ。
結局、氷室はいるのか……
そうだ!
駄菓子の製造には冷蔵庫が必要だということを説明するため、試しに陽だまり亭に氷室を作ってみればいいんだ。
そうすれば、半分くらい領主から金が出るだろう。
で、もう半分をアッスントが出せば……ジネットが支払った手付金が戻ってくるかもしれない!
素晴らしいアイデアだ!
よし、明日早速その手で説得してみよう。
「なら、冷たい炭酸水も用意した方がいいな。あいつはダイレクトに氷室の重要性を訴えかけてくる」
とはいえ、氷は言ってすぐ手に入るもんじゃないんだよなぁ。
アッスントに言うか、もしくは……マーゥルか。
そうだな。
マーゥルにしよう。
朝一でとどけ~る1号で手紙を出せば、昼前には氷を持ってきてくれるだろう。
何より……こういうことやってるって後から知ると、ちくちくやかましいんだもん、あのオバハン。
船旅だって、「どうして誘ってくれなかったの?」って絶対言われるし。
あれは港を持つ区の領主との会談のためだと言っておこう。
あとは、マーシャに言って早々にクルージング第二弾を実行してもらう。
それで黙らせられるだろう。
とかなんとか考えている間にゼリーとゼリーの液が完成した。
「よし、あとは冷やすだけだ」
これを容器に移して簡易冷蔵庫ごと井戸にぶち込んでおくだけで出来る。
どちらのゼリーもリンゴと甘めのオレンジを使った。
ゼラチンの方は、酸味の強いフルーツを使用するとタンパク質が分解されて固まらない時があるので材料の選別も大切だ。
「あ、食紅があるから琥珀糖も作っておくか」
琥珀糖は、寒天と砂糖を煮込んで固めるだけで出来る、江戸のころから庶民に親しまれていたお菓子だ。
寒天ゼリーとの違いは…………一応、寒天と砂糖だけで出来るのが琥珀糖なんだが、果汁を入れたりドライフルーツを入れたりもするからなぁ。
俺の中では見た目重視が琥珀糖で、味重視が寒天ゼリー、って感じかな?
あくまで、個人的な意見だけどな。
「というわけで、琥珀糖はきらきらにしてやろう」
砂糖を煮詰め、食紅で色を付けていく。
とろみのある糖液なので、食紅での色つけもある程度の技術があれば思い通りに出来る。
夜空を思わせる澄んだムラサキ。
海を思わせる鮮やかな青。
力強い曼珠沙華のような深紅。
黄色や緑も綺麗なんだよな。
それらを、単色で鮮やかに見せたり、グラデーションさせて幻想的に見せたりする。
ちなみに、この琥珀糖は夏場の和菓子屋でよく見かける透明でカラフルな和菓子、錦玉羹と同じ製法だ。
店によってはこれに水飴を入れることもあるらしいが。
砂糖と寒天を溶かした糖液にこしあんを混ぜ込んで魚や笹の形を作って、透明の錦玉羹で包み込んでいる和菓子を見たことがあるだろう。
あぁいうものが作れるわけだ。
…………作るか?
……………………作るかぁ。
「じゃ、固まった寒天ゼリーで何か形を作るか」
今からこしあんを作るのは無理だしな。
ジネットに話して協力してもらえれば、美味い錦玉羹が作れるだろう。
井戸へ移動し……いどへ、いどう…………ぷっ!
「……いかん。眠くなってるな。しょーもないことがすげぇ面白い」
ゼリーと一緒に簡易冷蔵庫に入れ、井戸へと放り込む。
これで、しばらく放置する。
あとはそうだな……駄菓子と言えば…………酢イカと梅ジャムだな。
梅干しあったかなぁ……あ、確かすももがあったな。あれで代用するか。
すももは甘酢漬けが駄菓子屋に売ってたけど、ジャムの方が食いつきはいいだろう。
あとは……あぁそうだ、かりんとうなら今あるもので作れるな。
思い立ったが吉日。
マーシャが置いていった水槽の底をごそごそ探索する。
おぉ、イカがあった!
というか、いた!
こいつを一匹もらおう。
さっと捌いて、さっと茹で、食べやすいサイズに切っておく。
ちょっと分厚いから、駄菓子というより酒のつまみだが……まぁいいだろう。
これを竹串に刺して、特製の甘酢に漬け込む。
三十分くらいで食えるようになるが、しっかりと一晩漬け込めばさらに旨みは増す。
続いて、かりんとうの生地を作る。
薄力粉とベーキングパウダーと油を混ぜて~っと。
途中までパンを作る工程そっくりなので、若干ヒヤヒヤしつつ――オーブンで焼かないからセーフ。油で揚げるんだからな。
生地が出来たら濡れた布巾を被せて三十分から小一時間寝かせておく。
気温が低いから時間がかかりそうだ。
その間にすももと砂糖を鍋に入れて煮詰めていく。
レモン果汁を少々入れると、こいつがジャムのあのとろみを生んでくれる。
ジャム作りは幸せな匂いに包まれて実に楽しい。
荒く実を潰し、果肉感を残しつつ、あとでジャムに混ぜ込むすももの実もカットして取っておく。
「あっ! 煮詰めるで思い出した! キャラメルが作れるな」
くっそ、氷室があればどれもこれも一気に作れるのに!
さすがに簡易冷蔵庫の容量はもういっぱいだ。
この後錦玉羹も作るとなると……まぁ、キャラメルなら一時間くらい固めればあとは常温でも大丈夫だから順番にやっていけばいいんだけど……
「俺の睡眠時間が……」
ま~ぁ?
なにも今全部作る必要はないんだよな。
明日になって、ジネットに教えながら作ってもいいわけで。
そうだそうだ。
今日は適当なところで切り上げちまおう。
「……あ、でも、錦玉羹つくるなら、そこそこ時間は食うか」
だったら、今井戸に入っているゼリーを出した後、キャラメルを井戸に放り込んで、その間に錦玉羹を作って――これは細工を凝れば凝るほど美しくなるからな、時間があるなら逆にそれだけこだわれるということだ――時間をかけてしっかりと作っていれば、錦玉羹を冷やすころにはキャラメルが出来ているだろう。
「よし、ついでだ! やっちまぉう!」
というわけで、キャラメルの作成に取りかかる。
キャラメルは牛乳とバターと生クリームの乳製品三銃士と、砂糖と少しの塩で出来ている。
鍋に入れて、焦がさないように煮詰めつつ混ぜ合わせ、型に入れて冷やして、一口サイズに切り分けるだけの簡単なお仕事だ。
ただ、細部にちょっとしたコツと技術がいるだけでな。
「キャラメルが出来るなら、生キャラメルも出来んじゃね!?」
生キャラメルは、生クリームを使用しないキャラメルで、口の中でとろけるような食感が癖になる一品だ。
ちなみに、これからバターを抜くと、コンデンスミルクになったりする。
キャラメルポップコーンに絡めているキャラメルは、生キャラメルと同じ材料だ。
キャラメルポップコーンの後にキャラメルが誕生するってのは変な感じだが、まぁ味は受け入れられるだろう。
「じゃ、キャラメルと生キャラメルの食べ比べとかしてみるか」
材料があって、時間があるならいくらでも作れる。
俺は鼻歌交じりに、甘い香りに包まれて駄菓子制作を続けた。
かりんとうを切り分け油で揚げ、固まった寒天ゼリーをナイフで魚の形に成形し始めたころには疲労も時間もすっかり忘れて作業に没頭していた。
そうして、錦玉羹を井戸へと放り込み、黒糖で作った黒蜜で味を付けたかりんとうをトレイに並べて乾燥させ、キャラメルを一口サイズにカットし、すべての作業が完了した時――
「あの、ヤシロさん……?」
起きてきたジネットに声をかけられた。
「お休みにならなかったんですか?」
「…………あ」
なんか、こーゆーの、昨日の朝も船の上でやった気がする!?
作業に没頭すると、寝るタイミング逸しちゃうことって、あるよね~。
…………おぉう。
あとがき
あみーご!
みんなのアミーゴ、宮地です☆
我が家のサイアミーズフライングフォックス(←魚)のことを
アミンゴスと呼んでおります。
可愛いです、アミンゴス
水槽のあるホームセンターなどで見かけた日には
気軽にアミンゴスと呼んであげてくださいね☆
と、身内自慢をしたところで
徹夜ですよ、徹夜。
「っえ~、人という字は、人と人とがぶつかり合っても僕は死にましぇん!」
……っと、それは別の鉄矢でしたね
武田さんではなく、夜明かしの方の徹夜です
「一週間寝なくても、僕は死にましぇん!」
すげぇな、鉄矢……(;゜‐゜)
……あ、90年代の話ですよ~
令和ベイビーや平成キッズは、ネットでカタカタ検索してみてね☆
で、ヤシロさんがモノ作りに熱中するあまり
気が付いたら朝になってた~ってヤツですけども
……まぁ、そのモノ作りがお菓子っていうのがヤシロさんですけども( *´艸`)
そんなに子供たちの笑顔が見たいか!?(≧▽≦)
子供たち大好きか!?(≧▽≦)
それはさておき、
皆様もこういう経験あると思います
ゲームでも勉強でも大人の動画でも、
夢中になっていたら朝になっちゃった!?
ってやつ。
私もよくありました(*´▽`*)
……なんで大人の動画って決めつけるんですか!?
他に夢中になるものだっていっぱいありますのに!
大人の動画で夜明かしなんて、四割くらいですよ!
過半数にも満たない割合です!
( ̄へ ̄ )ぷんぷん
小説賞に投稿していた時期から、
異世界詐欺師の書籍が出ていた時期くらいまででしょうか
私は結構なショートスリーパーだったんですよ
その当時、
睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠が交互にやってきていて、
90分サイクルで眠りが浅くなっている
なので、90分の倍数(90分、3時間、4時間半、6時間)で起きるようにするとすっきりと目覚められる――
なんて説が話題になっておりまして
「なら、3時間睡眠にすればよくね?」( ̄▽ ̄)
と思い、ほぼ毎日3時間睡眠、
ちょっと筆が乗った時は90分睡眠とかいう生活を送っていました。
また折よく「眠りの浅い時に起こしてくれる目覚ましアプリ」なんてものが出始めたころで、
なんでも、眠りが浅い時って、寝てても体が動くらしく、
その動きを感知して
「あ、こいつ今眠り浅いんじゃね?」って判断してアラームを流してくれるというアプリで
こいつのおかげで毎日ばっちり目が覚めていたんですよね
基本的に、6時起床、7時出社、18時帰宅、24時ころまでお風呂とか休憩、0時から執筆、3時就寝、6時起床
みたいな生活でした
で、締め切りが迫ると4時半まで書いてたり、
もう寝るの諦めて徹夜して、会社の休憩時間に仮眠を取ったりと
そんな生活だったんです
が、不思議と全然つらくなくて、むしろ生き生きしてました
まぁ、十代後半から二十代前半は
夜間バイトして、電車で寝て、そのまま都心に出ていろいろ活動して、電車で寝て、夜間バイト行って~なんて生活でしたから、家に帰るようになっただけでも健全化しましたよね☆
とにかく、やりたいことは全部やりたい!
やりたいこと以外何もしたくない!
みたいな生き方でしたので、傍から見ると破綻しているような生活なんですが
本人はめちゃくちゃ充実していました
……今思うと、ちゃんと仕事してお金貯めとけばよかったな~とは思いますが
あの生活がなければ今の生活はなかったでしょうし
こんなに文章も書けてないだろうな~とか思うと、まぁ、あれはあれで有りだったんでしょうね。
ショートスリーパーが「いいなぁ」と思われる方
コツは、「起きる時間は早くしない」ですよ!
いつもより早く起きると体がだるいんです。
寝るのが遅くなっても、起きる時間が一緒なら、案外体は騙せます!
……まぁ、騙しているだけなので、いつか「がく!」っときますけどね
あと、これは個人の感想なんですが
睡眠時間が短いと、「なんだか知らないけれどイライラする」
みたいな、好戦的な性格になっていた気がします
不平不満が溜まりやすいというか、
上司とか他人に噛みつきやすくなるというか
睡眠時間を増やしてからは、穏やかなものです(*´ω`*)
道も譲りますし
他人に親切にも出来ますし
イライラする時間が減った気がします
ですので、ショートスリーパーを目指している方は、
体と心が弱らないように、
本当に注意してくださいね☆
最近はもっぱら、
21時ころ眠くなり始め22時には爆睡
で、6時起床(そこは変わってないんかい!?Σ(・ω・ノ)ノ! )
やっぱり、ショートスリーパー時代の『起床時間固定』の癖ですかねぇ
朝寝坊すると、体の節々が痛くて……起きちゃうんですよねぇ……
それ、おじいちゃんの症状!?Σ(゜Д゜;)
ですので、異世界詐欺師の宣伝ポスト(旧 宣伝ツイート)(←やってみたかったやつ(≧▽≦) )が20時に公開されて
なにやらいろいろ反応をいただいて、
それに対して宮地からのリアクションがない時は
「あ、もう寝てるな」と思っていただければまず間違いないかと
おじいちゃんじゃん!?Σ(゜Д゜;)
でも、そんな日は朝4時とかに起きてますから!
おじいちゃんじゃん!?Σ(゜Д゜;)
趣味ですか? 散歩と園芸です☆
おじいちゃん!Σ(゜Д゜;)
最近、若いころにため込んだコレクションとか、整理し始めてるんですよねぇ
終活じゃん!? おじいちゃんじゃん!Σ(゜Д゜;)
あ、でも、この前三日連続、大人の動画で徹夜しちゃった☆
おじい…………いや、それは違うか……ん~(゜‐゜;)
いやいや、私ももうおじいちゃん……か、おばあちゃんですよ
おばあちゃんの可能性!?Σ(゜Д゜;)
ぴちぴちギャルのぱんちぃ、大好きですし(≧▽≦)
それ、昭和のアニメのおじいちゃんキャラ!?Σ(゜Д゜;)
あ、そうそう。
以前、何かの話の流れで、
会社の若い衆にこんな話をしたんですよ
宮地「私は八宝斎みたいなおじいちゃんを目指してるからね」
若い衆「…………ウズラの卵とか?」
宮地「それはマジモンの八宝菜だね!?」
どんなジジイだ!?(;゜‐゜)
でもまぁ、八宝斎は伝わりませんかねぇ
らんま1〇2(斬新な伏せ字の位置!?)とか
若い子には分かりませんよねぇ~
めっちゃ強くて
殺しても死にそうにないジジイで
作中随一のスケベ
まさに理想!( ̄▽ ̄)
そんな男に、私はなりたい!
……周りの人には迷惑でしょうけども、ね☆
そういえば、『ギャルのぱんちぃ』っていうと、
今はヒョウ柄とかゼブラ柄とかTバックになっちゃうんですよね
90年代までは、
『若い女の子=ギャル』
だったんので、『ギャルのぱんちぃ』というと、
白にピンクのリボンとか、水玉とかストライプとかフリルとかだったんですが、
今は『ギャル=陽キャな女の子』
か、もしくは『ギャル=ヤンチャな女の子』でしょうか
なので、結構攻めた、せくすぃ~なぱんちぃが『ギャルのぱんちぃ』と認識されているようですね
まぁ、どちらのぱんちぃもウェルカムですけどね!
\( ̄▽ ̄)/
ベルマーク感覚で集まってこないかな~♪
そんなわけで、
私もそろそろ爺活を始めてみましょうかね
これだけぱちぃで盛り上がれるジジイ、いてたまるか!Σ(゜Д゜;)
……ぼちぼち、語尾に「~じゃ」とか付けてみましょうかね?
いや、
付けてみましょうかねじゃ?
というわけでじゃ、
次回もよろしくお願いいたしますじゃ
宮地拓海じゃ




