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転生先は現人神の女神様  作者: 子日あきすず
現人神の女神様
84/88

75 遊戯室と神々に見放された国

本日2話。これ1話目。

微妙にシモネタが入っていたり。

「なんだ!?」

「おぉ!?」

「ひゃあ!」


驚いているのは4大国の王族の方々である。

護衛騎士の数人も驚きはしたけどすぐに剣を抜き、警戒に入った。


が、全くの無駄である。


「やあ諸君」

「む……? む!? ヒルデか! ってことは……」

「わらわが転移させた」

「……あー、名前変わったんだっけか?」


全員既に待機していたため、迎えに行くとか言っといて行かずに、突然の強制転移である。一斉にいつもの遊戯室に移動させられた。

王族と騎士達は突然視界が切り替わったから驚き、警戒した。

全くもって正常な反応である。

代表して話すのは1番仲が良いであろう、ファーサイスの王だ。


「最初に改めて自己紹介をしよう。元『夜と魔を司る神』月の女神ルナフェリア。そして今は『時空と自然を司る神』万物神シュテルンユニエールだ。ユニエールで構わんぞー。今後はこの姿だ。覚えておいてくれ」

「ユニエールでいいのだな。……で、いったい何をしたんだ?」

「む? ……ああ、それぞれいた空間とここの空いてる空間を入れ替えただけだ。時空を司るからこその芸当だな」

「ふむ……『時空と自然を司る神』って何ができるんだ?」

「ではご飯でも食べながら説明しよう。……その前に、クリスティアーネ王妃」

「は、はい?」


シュテルから白い光が抜けるように現れ、その光はファーサイスの王妃へと向かいながら、翼を広げた大人の女性に形作る。

そして……翼と腕で抱きしめるように包み込む。


《神聖魔法》ではない、神の奇跡その物。

"女神の抱擁セイクリッドエンブレイス"


「……温かい」

「どうだ、治ったか?」

「っ! 痛みが……は、はい!」

「ほ、本当かティア!」

「本当よ。ありがとうございます。ユニエール様」

「休養中に相談に乗ってくれていたそうじゃないか。だから気にしないで良いぞ。さあ、食事だ」


ジェシカの"完全復元リストレーション"でも治らなかったとなると、やはりガンは厄介だな。まあ、"女神の抱擁セイクリッドエンブレイス"には無関係だが。


時空神と自然神、できる事をそれぞれ説明する。

そして、目立つ神眼についても一応説明する。説明されたところでよく分からんだろうが。

そう言えば月神の時にあった魔眼達だが、ちゃんと今もある。

無いのは月神固有の《月の魔眼》ぐらいだ。固有なのに魔眼なの? と言うのは、あれが模倣体だったからだ。本来はちゃんと紫色の神眼。

多数あった魔眼が今では神眼の中に含まれている。魔眼の元は、神眼の機能を一つ一つに分け、グレードダウンしたやつだそうだ。


「はぁー……とんでもないな」

「そりゃあ今までの模倣体とは違ってれっきとした女神だもの」

「模倣体であれだもんなぁ……」

「今なら体を失わず余裕で龍脈復活できる! 枯らした時点で神罰与えるけどな」

「龍脈には触らんよ……。最悪違った利用の仕方もあるが……」

「うちとの関係が悪化しない限りその利用法は無いだろうよ」


龍脈を枯渇させた際の神罰は、精霊の加護消失が主な内容だ。法国じゃないなら《神聖魔法》没収してもあまり意味がない。

ただ、ファーサイスの精霊の加護消失が意味することは……周囲の国すら巻き込むということだ。ファーサイスから農作物を買ってない国の方が珍しいレベルで、周辺国家はファーサイスから輸入している。

『うるせぇ! 龍脈に手出すぞ!』って言えば何も言い返せなくなる自爆技である。死なば諸共の作戦である。

とは言えそこまで切羽詰まる前に、シュテルが動くだろう。女神の国もファーサイスから買っているのである。無くなったら面倒だから止めてくれ精神である。


「そう言えば近いうちに式を上げるのだが、来るか?」

「式?」

「フェルの結婚式をな」

「ほー、王太子遂に結婚かー。この格好でいいか?」

「いいぞ」

「ふむ。で、こっちの式ってどんななんだ?」

「神殿で誓った後、どちらかの家でパーティーだな。まあ、今回は王太子だから、当然城だな。立食パーティーになるだろ」

「って言うと正直収穫祭とかと大差ないな?」

「うむ。神殿での誓いと集まる口実の違いだな」

「そりゃ良いな。前世の結婚式考えた奴の魂引きずり出してしばき倒してやりたいぐらいだわ」

「お、おう……何だそれは。いったいどんな式なんだ」

「こっちでも誓いはある。まあ、正直ここはどうでもいい。問題はその後だ。結婚披露宴は地獄でしか無い」

「披露宴って言うとパーティーじゃないのか?」

「パーティーとは言うがこっちとは全く違う。ただの黒歴史暴露大会だ」

『え゛っ』

「前世は結婚してたからな。当然自分の式もやったし、他の式にも出たが……正直どっちも辛いわ。暴露される側は勿論見てる方も辛いわ。そっとしといてやれよとか思うわ。他人の不幸は蜜の味とか言うが、あれは純粋に心に来る」

『うっわぁ……』

「言葉通りにウエディング姿を披露するだけにすれば良いものを……。まあ、違うようだし参加してみるか」


後日結婚式に参加し、女神の雫がふんだんに使用されたフルーツケーキを主役に提供。その後終始穏やかに食事をしていたという。

主役である王太子と公爵家ご令嬢は、適度に料理を食べつつ挨拶しに回っていた。

シュテルはそれを見て『前世もこんな式だったら純粋にいい思い出として残ったろうに……』とボヤいていたらしい。



「あの、ユニエール様」

「む、なんだ? 女性勢揃いで」

「そのお召し物を見せてもらえないかと思いまして」

「ああ、なるほどな。レースが気になるんだろう?」

『はい』


全員揃ってこくこく頷いていた。


「レース()ヒルデも絶賛してたな」

「レース『は?』」

「レース部分や下半身はともかく、上半身見て思うことがあるだろう?」

「……なるほど。ちょっとと言うか、着るとなるとかなり恥ずかしいですね……」

「ベアテの技術は絶賛物だが、エブリンがちょいちょいエロに走るからなぁ……」

「なるほど……。物は聖魔布ですよね?」

「うむ。聖魔布自体重ねないと透けるんだ。それを利用してこのレースだな」

「このレースの細かさでも素晴らしい物ですよ。ただベアテと言うと確か……」

「わらわの従魔だな。アラクネだ」

「ですよね。元々糸を使うからこその……でしょうか」

「元々趣味のようだしな。《裁縫》高いぞあいつ」

「売りには出していませんよね?」

「基本的に身内の服だけだな。魔物だけあって商売には興味なさそうだし。聖魔糸以外にも自前の糸があるはずだし、売れなくもないとは思うが……ベアテ次第だな。基本的に自由にさせてるし」

「売るようになったら是非王家に!」


念話でベアテに聞くと、自前の糸で作った小物が沢山あるらしい。作るだけ作って使わないから別に売っても良いとのことで、早速ベアテに来てもらう。

当然アラクネの姿だと入れないので、人化状態だが。


「ああ、ベアテ。悪いな」

「いえ、何しようかと思っていたので問題ありません」

「あれ、人化……ですか?」

「人の国で暮らすなら必須だからな。人化の魔法を教えてある。ベアテ、そこに出してくれ」

「分かりました」


空間収納からズラッと小物が出て来る。


「おお、触っても?」

「どうぞ」


ハンカチやらスカーフやらを手に取る女性陣は、手触りの良さに感激していた。

聖魔糸は例外として、アラクネの糸自体が耐久性、手触りなどかなり良い糸のようだ。マーストのトップのおっちゃんもやって来てテンションが上がっていた。


アラクネの時点で爵位持ちだし、うちのベアテは皇帝種だからな。糸にも強さが現れるのだろう。耐久性無いと魔物に逃げられるし。

手触りは自由にできるようだ。粘着性を持たせるのが基本だが、《裁縫》好きのベアテは手触りにも拘ったようだな。


「うむむ、アラクネの糸は間違いなく最高級品になりますな。まずアラクネを探す時点で大変ですし、かと言って糸だから倒してはダメ。幸い会話はできるので取引が可能かもしれませんが、それも個体差あり……。そしてアラクネの強さは言わずもがな……。今のところベアテさんしか碌な入手経路がありませんな」


アラクネの糸を使用して服を作るにはかなりの量が必要になる。ゲームみたいに蜘蛛倒したら糸がドロップする訳もなく。

そして糸は様々な用途があり、王族貴族のお嬢様方はドレスが私服。

耐久性、手触り、艶と全てにおいて優れたアラクネ製のドレスは、持ってるだけでステータスとなり得るだろう。


ワイワイやってる女性陣は放置して、王達の方に移動する。


「そう言えば、わらわがいない間にベリアドース滅んだな? 人の気配が無いぞ」

「あー、やっぱ滅んだかー。滅びそうとは聞いてたから、危なくなったら帰ってこいって伝えてたのが帰ってきたからなぁ」

「冒険者追い出しに反対だった者達はとっくに国を捨て、他の国に移り住んだようだぞ」

「ふむ……うちにもそこそこ来ているようだな。遠いとこまでご苦労なことだ」

「難民は国によって扱いが違うからなぁ……。金あるならこの国目指した方が良いだろうな。爵位持ちの魔物すら受け入れるならと来るだろうよ」

「うちは問題起こさず暮らすなら誰だろうと構わんからなぁ」

「中央はまだしも、東と西からしたら珍しいだろうよ」


滅ぶだろうなと思っていた大国が、寝ている間に滅んでいた。

そもそもすぐ東が魔物の領域にも関わらず、冒険者という対魔物の専門家を追い出す時点で意味が分からん。『そら、そうなるな』という言葉しか無い。


「既に魔物が住み着いているからな……後でギルドに言っとくか。忘れてたわ」


と言うかギルドは既に知ってる可能性が高いか。

ベリアドースが滅んだとなれば、次は小国群だが……魔物の位置を考えるとまだっぽいか? でも他の領地持ちが城と連絡取れなくなればそこから情報入ると思うのだが……。見る限りまだっぽいな。

これ終わったら教えておこう。


「今後は予定あるのか?」

「いや、特に無いが。基本的に『女神』として動くのは『世界が滅びそうな時』だけだからな。のんびり王でもやってるさ」


我らは不老不死。のんびり行こうではないか。


なお、ビリヤードだったり、ダーツやりながらの会話であった。

王家はやはり王家。

いなかった間のお礼としてお土産をもたせ解散した。




王家パーティーも終わり、会議室で定期会議の日。

会議が大体終わり皆で休んでいる時、シュテルが気になるブリュンヒルデ。


「ユニ様、どうかなさいましたか?」

「んあー……法国の上層部の諦めが悪いというか、未だに性職者してるのもいるし、ちょっと呪いでもかけてやろうかと」

「呪い……ですか……」

「女神の呪いはキクゾー。ってことでちょっと行ってくる」

「あ、はい」


法国上空へと転移し、特定の者に呪いをかける。

と言うか、何で未だに法国のトップが変わってないんだ? あの内容、引きずり降ろされるどころか、殺されてもいいレベルだと思うのだが。

まあ、呪いかけるからいいけど。

ぱぱっと呪いをかけて、会議室へと帰る。


「お帰りなさいませ」

「うむ」

「いったいどのような呪いを?」

「聞きたいか? 男が聞いたら『ひえっ』ってなりそうだが」

「私には関係ないので」

「この部屋拡散されるのだが……まあいいか」


呪いは至ってシンプルである。

呪いの名は……。


チンチンペイン。


名前の由来は『ぽんぽんぺいん』だ。所謂腹痛。お腹をぽんぽんと言う。

でも今回はお腹じゃないのでな。性職者には良いだろう。


「勃ったらちんこに激痛が走る」

「性職者ってそう言う……。なるほど、効果的ですね」

「ちなみに本人の興奮度関係なくな!」

「んん?」

「男には朝勃ちという生理現象がある。勃っているので適応される。つまりちんこの激痛で飛び起き、のたうち回る訳だ。ハハハハハ」

『ひえっ』

「ちなみに、この生理現象は寝ている間に繰り返される。さて、何回のたうち回ることになるのか。そして、本人は痛いのは嫌だから勃ってほしくないのに、体が勝手に反応する男の悲しい現実。ハハハハ」


ちなみに一週間に2回、性的興奮時のみ激痛がある日がある。しっかり眠れよー、性行為は許さねぇけどな!


「と言うかユニ様、連呼するのは止めましょう」

「ダメか」

「ダメです。容姿を考えて下さい」

「……興奮するな?」

「はぁ……」

「……冗談だ」

「分かってますよ」




法国、とある一室。


「グフフフ……」

「…………」


肥えた下品な男……一応法国のトップである。欲塗れもいいところだ。

ベッドの上には10人中全員が振り向くと言っていいであろう、美女がいた。

が、この美女は死んだ魚のような目をしており、気力がない。


ふごふご男が美女に近づくが途中で―――


「ん? んひぃいいいいいい! 痛い痛い痛い! んほおおおおおお!」


―――股間を押さえてのたうち回っていた。

脂汗も相まって見た目も更に悪化。


気力の無かった美女もこれにはドン引きであった。


とは言え一応国のトップである。護衛の者がバタバタ入ってきて、当然この状況なら美女が疑われる事になる。

美女としてもこれからも抱かれ続けるぐらいなら、死んだ方が良いという思考なので、特に何も言わないだろう。


だが―――


『その者は何もしていない。わらわが呪っただけだ』


部屋に声が響き、護衛の者が周囲を警戒する。


「何者だ! どこにいる!」


その問に答えるように美女の前、護衛達の間に姿を現す。勿論、神威開放状態で。


「一応答えてやろう。わらわは万物神シュテルンユニエール。元ルナフェリアだ。月の女神ではなく、万物の女神となったのでな。名が変わったのだ」

「め……女神……様!?」

「貴様らは神々の怒りを理解していないようなのでな。加護と《神聖魔法》の没収だけでは足りんのだろう? 直接的な、実害が出る呪いもくれてやる。泣いて喜べ」


更に、同じ境遇の女性達もここに転移させ、集める。


「君達はどうする? 死を選ぶなら痛み無く送ろう。先を望むというのなら、体を前に戻そう。この国にいたくないと言うのなら、我が国に来ると良い」

「体を……前に戻す……?」

「《神聖魔法》の比ではない、神の奇跡その物を体験してもらおう。しかし、起きたことを忘れることはできん……ん? いや、できるか。ただ、その場合今後を選択するのは全て忘れた君達だ」


考え込む女性達。少女と言った方が近いかもしれんが。

それに、急展開すぎて飲み込めていないとも言える。


「ふむ、わらわも長くこんなところにいる気も無いのでな。この国大嫌いだし。我が国に行くか。そこで考えればいい」


実在する神々の怒りより、自国の国のトップを選んだのだ。最期まで国と共に、自分達の主と共にすればいい。

神を信じ、神を恐れるなら普通元凶は真っ先に排除するだろ……。2年経って相変わらずなのだ、さぞかし好きなのだろうよ。


女性陣を"ピュリファイ"で綺麗にして、大神殿へと転移する。


「お帰りなさいませ」

「うむ、不憫なので連れてきた。今後はその子らが自分で選ぶだろう」


学園の卒業生を我が国も雇っているので、大神殿も今じゃそこそこ人がいる。

当然、帰ってきた時にオートマタも再起動してある。結局名前を付けていないが、1人しかいないので別に困らんのだ……。


アトランティスへ来てから数日、記憶を持ったまま生きる事を選択した様だ。

強い子達である。"女神の抱擁セイクリッドエンブレイス"で体を抱かれる前へと戻してやる。

記憶を忘れたいといった場合少々厄介だったが、体だけならこれでいい。

記憶ともなると時空神の力を使うしか無いからな。


さて、少しのんびりするか。




その後、アクウェス法国は住民全てが女神から呪われた。

『常に1番好きな事ができなくなる呪い』と、法国上層部の性職者には例の呪い。

食べるのが好きだった場合、最低限以上を食べると全身に激痛が走る事になる。

寝るのが好きだった場合、十分な睡眠を取った直後激痛で飛び起きる事になる。

そして、『常に』なので好きなものが変わろうと今度はそれに反応する。


他の国に縋ろうにも呪いばっかりはどうしようもない。女神がかけた呪いだ。人類に解除など不可能である。

そして、他国も当然巻き込まれたらたまらんわけで。何が女神の逆鱗に触れるか分からんのだ。下手に手を差し伸べる訳にはいかない。そもそも、最早法国に価値がない。掌クルッと裏返し知らんぷり。


法国には騎士達がいる。いや、いた。《神聖魔法》が使える聖騎士達だ。

勿論既に《神聖魔法》は没収されたので、ただの騎士だな。

食べ物が手に入らないなら取りに行くしか無い。ただ、位置的に法国は西大陸の大体中心にある。魔物がしょっちゅう森からやってくるとは言え、遠いわけだ。

ではどうするか? 近くから奪えばいい。

幸い森からの襲撃がそれなりに激しく、裏を取れる。

しかしいざ進軍を開始すると……一定距離進んだ瞬間法国の王都、聖都に戻されるのだ。当然シュテルの嫌がらせである。他への侵略など許すはずもなかった。


着々と滅びに向かっていった。殺すなどという慈悲もない。

苦しんで、嘆いて、後悔して死ね。神々に見放されるとはそういうことだ。


この世界に生物として生まれた時点で、無条件に神々の慈愛を受ける。

感謝する者、感謝しない者。もしくはより近い精霊達に感謝する者もいるだろう。

それ自体に神々がどうこう言うことはない。結局どう生きるかは生きるもの次第だから。だが間違いなく、生まれた時点で加護は受けるのだ。

この世界はそういう世界なのだから。

シュテルの前世、6番世界よりこちらの世界の生物がでかかったり、強かったりするのはマナの存在もあるが、神々の加護の影響もあるのだ。

特に慈愛と成長の神、アリスリナスの加護の影響が大きいだろう。


聖職者の国が、神々に見放された、呪われた国となった。

本来仕えるべき神々を見下し、驕った結果だ。


アクウェス法国は愚かな国として、歴史に刻まれた。


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― 新着の感想 ―
未だに性職者 > これは誤字なのかわざとなのか判断に悩むな………とか思ったが、わざとだったでござる。 そのうち不能になりそうだな。
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