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転生先は現人神の女神様  作者: 子日あきすず
ファーサイス 不死者の森編
33/88

31 杖とまだまだ作戦

長杖での棒術と固定砲台はロマン。

もうすぐ森編が終わります。

ファーサイスの東、マーストの南にあり、どの国の物でもない森。

膨大な広さの森で、中央に巨大な湖が存在し、その湖の更に南の方に山がある。


見渡す限りの木、木、草、草。だけならまだ良いが、ちらほら混じっているアンデッド達。

慎重に、慎重に湖へ向かって進んでいく、ベテラン騎士や冒険者達。


「予想以上の数だな……」

「ああ、これ程とはな……」


そうボヤきつつ、木々の隙間から前方を覗く、冒険者PT。

予想以上のアンデッドの数に、ほぼ未開の地故に足場も悪く、大苦戦だ。


「……どうだ?」

「アカスケにワイト、メタスケも見えるな……。……っち。アマスケまでいやがる」

「もうアマスケか! ヘビスケは?」

「ヘビスケは……いなさそうだな。アマ1メタ2、アカ2のワイト1だ」

「アマ2行くとして……メタ2? アカ2とワイ1を1人で行けるか?」

「このエンチャントがあるからな、行けるぞ」

「……よし、行くぞ」

「「「「おう」」」」


素早く敵の数を把握し、ぶつかるメンバーを決め、片付ける。

ベテラン冒険者だけあって、そこに迷いも、無駄もない。

足元に注意しつつも、素早く移動し、戦闘に入る。


スケルトンアーマーに2人。

メタルスケルトン2体に2人。

レッドスケルトン2体とワイト1体に1人。


鎧を着て錆びた両手剣を持った、スケルトンアーマーに接敵し、両手剣の為振りが大きいその隙を逃さず速攻で潰す。

骨がメタリックなメタルスケルトンの片手剣を捌きつつ、同じく速攻で片付けていく。

赤みを帯び、錆びた片手剣を持つレッドスケルトン。そこそこ豪華な装飾でレイピアを持つワイト。

これらも危なげなく片付ける。

ぶっちゃけやりすぎなエンチャント、"ライトウェポン"のおかげで、速攻で消し飛んでいく為非常に楽だ。


「しかし、ここで既にAが来るか……この先大丈夫か?」

「今はまだしも、エンチャが切れてからが不安だな……」

「強くなる代わりに数が減っててくれりゃいいんだけどな」

「ドロップ品はくれるってのが幸いではあるな……」

「んだな……」

「エンチャあるうちに、行けるだけ行こうぜ」

「おう、行くか」


現状、比較的余裕があるようだ。




「定時報告に参りました!」

「おう、聞かせてくれ」

「はい、改めて確認してきましたが、やはりアンデッド以外の生物は見ていないとのことです」

「やはり、あの時攻め込んできたのがそうか……」


ルナフェリアが王都に着いた時、戦っていた魔物達がこの森にいた奴らだろう。

ベアテは普通に森にいたようだが、逆に言うと、ベアテレベルの強さが無いと住めなかったという事だろう。どの道、『食料が無くなった』と言うことにもなるので、近いうちに移動が必要だったろうが。


「そして、既にスケルトンアーマーとの戦闘を数か所で確認しています」

「もうAが来たか……」

「デスナイトとかファントムナイトも既にいそうですね……」

「……ドラゴンがいないのが幸いか?」

「いたら大騒ぎですよ……間違いなく騎士団総動員ですね……」

「アンデッドが確認されてから約1年。半年で森が制圧され、それから更に半年でどれだけ強いのが増えたか、ですね……」

「アンデッドは確認次第片付けろ、か……」

「先人達の言うことは聞くべきですねぇ……」

「まあ、過ぎちまったことを愚痴ってもしょうがねぇ。そろそろ時間だな? 2陣出発だ」

「はっ! では、そのように」

「頼んだ」


報告に来た騎士達が、作戦を伝達するために再び散る。

願うは当然、このまま何事もなく終わること。具体的にはドラゴンが出現しませんように。

そう願う者達であった。


……尚、思考を読んでいたルナフェリアは『何でこいつらフラグ立ててるんだろう』と思っていた。




ふむ、契約するのはこんなもんか。

初級以外の召喚は詠唱が必要なんだな……。超級長いな……。


「ルナ様、収穫したのどうするかって妖精達が」

「ああ、取りに行こうか」


家に"ジャンプ"して果実を回収する。ん、そうだ、ここなら誰もいないしっと……。


『グノーム、ちょっと来てくれる?』

『分かりました』


そして、今のうちに《物質創造》で新しく追加された物を作る。

ルミナイトインゴット、ルナクォーツだ。


名前:ルミナイトインゴット

品質:高級

ルミナイト鉱石を精錬したインゴット。

非常に優れた魔法適性を持つ、月の鉱石。


名前:ルナクォーツ

品質:高級

ムーンストーンを魔導工学で加工した水晶。

非常に優れた魔力増幅効果を持つ、月の結晶。



ほう、ほうほう。しかし、高級か。

地面からにょきっと出てきたグノームにこの2個を渡し、加護とやらを頼む。

グノームが持っているツルハシを当てると軽く輝き、薄っすらと光りに包まれ、光が収まった頃、高級品が最高級品となっていた。うん、大量に確保しておこう。せっせとグノームと量産する。

大人しく杖でも作ろうと思う。試したいこともあるし。

量産後、グノームを持って"ジャンプ"で臨時拠点へ。


椅子に浅く座り、ぐでっとしながらルミナイトインゴットを取り出し、《魔導工学》の"モルディング"で形を整える。

更に、杖にする場合の最大の問題。それは強度だ。物理的な強度もそうだが、それより重要なのが魔力的な強度。普通はあまり気にする事では無いようだが……。

そうだな、千切ったり切ろうとしたりが物理的な強度。どの位の電圧まで耐えられるかが魔力的な強度と思えばいいだろうか。

この電圧に該当するのが魔力濃度。この魔力濃度が月神である私は非常に高い。

物理的な強度があろうが、この魔力濃度に耐えられないと砕け散るわけだ。

基本的に杖は木で作られるからな。ヒビ入った時点でもうダメだ。

杖ではお高い上質な奴を1回買ったが、へし折ったどころか、魔力流した瞬間砕け散ったからな。

ルミナイト鉱石を使えばなんとかなりそうな気がする。弓に使ったミスリルは一応耐えてるんだ、大丈夫と信じたい。


ルミナイトをとりあえず棒状にして魔力を流してみる。


…………びしっ!

びくっ!


ああ、ヒビ入った。木じゃないから使い回しできるけど。"コンポジション"でくっつけ、"モルディング"で整える。

うーむ……『杖』という法則に入るから、『弓』のミスリルとは扱いが違うんだな。

じゃないとリリーサーとかが耐えてる理由にならんか。


えーっと、杖は確か……長いほど魔力制御、魔力増幅を助ける。その為、見習いとかは長く、ベテランは短くが基本的と言われる。

だが、保有魔力量が多ければ多いほど、魔力濃度が高ければ高いほど、制御が難しくなっていく。

よって、魔力量と濃度次第では、ベテランでも長いのを持っている可能性はある。

なので、人により適した長さがある程度変わる……だったか。

そして、合ってないと逆に制御しづらくなるらしいな。


そういう意味では、私は短くていい訳だが……ルミナイトですら耐えられないんですが?

これ以上の素材は恐らく無いだろうし、検証を始める。

もちろん作戦中の森の方も、確認しつつだが。ぶっちゃけた話、暇なんだ。杖の作成で時間を潰す。




その頃、治療側も暇していた。


「怪我人が来ない! 怪我人いないのは良いことだけど!」

「今入ってるのはベテランらしいから、忙しくなるならもう少し後じゃないかな?」


そんなことを話しているジェシカとエブリンだが、2人に近づく者がいる。


「失礼、御二人は《回復魔法》の使い手なのですかな?」

「……ええ、そうですが?」

「おお! それはそれは。如何でしょう、教会で治療の仕事をしませんか? 当然仕事なのでお給料もでますよ」

「申し訳ありませんが、服装を見ての通り、お仕えしている方がおりますので」


ジェシカとエブリンの服装はメイド服である。侍女となったからには、それが仕事服だ。

城で使われている服なので素材も文句なし。それどころか、内側にこっそり『聖魔布』が仕込まれているため、おいそれと人に任せられない服と化している。

そのせいで、そこらの鎧より防御力が高い。表の布はボロボロになるだろうが、内側の『聖魔布』が全て受け止めるだろう。防御面もばっちり。


そして、話しかけたのは教会の男だ。教会の者がこの程度で諦める訳もなく。


「《回復魔法》の腕次第で給料は上がりますし、場合によっては教会の親、アクウェス法国にて働けるかもしれませんよ?」

「主様から離れるつもりはありませんので、お断りさせていただきます」

「私も同じく」


2人は揃って笑顔で返しているが、2人は法国に良い感情は持っていない。

法国の人間至上主義と言うやり方が気に入らず、治療する旅に出ているのである。

家に迷惑をかけないため、親と縁を切ってまで。

しかも死んだことにまでされているのである。今更戻るわけがない。

そしてルナフェリア、月神様の元を離れるつもりも一切ない。助けてもらった……と言うのももちろんあるが、法国にいた頃と給料は大差ない挙句に、圧倒的に今のほうが設備も環境も良いのである。

2人の脳内は『法国に帰る? 馬鹿言うな。聖域に住んでいるんだ、少なくともお前達より聖職者してるわ』である。見た目は2人揃ってお嬢様しているが、中はだいぶ……いや、かなり逞しい。

魔物が跋扈ばっこする世界で、女2人で旅したりしていたんだ、逞しくない訳がない。


というわけで、2人は笑顔であしらっている。

そこにベアテが来てじーっと見つめていたら、男が引いていった。まだ諦めては無さそうだが。




臨時拠点にて、夕飯の準備が進む中も、黙々と杖の検証を行っていた。

その結果、長くすれば問題ないと言う事が分かったが……。自分の身長の倍近い長さになった。

これ、振り回せなくね? 《棒術》無理じゃね?

……あ、行けるな……。素晴らしき、身体能力。じゃあいいか。


さて、試したいのはここからだ。創造神様が読み取り専用とか言っていた。

書き換えができないだけで、見ることはできる。読み込むことはできるのだから、『そういう物』なステータスリングなどが私も作れるんじゃないか? ということで、杖の部品を作ります。


大きめの輪っかと少し小さい輪っかをルミナイトで用意。輪っかの内側をルナクォーツで加工。

巨大な球体のルナクォーツを用意して、2つの輪っかをどこにも触れないように設置。

これで、巨大な球体のルナクォーツの周りをくるくると大、小の輪っかが交差するように回る。

そしたらば、杖の棒部分の先端に球体を持ってくる。

そして! これを『こういう物』として認識させれば、完成だ!


どういう原理で浮いてるのか、回っているのか謎な杖が完成だ。

杖の先端には巨大なルナクォーツの球体。その球体水晶の周りを交差するようにくるくる回る輪っか。

輪っかはルナクォーツ加工されてる方が内側で、それ以外はルミナイトとなっている。


持っている棒部分で魔力を制御し、上の水晶で魔力を増幅、2つの輪っかは水晶から増幅され拡散した魔力を拾い、内側の水晶で増幅しつつ再び巨大水晶へ送る増幅構造。

完璧だな! ちなみに重さは棒部分の重さだけだ。水晶自体は浮いてるから。

後、手を離したらその場で浮いてるようにしとこう。ゲームみたいに。

当然"リインフォースメント"で補強を忘れずに。

さて、ポップアップは……なんだ? 神力を杖に吸われたぞ?

んん??



月杖・エーレンベルク 神器

月神 ルナフェリアが作成し、使用する杖。

大量の魔力を消費し、神器開放することで更なる力を発揮する。

使い手を選ぶ。



…………。

もしかして:やりすぎた。

待って? 神器とか聞いてないし、神器開放とか作成者の私知らないんだけど??

エーレンベルク? 衛星破壊砲か。大丈夫かこれ?

"ストレージ"の肥やしにした方がいいんじゃ……いや、しかし……。…………まあ、いいか。

女神が神器持ってて何が悪い。『世界』がそうしろって言ったんだ、私は悪くねぇ。


さて、試し撃ち試し撃ち。

杖を右手に持ち、誰もいない方に歩いていき、左手を前に出し魔法を使う。


「"エクスプロージョン"!」


キュイン…………。


音と共に空中に赤い光が見えたと思ったら消え、直後……。


ドゴオォォ!


爆風が押し寄せる中……思わず杖に目を向けてしまう。

予想より遥かに強化されている。


「な、何してんだお嬢!」

「……杖を作ったから試し撃ちした成れの果て」

「何の魔法で試し撃ちしたんだよ……」

「"エクスプロージョン"……」

「……"エクスプロージョン"撃った後の状態じゃないだろこれ」


上空で爆発した"エクスプロージョン"は地面を抉り取り、周囲も被害甚大である。

上級魔法撃ったと言われても納得の被害状況だった。

とは言え、《火魔法》の上級は"ラーヴァフロウ"。溶岩流の魔法なので、また違う被害なのだが……。


「……グノーム、地面直しておいて」

「はい」


やっぱ、試しは《水魔法》安定だな。

"アクアボール"と"アクアアロー"をぴしぴし飛ばしつつ、杖での強化具合を確かめる。

慣れておかないと、さっきの"エクスプロージョン"事故が起きるからな……。

大体2倍だろうか、流石神器。杖としては破格だな。基本1.1倍から1.3倍じゃなかったか。

他のやつが使えるかは知らん。使い手を選ぶって書いてあったしな。


ちなみにこの杖、ルミナイトは黒、ルナクォーツは青白い水晶だ。

棒部分、ルミナイトに魔力を流すと紫色の線が走る。サイバーチックとでも言えばいいか? 恐らく魔力光だから、人によって光の色は変わりそうだ。ルナクォーツはそのまま輝く。



さて、暇になった。

椅子に座り、杖を手放すとそのまま横で浮遊した。うん、かっこいい。

夕食は参加者が食べられるやつを食べて終わり。人数が人数だからスープ系だ。

そもそもこの世界の基本がスープ系のようだが。



さあ、夜の始まりだ。CやDといった、一人前と言われる中級冒険者達も突入したようだし。

本番は今からだろうな。




「少し、休憩すっか?」

「ふむ……、そうだな」

「これからが本番だろうしな、今のうちに休んでおくか」

「んじゃ、今のうちに食っとこうぜ」

「ああ、少し早いが今のうちか。ぶっちゃけこの後そんな余裕があるとは思えんな」

「んだな。流石に敵がシャレならんくなってきたわ」


上級冒険者のPTが早めのうちに休憩に入り、食事を済ませる。

いつでも剣だけでも使えるように、片手は空けておきたい。その為携帯食料になるが、ファーサイスは冒険者や商人用の携帯食料もそれなりに美味しい。

冒険者や商人は、適性があるなら割りと死ぬ気で《空間魔法》の初級である"インベントリ"を覚える。

手持ちが減るというのは大きいからだ。商人の場合は売り物が増える。

このPTも"インベントリ"持ちがいるので、その辺りは楽である。


食事も終え、食後の休憩をしている時……。斥候役がすくっと立ち周囲を見渡す。

それを見た他の3人もそれぞれの武器に手を伸ばし、周囲を確認する。

全員喋らない。斥候役が喋るか、動くまでは動かず静かにしている。


「やっぱ、戦ってるっぽいな……向こうだ」

「……行くか」

「おう」


ゆっくりと斥候の言った方へと移動していく。

しばらく移動していると……。


「……どうする? 追われてる可能性がある。こっち来てるぞ」

「っち、面倒だな。真っ直ぐこっちか?」

「多分あの辺りだ」

「少し離れて木に隠れて様子見、と行くのが普通だが……」

「敵がアンデッドだからな、感知されるだろうな……」

「大体の敵の数分からんか?」

「…………そんな多くは無いはずだ。感知配置的に……敵は6。逃げてるっぽいのが4だ」

「嫌な予感がするんだよなぁ……」

「奇遇だな、俺もだ」


現状この深さまで来てるのはベテラン組だ。騎士達は5人1組が基本だったはずだから、4人ということは冒険者だろう。そのベテラン4人が6体から逃げるとなると……。


「下手したらS混じりか……」

「だよなぁ」

「まあ、こっちが8ならSいても行けるか。相手のPT見て最終判断だな」

「わかった。逃げる準備はしておくか」

「よし、行くぞ」


方針を決め、更に近づいていく。すると、奥の方から……。


「ファントム1! デス2! ヘビアマ1! アマスケ2だ!」


という叫び声が聞こえてきた。向こうもこちらのPTの存在を感知したんだろう。


「S+かよ! しかもこの声、あいつらか!」

「んだな。やるか?」

「エンチャはまだあるか!?」


と叫ぶと、ある! と返事が帰ってきた。恐らく向こうも声でどのPTか分かっただろう。

ベテラン冒険者はそんなに数はいないし、ベテラン同士でそれなりに長い付き合いもある。


「……行けるな。ファン2 デス3 他3だ! 他即潰し!」

「分かった!」


叫んで作戦を伝え、早速行動に移る。左右に分かれ、近づいていく。

別れた真ん中に連れてこさせ、挟み撃ちで不意打ちをする。

その不意打ちに反応したところで、逃げてたPTが攻勢に切り替える。


「ヘビアマ潰したぁ!」

「ナイス!」

「うおっと! なんだ!?」

「っ! ファン! デス! 闘気持ちだ!」

「時間稼ぎ!」

「おう!」


S+に指定されるファントムナイト。Sに指定されるデスナイトと対面している者達は時間稼ぎ。反撃をせず防御、回避体勢に入る。更に闘気を確認したため、対面してる者達も闘気を纏う。

その間に残ったスケルトンアーマー2体を倒させる。


「アマスケ排除!」

「よし! 囲え!」


ふと、その場でファントムナイトが片手で持っているバスターソードを振り上げ……。


「? なんだ……」

「……避けろ!」


1人に向かって振り下ろす!


「っ!」


咄嗟に横に飛んだ直後、後ろにあった木の奥の木が砕け散った。


「あぶねええええええ! 闘気か!」

「離れてても油断できねぇ! さっさと叩くぞ!」

「おう!」


それからは囲んでいたのもあり、すぐに終わった。


「すまん、助かった」

「いや、ファントムナイトとデスナイトに余裕持って当たれたのはラッキーだな……」

「と言うか、逃げてる時にあれやってこなくて助かった……」

「た、確かに……」

「とりあえず、一旦離れよう。来る可能性がある」

「ああ、そうだな」


移動する前にふと、木を見てみると縦にしっかり切れ目があり、後ろにもあった。

……手前のは完全に貫通して、威力が減衰したのか後ろの木で爆発したようだ。


「……危なかったぜ……」


全員顔が引きつったのは言うまでもない。


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― 新着の感想 ―
アマスケ > ああ、骨盤の形でわかるのか、凄いな。と、一瞬マジに思った。尼スケルトンじゃなく、アーマースケルトンか!? ファントムナイト「まだ、使い慣れてないんだ。仕方ないだろう?」
[一言] 七つの大罪風味?
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