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65 人類強化計画?

「おう、どうした?」

「スライムはわらわが倒しておいたぞ。その報告だ」

「スライムって、あのスライムだよな?」

「ベリアドースの方で暴れていたスライムだな。土まで食べはじめてな。世界が食われそうだったから倒しておいた」

「まじか……」

「まじだ。情報は教えておくから、データベースにしまっておけ」

「ああ、助かる」


スライムを討伐後に冒険者ギルド本部へと向かい、ギルドマスターへ討伐の報告と特性を伝えておく。

『あのスライムどこ行った!?』ってなるのはあれだしな。

そして報告後中庭へと戻る。


「お帰りなさいませ」

「うむ」


ブリュンヒルデに迎えられバーベキューの再開だ。


「ふぁいあー!」

「にくがああああああ」


シルヴェストルが食べようとしていた肉がヴルカンに焼かれ焦げた。

捨てると私に怒られるので、口に放り込む熾烈なバトルが始まった。


「何か問題は?」

「いえ、特には」

「ではのんびりするか」


緩やかに時間が過ぎてゆく。




アトランティス帝国、大神殿。

その一室にお偉いさんが集まっていた。

テクノス、マースト、アエスト、ファーサイス、アトランティスの王族が集まり、冒険者ギルド、商業ギルド、生産ギルドのギルマスターもいる。

ルナフェリアにお茶会しようぜって呼ばれ、"ゲート"で運ばれた。


「いやー、いつぶりですかねぇ。ここまで気を抜けるのは」

「ふむ、これは美味いな。たまにはこういうのも良い。果実酒か……うちでも作れるだろうか?」

「流石にうちのようにはいかないにしても、作ること自体は楽」


ソファにグデっと座っているマーストのトップに、試しにと渡された果実酒を飲むテクノスの王。


「いやいや、あの時は迷惑をかけた。改めて礼を言わせてくれ」

「なに、復興は順調か?」

「ああ、なんとかやってる」


そしてファーサイスの王と、アエスト前王だ。

そして王以外にも王妃や王子、王女も来ている。


「これはこれは、パトリシオ陛下」

「やめてくれよフェル」

「ははは、どうだ?」

「なんとかやってるよ」


少々ニヤケ顔でアエストの現王に挨拶をするファーサイスの王太子、フェルディナンド。それに苦笑で返すパトリシオ。

フェルディナンドが20でパトリシオが22と歳が近く、王と一緒に会っていたのもあり仲が良い。


「やあ、ハンネス」

「やあ、ニコラス」


2人して苦笑気味なのはお互い同じ学園で毎日顔を合わせているからで、さっき学園寮から拉致られてきたのだ。

ニコラスは学園寮の廊下を歩いている時に、突然前に"ゲート"が開き引きずり込まれるという誘拐体験。

ハンネスは自分の部屋でゆっくりしてる時に背後から拉致られる誘拐体験である。

まあ、その後ルナフェリアから警告があったのだが。

魔法の仕様が変わった事により、今後こういった誘拐が以前よりし易い。

まあ、ルナフェリア使用の転移系は予兆が無さすぎるのだが。逆にルナフェリアの転移系になれると他の者達のは展開が遅く物凄い分かりやすかったり。


王族だから話す内容が内容だが、ただグーダラするプライベート空間である。

『気を抜ける場所を提供しよう』と言うルナフェリアの言葉に釣れた訳だ。

王族とて人間である。時には休みも必要だ。

という事で、当然各王族お付きも少なめで信頼をおいている者だけだ。お付きからしたらここにいると言うだけで大変名誉な事だろう。誰にも言えないが。


侍女は侍女で、護衛騎士は護衛騎士でそれぞれ集まり話していた。『国が違っても似たようなもんか』職業あるある話で盛り上がる。

ギルド組はギルド組で飲んでいた。


「それで、俺ら全員を集めた理由はなんだ?」

「……まあ、今回は他に理由があったのは確かだが。今後も提供するぞ?」

「ほう、そりゃありがたい。しかし料理やら何やらと負担が無いか?」

「専属の料理人がいないから作る手間があるぐらいか。材料はファーサイスの野菜とダンジョンから取ってくるし。この位の人数なら問題はない。うちの精霊達の方が食ってるしな……」


当然のように一角は精霊達が集まりぱくついていた。

もう作る時はデカイ鍋とかで一気に作るようにしてるから、そこまで問題はない。


「加護付きの食事を貰えるんだから、こちらとしては得でしかありませんがねぇ」

「各王と直接情報交換できるのもありがたいしな」

「次来る時酒でも持ってきてやろうか?」

「ドワーフのお酒ですか、それは嬉しいですねぇ。こちらも何か珍しいのあったら持ってきましょうかねぇ?」

「うちは野菜だから流石に持ち込みはな……。おっと、用があるんだろう?」


テクノスはドワーフの国、かつ技術大国もあって幅が広い。生産ギルド本部も存在し武器から家、農具や料理道具、お酒や薬も作る。

そしてドワーフ達だけあって酒に拘り様々な種類があり、ピンからキリまで。出回っているほぼ全ての酒がこのテクノス産だ。それ以外は地域で飲まれている酒があるぐらいで、それらは出回っていない物が多い。

お酒と言ったらテクノス産ドワーフ印だ。出回っているのは他種族用に度数が低いやつが多く、高いやつはドワーフ達自ら消費する。

そのテクノス産を持ってこようというわけだ。王族が持ち込み、王族で飲むんだから結構な物だ。

次からは各国持ち込みがありそう。


それはそうと、本題だ。


「生産ギルドのマスターと、アエストの現王……ファーサイスの王太子もこっち来てくれ。学園の職業科の話をしておきたい」

「ああ、あれな。確かに折角集まったし纏めた方が楽か」


まだ始まっていない学園の職業科。突然やりますと言っても人が居るわけもなく。1年ほどかけて各国で教師は勿論学生も募集している。

職業科はかなり種類が多い。鍛冶、料理、木工、彫刻、裁縫、調合、建築、魔導工学などなど、所謂生産スキルに該当する物が職業科にあると思っていい。

それに加え侍従科も検証中である。


「うちのメイド長が若いのに引き継いで、引退後学園で教えたいとか言ってたぞ」

「へぇ、ファーサイスの王宮メイド長か。そりゃ凄い」

「なんでも密かな夢だったらしく、やる気満々らしい」

「ヒルデもたまには顔出してもいいとか言ってたな」


メイド長は言わずもがな、ブリュンヒルデも自分の立場、仕事に誇りを持っているからこそ教える時はかなり厳しい。

お付きの侍女が言うにはファーサイスではメイド長とブリュンヒルデの2強だったようだ。そのおかげか優秀なのが多いらしいが、学園であれ毎日は地獄では? という評価だった。


「学園なら5年もあるのですから、それ用にスケジュールを組むでしょう。あの方なら確実に。今までは現場に来てからでしたからねぇ。厳しくせざるを得ません」


しみじみ呟くブリュンヒルデであった。

各国順調なようで、来年には職業科も始められるだろう。

そして、本題はもう1つある。


「各国騎士団合同訓練とかやらない?」

「は? 合同訓練?」

「うむ。うちの訓練場とダンジョン提供しよう。いい刺激になると思うんだが」

「で、本音は?」

「人類強化計画。うちの冒険者達はダンジョンで勝手に育つし、騎士達ぐらいか。まあ、中央の国でやってもあまり意味は無いのだが……やらないよりはな」

「人類の強化計画?」

「中央の者に言ってもしょうがないけれど、未開の地とされる森。旨味がないからって放置してるもんだから出てこられたらヤバい」


この世界は結構未開の地が多い。

そもそも世界自体がでかく、人類は土地に困っていないから開拓しようとしない。

数百年前、それこそ法国が真っ当な頃は未知を求めて冒険者達が入っていったりしたようだ。その頃は未知の食材や鉱山などなど、それなりに得る物があった。

だがそんな彼らの頑張りもあり、今はそれなりに奥まで行かないと得るものがなく、貴重な回復役が法国のせいであんな状態なので冒険者PTにはほぼいない。

それでは当然未開の奥に行くなんて事は不可能である。


未開の地に踏み込めば当然魔物達と戦うことになり、それが間引きとなる。今はそんな事をしていない。

人類が住むところが無くなれば木を伐採し森を開拓するだろう。

では魔物は? 未開の地という土地に住む場所が無くなれば、人類の領域に入ってくるだろう。


「現状の人類の練度じゃそれを跳ね除ける力があるとは言い難い。とは言え、わざわざ不安を煽る必要もあるまい? だから表向きは合同訓練だ。ただ、元々荒くれ者である冒険者達は難しい……だろう?」

「ああ、難しいな……。元々やるもやらないも自由だからな」

「我が国にいる冒険者達は創造のダンジョンがある。余程嘗めてかからない限り死ぬことはないだろう。それに訓練場でうちの者が相手しているようだからな」


我が国にいる冒険者達の練度は徐々に上がっている。

この世界はレベル制じゃないから戦闘経験という形だが、効果は確かにある。

学園にも気分転換に顔出しているようだし、上々と言えるだろう。

ただ、冒険者達は個だ。PT単位。全冒険者に練度を上げろ言うのは難しい。騎士みたいなのは合わんから冒険者してるのも少なくはないからな。


しかし、少々王達は難しい顔をしていた。と言うか、うちを除く全員が。

そして代表してかファーサイスの王が口を開く。


「分かる、分かるが……。お前さんが言うのだから、そうなのだろう。俺らとしても騎士達が強くなるに越したことはないから、ありだとは思う。だが……」

「他の貴族達をどう説得するか……騎士団を動かすのも安くはありませんからね」


王に続いたファーサイスの王妃の言葉に全員が頷いた。


「言うほどかからないと思うぞ?」

「え?」

「移動はわらわが"トランスファー"なり"ゲート"なりで運べばいいし、我が国に滞在する間は訓練漬けだ。つまり創造のダンジョンまっしぐら。自分達のご飯は自分達で取りに行くわけだ」

「むむ……」

「ダンジョンだから獲物が枯れる事はない。騎士達が取り合いとか見苦しい事もしないだろう。冒険者達の目があるからな。分隊ごとが人数的には丁度いいだろう? 自分達が食べたい獲物を狙うも良し、素材が高い獲物を狙って稼ぐも良しだ」

マースト(うち)は騎士団ありませんからねぇ……」

「マーストもやることはあるぞ? 数万という騎士達がダンジョンに入るんだ、素材大量だぞ。各地に回し装備を強化させるのも必要だろう。練度だけあっても装備が貧弱では勝てる者も勝てんからな。……それを同種の戦争に使うかはまた別問題だから気にするのは止めだ」

「そこは……一応気にして欲しいんだが……」

「無駄だ無駄。力と道具は所詮使い手次第だ。料理するための包丁だろうが殺しは可能だぞ。結局は使い手の問題だ、対処のしようがない。魔物に向けるか、同種に向けるかの差でしか無い。そしてわらわも1人で守ってやる義理もない。こうして情報や警告、手回しなどは元人間としてしなくもないが、結局どうするかは人類次第。それで滅ぶなら生存競争に負けた1つの種だ」

「……こうして情報をくれて、場所まで提供してくれるだけ御の字か?」


実はこの場で正体を知っている者は少ない。

ファーサイス王族と生産ギルドマスターぐらいになる。

冒険者ギルド商業ギルドは無論、他国の王族達すら知らない。

ファーサイスの冒険者ギルドマスターは知っているが、冒険者ギルド本部のギルドマスターは知らないのだ。


ファーサイスの王の問に王妃はしっかりと頷いた。


「気づかぬ間に甘えていたようですね。おんぶに抱っこではいけませんよハルト」

「そう……だな。うるさい貴族の一人や二人、黙らせずして何が王族か。騎士達は強いに越したことはないのだ。例え魔物がやってこずとも無駄にはなるまい」

「やれることがあるのです。縋り付くのは今ではありません」

「うむ、そうだなティア。よし、我が国は合同訓練参加させるぞ!」


クリスティアーネ王妃はしっかり王を支えている様だ。

テクノスも参加すると言い、アエストも復興に忙しいから数はそんな出せないけど、参加はするそうだ。

まあ、中央が戦闘するようになった時点で相当やばい状況だが、一応中央にも森があるから、戦えないよりはいいだろう。

テクノスは左右が、マーストとアエストは上下、ファーサイスは東と南西が森だ。


「真面目な話はこのぐらいだな。魔物が森から出て来る頻度が上がるだろうと言う事を覚えておいてくれればそれでいい」


後は食べて飲んで、遊んで過ごす。

トランプやボードゲームやらを何個か作っておいたのだ。

麻雀にドンジャラ、チェスやオセロ、後はビリヤードとかダーツ、ジェンガとかもある。

つまりプレールーム、遊戯室だったわけだ。


そして、神の体の代償がこんなところに出るわけだ。

全く楽しめないという代償が。

ダーツでど真ん中に投げた奴に更に当てることすら可能。チェスやオセロ、ビリヤードにジェンガとかもダメ。

やるなら麻雀かドンジャラなど運が絡むやつじゃないと、確実に勝つ。体を使う系はダメだな。わざと外すのもあれだし、体を使う系は壊滅。

更に能力をフル活用すれば麻雀やドンジャラすら勝率は跳ね上がる。相手の思考を読み、伏せられている牌を透視してしまえばいい。

能力を使わなければまあ、楽しめるかな? ぐらいの物だ。

よって、飲食側で会話に興じる。


「そう言えば、ハイエルフの嬢ちゃんは元気か?」

「当然元気。今はベアテと遊んでる」

「ベアテ……前も名前は聞いたな」

「うちの従魔だ」

「そう言えば飛んでたのがいたな?」

「それはエマニュエルだな。ベアテはアラクネだ」

「アラクネがいるのか!?」

「うむ、見ているはずだぞ? 褐色肌のがいただろ。会場に入れるように人化の魔法を教えたんだ。流石に2メートルのアラクネで入るわけにもいかんだろう。蜘蛛だから横にもデカイしな」

「そりゃあまあ、そうだな……。アラクネってっと爵位持ちだよな? 普通に意思疎通が可能なのか?」

「普通に喋る。エマニュエルもあれで爵位持ちだし、念話してくるからな」

「やはり意思疎通はできるのか……ふむ……」

「ああ、意思疎通は可能だが価値観が違うぞ。話す前にまず対等と思わせる必要があるだろうな。魔物も個人差がある。ベアテとは戦ったがエマニュエルとは戦ってない」

「むぅ、やっぱり強さが必要か」

「ベアテは好んで戦う事はないが、弱いのに従う気はない。エマニュエルは戦う事自体嫌いではないが、格上に無駄な戦いを挑む気もない。考えの元は基本野生的な訳だな。魔物は強さが第一だ。じゃないと生き残れんからな」

「ベアテの方は格上に挑んだのか? 戦うのは好まないんだろう?」

「あー、それはあれだ。ベアテはわらわと会う前から既に魔王種だった。エマニュエルはどちらかと言うと爵位持ちになりたてだったんだ。つまりベアテは結構長生きしており、強者なりのプライドが既にあった訳だな。エマニュエルは元より自分と組んでくれる強者を探して遠出していたのもあるだろう。ベアテの時は気配など隠していたのもあるだろうし」

「ふむ……。この国は爵位持ちなら受け入れていたな?」

「来る時点で興味があるだろうしな。そういう意味では変わり者と言えるな。誰これ構わず喧嘩売るようなら困るが、来る時点でそう言った者である可能性は低い。勿論例え暴れても止めることができるし、即死さえしなければ治すことができるのもある」

「なるほどな」



爵位持ちは総じて強い。それが従魔で名持ちなら余計に。

名持ちか名持ちじゃないかの違いは基礎ステータスの違いと言える。

爵位持ちか爵位持ちじゃないかが非常に大きく、大きな違いはその知能だ。

名持ちで多少の基礎ステータスの上昇より、爵位持ちでの大幅な知能上昇の方が厄介だろう。少なくとも人類レベルには跳ね上がるのだ。

本能ではなく考えて動き、学習能力も個人差があるが早くなる。

爵位を持つ条件は不明で、どれも突然進化する。

亜人達は爵位持ちの子孫ではないか? と言われている。


ただのそこら辺にいる狼系の魔物を従魔にして、相棒として大事にしていたら爵位を持ったという事もあったそうだ。

爵位持ちの最低条件は長生きであるということだろう。

魔物だけ隠しステータスとしてレベルがあるかもしれないな。



まあ、爵位持ちの時点で人類からしたら強敵だ。意思疎通で戦闘を回避できるならそうしたいのだろう。だが、個人差があるとしか言えん。

そこへ窓をコンコンとエマニュエルがやって来た。


「どうした、エマニュエル」

「ホー(肉ー)」


ご飯をご所望であった。

窓を開け中に入れ、音もなくすいーっとご飯に向かっていくのを見送る。

それを近くで見た騎士が呟く。


「……テクノープレデターアウル……ですか?」

「その魔王種だ」

「普通のでも十分強かったはずですが……魔王種ですか……。やはりあの隠密性は脅威ですね……」

「魔王種だからスキルも高いしな」


そう言いつつ窓を閉じ、とことこと歩いていくと積み重なった木を前にエインヘリヤル隊3人とワルキューレ隊の2人が睨み合っていた。


「崩せ、崩せ……」

「うるせぇ黙ってろ……」


スッ……グラグラ……ピタァ。


「いよっし!」

「くそっ!」


呑みで誰が奢るかでガチジェンガをしていた。既にジェンガはスカスカである。


「何してんだあいつら……」

「給料自体はかなりの額なんですから困ってないでしょうに……」

「まあ、あの行為自体が楽しいんだろうけどな……」

「そう言えば騎士団はあんなノリでしたね」


「…………」


スッ……グラッ……。


「げっ」


ピタ……。


「「「「ちょ、魔法は無しでしょ!」」」」

「そんなの決めてねぇぞ!」

「「ぶーぶー!」」

「「隊長の負けー!」」

「っち!」


グシャー。

隊長は両手を上げやれやれと降参状態になった。


「「いえーい! 隊長のおっごりー」」

「「ごちになりまーす」」

「分かった分かった!」

「精霊達、隊長が奢ってくれるってよ」

「陛下あああああああ!?」


部屋を埋め尽くさんばかりにわらわらと精霊達が集まってきた。


「「「「なむなむ……」」」」


一緒にジェンガをしていた4人が隊長に手を合わせていた。財布どころか貯金が消えるだろう。

他の王族や騎士達はあまりの多さに顔が引き攣っていたが。


「はい解散」


ルナフェリアがそう言うと散っていき元に戻る。ノリが良い精霊達だった。

中央国家は穏やかに時間が過ぎてゆく。



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