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69 侍女科のある日と法国の暗躍?

本日2話投稿です。前に閑話あり。


完結が近い( ˘ω˘)

「そう言えば、迷い人や転生者は高い能力を持っていたな?」


やたら宝石やら貴金属をゴテゴテと身につけた脂ギッシュな男がそう切り出した。


白を基調とした大きめな一室。

大きな机と椅子が複数……会議室だ。


「しかし、迷い人なんて早々いませんぞ?」

「いないなら呼べばいいじゃないか。今の魔法なら可能だろう? そいつらに防衛させればいいではないか」


そう言う脂ギッシュの男の計画が進められた。


『異世界人召喚計画』


この計画によりこの国……アクウェス法国は滅びへと向かう……。




時の流れは早い。

寿命がない者、長命種特有のあれか……それともただ忙しかっただけか。

気づけばセラフィーナが9歳である。出会ってから3年が過ぎた。前世の時間で言えば既に6年だ。セラフィーナはすくすくと育っている。


人類の強化はまぁ、そこそこか。あれから2年経ってるし、騎士達はそれなりに戦えるようになった。分身体と騎士達により素材もそれなりに出回った。商人達のみならず生産ギルドも歓喜していた。


そして、2年も経てば状況も変わる。


「各ギルド支部からの情報ではやはり東と西の方は大変なようだな」

「ベリアドースはまだあるんですかねぇ?」

「商業ギルドも冒険者を護衛として雇えないからもう無理だって言ってたな」

「あー……、確認する者すらいなさそうですね」

「だな。陛下なら把握してそうだが……興味がなさそうだからなぁ」


冒険者ギルドのマスターと職員の会話である。


行商人達は基本的に盗賊や魔物から身を守るため、護衛として冒険者を雇う。

だが、冒険者は来るな! 言われたら護衛すらできない。そもそもそんな事言われたらイラってする。

『誰が行くか』となり、冒険者の国が一瞬で冒険者が誰一人寄り付かない国へ。

今では冒険者の国と言えばアトランティス帝国だ。

位置的に丁度4大国のど真ん中であり、大量の行商人が行ったり来たりしている。そしてかなり周囲は安全であるため、護衛任務や野宿などの練習にはもってこい。

その為、新人はアトランティスである程度経験を積んでから旅をしろと言われる。

訓練場での模擬戦。香辛料で稼ぎつつ実戦。香辛料で装備を整え、旅に出る。

ここ2年でこれが1番死亡率が低いらしい。

冒険者ギルド本部もあることだし、ギルドが推奨しているようだ。


騎士達が全員一斉に来るわけにはいかないので、交代で合同訓練は行われている。

騎士達は国の顔であるため、立ち振舞などはしっかりしているが、学園に顔出したり、訓練場で訓練したり、ダンジョン潜ったりと割りと自由に行動している。


中央は平和だが、東や西は魔物がチョロチョロやって来て対処に追われている。今までサボっていたツケが来たのだろう。

そのせいかほそぼそと暮らしていた者達が、村ごと引っ越してきたりしている。

村じゃ防衛も大変だろうしな。

国としては民が増えるに越したことはない。断る理由も特に無いし。



「ヒルデ、どうかしたのか」

「ん、ああ。メイド長に頼まれたことがあるのですが、どうしようかなと」

「お前がメイド長って言うと学園の侍従科か」

「はい、2年向けので何か案は無いかと」

「ふむ、何なら手伝ってやろうか」

「ルナ様がですか?」

「侍従科ならいるだけでも問題無かろう?」

「確かに……一通りやって我々がダメ出ししていけば……」

「どうせなら巻き込むか」


ブリュンヒルデは早速学園に向かい知らせに行った。

そしてルナフェリアは……ファーサイスへと転移した。


「お茶会しようぜ!」

「「「は?」」」


執務室の扉をバーンと開け、言い放つルナフェリアである。

騎士達がちゃんと来たことを伝え、何の用かと思ったらお茶会である。予想をしてなかった方向のびっくりである。


「お茶会?」

「うむ、お茶会だ。今日の昼頃どうだ?」

「また突然だな」

「まあ若者の為と思え」

「……詳しく」


先程までのブリュンヒルデの会話を伝え、お茶会の意味を言う。


「なるほどな、侍従科か」

「うむ」

「しかし……いきなり我々と言うのはハードルが高すぎるのでは?」

「むむむむ……」

「でも我々に慣れてしまえば並大抵の事では失態を晒さないと言えますね……」


王太子の言葉にも一理あるが、宰相の方にも一理ある。

その場合決めるのは……。


「今ヒルデが学園に行ったから、それの結果次第かなぁ」

「ま、お茶会自体は構わんぞ? 今日はそれ程忙しくないしな」

「食事はこちらで用意するからなー」

「そう言えば料理人は見つかったのか?」

「いんや? 今はヒルデとジェシカが作ってるぞ。仕込んどいた。うちに料理人の迷い人でも来ないもんかねぇ? 同じ世界からだとなお良い」

「そればっかりはなぁ」


『ルナ様、是非との事です』

『ふむ』


「ヒルデから連絡があったが、やるようだぞ」

「そう言えば侍女科のトップはあの人でしたか」

「ああ、そうか。じゃあやらないという選択肢は無いだろうな」

「これ幸いとやるでしょうね」


ファーサイス国王、王太子、宰相が知ってる元メイド長。

メイド長はメイドの管理、教育をしていたようだ。つまり裏方になるな。

と言うかブリュンヒルデも大概だと思うが、このメイド長がヤバいらしい。

現在大体50台後半。国王と宰相が同い年で40台。

王様が小さい頃に担当していたのがこのメイド長で、小さい時から仲の良かった宰相の事もよく知っている。

王族の担当だったので当然戦闘も可能。料理以外はできるスーパーメイドさんだったらしい。


うん、つまり。

ブリュンヒルデが若い頃のメイド長そっくりで『生まれ変わりか!?』とかなるんだが『メイド長まだ生きてんだろしばかれるぞ』というのが最早お決まりの流れらしい。

そして、メイド長とブリュンヒルデのメイド教育が地獄だと言われている。

付いていければエリートまっしぐら。途中リタイアが普通な教育である。

教育時以外は優しいのだ。2人とも似た者同士で、純粋に自分の仕事を誇りに思い、同じ道を歩む者達の為教育はかなり厳しい。

憎むに憎めず、実際ついていけさえすれば『例の2人の教育完了済み』という称号の元、王家や公爵家などの担当になれちゃうのだ。

それだけファーサイス貴族の中で、2人の教育の厳しさが知れ渡っている訳だ。


その2人がいなくなったため、ファーサイスからしたら手痛い。

だが、もっとじっくりゆっくり確実に若者を育てるため、学園へと向かったのだから、まあいいかと。

学園なら恥とならないように急いで教育する必要が無いのだ。できないのが普通なのだから。学園なら5年もかけれる。

侍従科卒業の執事、侍女達の技量がどんなもんなのか非常に楽しみであった。

強いて言うなら全員卒業できるのか? という不安があったりなかったり。


まあそれはともかく、お昼頃にお茶会が決まった。


「よし、じゃあお昼の仕込みでもしてくるか」


仕込みの為にファーサイスから撤退し、早速手持ちの物で作り始める。

その間に分身体がダンジョンで調達し、"ストレージ"に放り込む。"インベントリ"や"ストレージ"は分身体も共通だから受け渡しは楽だ。


ジェシカとエブリン、宰相に念話で伝えておき、精霊達の分も含め置いておく。

自分とファーサイス組、契約精霊分だけ"ストレージ"に放り込む。

久しぶりの熟成肉を使ったローストビーフや唐揚げなどを用意した。

ムニエルもあるぞ。好きなの食え。


『ルナ様、こちら準備できましたので私のいるところへお願いします』

『ファーサイスの迎えに行ってから行くわ』

『はい』




「さて、2年生の皆さん。これから特別授業を行いますから身なりをしっかり整えるように」


今回は侍従科2年の侍女のみの参加だ。第一期生とも言う。

ブリュンヒルデがメイド長に早朝に連絡したため、朝の会……所謂出席などを取る時に担任の先生から予定変更が生徒達に伝えられた。

本来学園は10歳が入学するが、第一期生は多少年齢にばらつきがある。

ルナフェリアによって多少上の年齢でも許可されたのだ。


「特別授業って何するんだろうね?」

「なんだろうねー」

「いつも以上に身なりチェックが厳しかったけど……」


ガヤガヤ話している少女達の前には円卓と椅子が4つだけ置かれていた。


「なんだろう、さっきから凄い嫌な予感がするんだよね……。と言うかあの円卓と椅子で大体分かった気がする。ああ、お腹がジクジクする……」

「ええっ、ちょっと止めてよ。こっちまで不安になるじゃん」

「いやもう、大体察せるよ……。デリア先生とブリュンヒルデさんだよ……?」


そしてそこへ大きな真っ白い神秘的な巨大扉が現れた。

精霊達の描かれた芸術と言える両開きの扉だ。


『え?』


音もなく開く扉。

そしてそこから出てきたのは……。


『ええええええ!?』

「静かになさい! まったく」


作り物の様な、不気味とも言える程整った顔と体を持った幼い少女。

体格の良いガッチリとした渋いおじさま。

クール系のイケメンな紳士。

爽やか系のイケメンな男性。


女帝ルナフェリア、王様ベルンハルト、宰相アウグスト、王太子フェルディナンドだ。それに加え8人の契約精霊が扉……"ゲート"から出てきた。

まあ、悲鳴とも言える声で迎えられた訳だが。


侍従科責任者、元メイド長であるデリアとブリュンヒルデにより4人は席に着く。


「やあデリア、元気そうだな。伯爵は元気か?」

「はい、元気ですよ。今頃学園長のお手伝いをしているでしょう」

「そうかそうか。まあ、じっとしてるのは性に合わんだろうしな」

「そわそわして喧しかったので、放り込んできましたからね。この国は精霊様のおかげで空気も良く、変化もほぼ無いので老体にはありがたいです」

「まだまだ現役だろうに」

「ふふふ」

「ふむ、休養地的なところでも作るか? 広さ的に王族限定かなぁ。んん~」


リゾート的な扱いにできる場所と言えば、南東にある湖か。中央あたりに小さい島でも作ればできなくもないだろう。


「では、特別授業を始めます。することは簡単。この方達のお食事とティータイムの間、お食事を運んだり、お飲み物を運ぶだけです」

「わらわ達から君達に何か言うことは無いから安心していい。……失態したら先生2人に後でしばかれるだろうけど……」


ルナフェリアの言葉によりちょっと安心したのも束の間、ぼそっと言った続く言葉に愕然とする生徒達である。

そして直後に先生2人揃って『当たり前です』というありがたいお言葉が続く。

からから笑う王様と苦笑している宰相、ちょっと可哀想な目で生徒達を見る王太子であった。


そして4人からしたらお茶会。生徒からしたら地獄の数時間が始まった。


「国はどうだ、順調か?」

「西と東は忙しそうだけど、うちは順調だねぇ。むしろ村単位で逃げてきてうちに住み着くもんだから人手も増えるし税も増えるしいい事だらけだな」

「本来なら一気に治安が悪くなりそうですが……」

「冒険者達がウロウロ見回りしてるから特に変わってないなー。不満なら出てけもできるしなうちは」

「ふむ……。そもそも逃げ込んできたのに文句を言うやつはいないか」

「普通に受け入れられただけでもありがたいでしょうね。他の者達と扱いも変わらないのでしょう?」

「当然変わらんさ」


ブリュンヒルデに渡された料理達を運んで来る生徒達。

その間にも4人は雑談をしている。規模が国単位だったりするが、雑談である。


「そう言えばあれから法国はどうだ? 追っ払ったんだろ?」

「あー、今度は聖堂……精霊信仰派が来たけど、当然追っ払ったぞ」

「俺、まだその情報聞いてないぞ?」

「まあ、少し前だからな。これから帰るんじゃないか?」

「ふむ。精霊信仰も追い出したのか」

「神々に祈る場所は大神殿にあるし、精霊なら祈らず直接言えばいい。まあ、それを抜きにしても法国の時点でそもそもアウトだが」

「確かにそうだな」

「と言うか、法国の者をアクロポリスの中に入れた瞬間、精霊達にタコ殴りにされるのが目に見えてるし。奴らは自分達が崖っぷちなのを理解していない」


机の上に座っている契約精霊達がうんうんと頷いており、ファーサイスの3人は顔が引き攣っていた。

実際神々……ルナフェリアがGOサインを出せば法国は精霊達によって滅ぼされる。

未だに残ってるのは慈悲でしか無い。

次吸血鬼達のように国が滅ぼされるようなら、滅ぼしてやろうかと思っていたり。

武力ではなく呪いという方面で、だ。

精霊達に加護を最低限まで無くし、死の大地手前を維持させる。更に《神聖魔法》を回収するつもりだ。

神々、精霊達に見放された国として恥を晒して生きるがいい。

《神聖魔法》という優位性が無くなり、土地も加護が消えて悲惨な事になるから生きるのも難しいだろうが。


「『神都』にもグダグダ来ているのだろう?」

「……みたいだねぇ。お前らが言うなって返してやったわ」

「ふっ、確かに」

「わらわを『異端』というのなら、奴らは『邪教徒』だろうよ。次、吸血鬼の国のようにするのなら、動くつもりだ」

「そうか……。まあ、思うことはなにもないな。自業自得だ」


『我ら法国に何の断りもなく神都を名乗るとは何事だ!』

それに対するルナフェリアの回答は短い。

『うるせぇ』




「それ落としたら陛下達のお食事が無くなりますからねー」

「しかもルナ様の手作りですからねー」

『ひー』


笑顔でプレッシャーをかけていく先生2人であった。


なんとか食事が終わり、何人かがぐったりとしているが、まだまだ終わらない。


「ファーサイスの方は平和かい?」

「西や東と比べればな」

「以前不死者が大量にいた森も魔物が戻ってきたようで、そこと南西の森からちらほら来るぐらいでしょうか」

「だな。そいつらも合同訓練のおかげと冒険者達によって片付けられている。現状は全く問題はない。海の方も特に変化はないようだしな」


基本的にアトランティス以外どこかしら魔物達の領域に接しているため、前よりは忙しくなっている。

1番軍事力の高いアトランティス帝国が、1番安全なところにあったりする。軍事力と言っていいのかは分からないが……戦いになったら間違いなく勝つだろう。

女神に神竜(シロニャン)、エインヘリヤル5人とワルキューレ6人、皇帝種と魔王種の従魔と大量の精霊達だ。

相手が気の毒である。まあ、自滅なのだが。


「にしても中央はいいんだが、西と東はなんとかならないもんかねぇ?」

「何がだ?」

「こっちに何の旨味もない貿易求めてくんの。たまに宣戦布告か? って内容も来るんだよねー」

「「「あー」」」

「この国はさぞ魅力的でしょうね」

「で、返事はどうしてるんだ?」

「でかでかと『ことわる』とだけ書いて返してやってるわ」


3人共苦笑であった。

アトランティス帝国は軍は無いけど一部が強すぎるのだ。

だからこそ分かりづらく、嘗められやすい。


「気持ちは分かるがなぁ…」

「下手したら戦争ですよ?」

「どうせ戦うのわらわだしなー。むしろ完膚なきまでにボコボコにして、所謂見せしめとなってもらうのもありかなーと」

「遂に一国が滅ぶか……」

「……遂にってどういうことだ?」


じとっと王様を見るが速攻でそっぽを向き、素知らぬ顔で紅茶を飲んでいた。


「まあ……滅ぼすつもりはない。命令されてきた騎士達を殺すのもな。流石に哀れすぎる」

「相手が悪すぎるもんなぁ……。だが、戦争だぞ? 殺さないとそれこそ甞められると思うが」

「心をへし折るつもりだからな。どっかと戦争になったら召喚騎士にハリセンを持たせてしこたま殴らせる予定だ。さぞかし情けなくなる事だろうよ。はっはっは」

「「「うわぁ……」」」


立ち上がれなくなるまでハリセンで殴り続けるのだ。

当然持たせる召喚騎士は全員Sランク相当である。

戦場に鳴り響く剣戟の音……ではなく、ひたすらハリセンに殴られる音だ。

命令されていざ戦場に出たらハリセンでしこたま殴られる騎士達。


……哀れすぎる。

いったい何のギャグ漫画か。


「あらそいは どうれべるでしか おこらない」

「いや……うん……。ほら、命かけてやって来た者達への情けとかな? ほら、あるだろう?」

「ハッ、侵略者に慈悲など不要だ!」

「…………」


鼻で笑ってそう答えるルナフェリアに最早返す言葉もない。

「まあ生きてはいるんですし……? プライドは残ってなさそうですけど……」と王太子が少々遠い目をして呟いていた。


戦争する……殺し合いのつもりの相手と……。

玩具が大群でやって来た。遊んでやろう。

という意識が違いすぎてどうしようもない。

力の差がありすぎる。

殺し殺されの『戦争』じゃなく、「はいどーん」で更地になるのだから『殺戮』にしかならんのだ。最早『殺戮』と言っていいのかすら分からん。

殺戮とはむごたらしく多くの人を殺す事である。

一瞬で更地になるのは果たしてむごたらしいと言えるのか……。

まあ、殺して喜ぶ趣味もないし、死にはしないが惨たらしくハリセンで叩き回す事にした。心は『楽に死ねると思うな侵略者』『精々生き恥晒せ侵略者』であった。


少々黒い話もあったが解散し、お茶会は終わりである。


生徒達の地獄はこれからである。

デリアとブリュンヒルデの反省会が待っている。


……頑張れ若者達。




アクウェス法国、会議室。

定期的に行われる会議である。

ここ最近の内容はもっぱら『異世界人召喚計画』である。


「どうだ、順調か?」

「芳しくありませんね……超級を遥かに超えるサイズと推測されます」

「ふぅむ……」

「現状で発動は不可能かと……」

「…………そう言えば、特異点があったな?」

「え? ええ、ありますが……」


成金野郎と言える、ギトギトな男がニタァと顔を歪める。


「ならそれを利用すればいいではないか。マナが吹き出ているのだろう?」

「かなりのサイズなので非常に目立ちますが……」

「地下に空間を作らせよう。魔道具のように魔法陣を床に刻んでしまえばいい」

「仰せのままに」


法国のトップをやっているだけあって、頭はいいのだ。方向性はともかく。

だから余計に質が悪いのだが。そして行動力もある。

なまじ大国だけに欲望を満たせるだけの、資金や人材があるのだ。揃ってしまっている。そして、似た者同士が多いから止める者がいない。

お互いがお互いを悪い意味で支え合うのである。

自分の欲望を満たすためなのだから、演技に熱も入ると言うものだ。だから外っ面は良い。


そして、計画は進んでいく。

結果として、アトランティス帝国と同じ龍脈を利用するという事になったのだ。


が……当然、結果は全然違う事になる。


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― 新着の感想 ―
あーあ、としか言い様がないな、これは。 次々来る使者から神聖魔法を奪いまくったら良いんじゃないかな?
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