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幕末最前戦の戦士たち  作者: コトハ
はじまりは夢の中で
36/54

GO!大坂四

…………痛い……後頭部が痛い……


それにさっきから、頭を蹴られてる気がする……


痛いから!!



「まだ起きないな……こいつら…………」


「大坂へは夜の便でもかまわないとは思いますが……」



目を開けると、沖田さんと馬越さんが覗き込んでいた。


さっきから蹴られてる足の主は……!?


「芹沢局長……!」


大鼾で大の字で寝ていた。


え?何でこうなってるのか全然分からないのですが………


「昨夜、頭を打ってから目が覚めなくて、芹沢局長が介抱すると部屋に泊まられたのです……近藤局長に心配だから見張れと言われて、今に至ります」


馬越さんが眠そうにあくびをかみ殺した。


芹沢局長が介抱?


…………全然記憶にございません


芹沢局長が急に起き上がって


「おお!福田君。気が付いたか?」


「すみません!介抱して頂いてっ」


「構わん構わん!もう朝か?朝餉が済んだらわしの部屋へ来るように。良いな?」





肩はまだ少し痛んだけれど、久し振りに竹刀を握った。

稽古場では、試合が行われていて、時折歓声が上がった。


少し離れた所で竹刀を振っていたら、土方副長がよってきた。


「おはようございます」


「……なかなか浪士組から抜けられねえな。まあ、何かあっても芹沢局長が責任を追うならそれも……」


「……土方副長……私、本当に居ても大丈夫ですか?迷惑じゃないですか?」


土方副長は黒い涼しい目を少し見開いた。


「今更何を言ってる?迷惑に決まってるだろう。少しは大坂で役に立ってこい」


ああ……やっぱり迷惑だった


「大坂中の道場回って、腕の立つ奴ら見つけてこい。得意のチラシばらまいてな……武士に問わず……あれはなかなか良い文だった」


え?もしかして…………


「何だ?」


土方副長は持っていた木刀を肩に乗せた。


誉められた!?


誉められたよね!


「はい!ばらまきます!!」


頑張ろうー!


「……単純な奴……いや、何でもねぇ……」




朝餉の支度を手伝いながら、かよさんに大坂へ行くことになった事を報告した。


「気をつけてな!井上はんが居るんやったら心配はないやろうけど……馬越はんお一人で寂しくなるわな……」


「大丈夫ですよ!気持ち悪いの居なくなって良かったって思うかも……あ、救護班はどうなるのかな?」


かよさんは味噌汁の味をみて


「女に見えて気持ち悪いて、こないだ言ってはったこと?しょうがないわなそりゃ~……ここのお人らはあほやな」


かよさんはこっちをうーんと眺めて


「しょうがないわな……ほな、持っていって」


重ねたお膳を渡された。


…………まさか、お梅さんと同じく、私が女だと知ってる?


厨を出たところで足を止めていたら、お膳を取られた。


「これ、芹沢局長らのでっか?」


昨日存在を知った野口さんが、手拭いを首に巻いていた。


「あ、はい!私が持って行きますから」


お偉いさんだからちょっと慌ててしまう。


「かまやしまへん。大坂で隊士の勧誘に当たるとか……えらい期待されてますね」


「全然期待なんてされてませんよ!皆さん忙しいし、私は剣道も出来ないので戦力にもならないから、ちょうど暇そうなのがいたと思われたんじゃないかな。すみません、それお願いします。残りのお膳持って来ます」


「福田さん!」


急に大声で呼び止められて振り返った。


「はい?」


「福田さんは近藤局長の身内だと聞いたが……拙者を……」


厨の中からかよさんの声がした。


「いや、大坂気をつけてな」


「ありがとうございます……?」






慌ただしく朝が過ぎて、芹沢局長の所へ行くと、男の子と千代紙を折っていた。


「あ!おとこおんな!」


……私のこと!?


「これ!やっこはまた教えてやるから」


男の子を部屋から追い出すと、畳に紙を広げた。


「どうせ大坂への行き方なんぞ知らんのだろう?先ずは伏見まで行き、舟で下れば良い。船酔いはせぬな?」


「大丈夫だと思います」


「昼に出れば夜には着く。天満橋に着いたら、京屋を訪ねなさい。井上とやらはどこへいるのか知らんが、近藤局長に後で聞いてくれ」


達筆で良く読めなかったけれど、紙には地図や川のイラスト、宿の名前が書いてあった。


「ありがとうございます!頑張ってたくさん隊士勧誘してきます!」


それから、旅装束と言って腕カバー?みたいなのや、笠も借りた。


「白い肌が勿体ない」


と芹沢局長は言ったけれど、私はそんなに肌が白い方ではない。


久美ちゃんなんかは本当に白くて可愛い……


『松永さんが突き落とした』


…………嫌なこと思い出した……


「福田?お前大坂行くのか?」


八木邸の間借りしている玄関の前で、藤堂さんと鉢合わせた。


後から斎藤さんや山南さんも出てきた。


山南さんから風呂敷包を渡された。


「隊士募集のちらしが入ってるよ。挿し絵は頼んだよ」


巡察へ行く皆さんを見送って、近藤局長を訪ねた。


「舟の乗り方は分かるか?」


「芹沢局長に地図を頂きました」


「泊まるところは……」


「ここに書いてあります。京屋ですよね?」


近藤局長は頷いて、お金を差し出した。


「何かあったら京屋へ使いを出すからな……わしも一緒に行きたいが……」


「はい。頑張ってきます!井上さんもいるし大丈夫です」


「井上君はまだ着いてないぞ」


「え?だって、お姉さん送ったら大坂へ行くって……」


近藤局長は声を落として


「それは皆は知らぬことだ。馬越君に大坂へ行ってもらったが、まだ着いていなかった……」


「まさか、お姉さんに連れ戻されたとか……」


浪士組辞めてしまった?


『討死』


ガイドブックの文字が頭をよぎった。


あれがもし……

私の知ってる井上新左衛門で、そんなことになるなら…………


国へ戻った方がいい。


うん。少し寂しいけれどその方がいい。


近藤局長の大きなため息が聞こえた。


「そんな切ない顔をするな……わしまで胸が痛くなるわ。井上君は確かにいい男だったが……そうだ。誰か他に……沖田は嫌だと言っていたな……歳や山南さんは……うーん」


「…………局長?」


「誰かの嫁なら妙な気を起こす奴もおらんだろうし……」


「……嫁!?全然まだ大丈夫です!好きな人は自分で探します!沖田さんとか土方副長とかあり得ないし!!土方副長ですよ?一日中びくびくしてなきゃいけないでしょう?絶対無理!顔だけ良くても無理!」


近藤局長の視線が少し上に移った。


「沖田さんだって、私を斬るって言うし……」


「それでは、斬られないようにドジを踏むな。大坂へ行けば俺と会うこともねぇから、びくびくしなくてすむしな」


土方副長の声が背後からする…………


「局長、井上君からは何の音沙汰もないのか?」


「うむ。伊勢を回って大坂へ入る手筈だったが、別に急がなくても良いと言っておいたからな……」


怖くて体が動かない……


「前に良さそうな道場があったろう?あそこへこいつを使いにやったらどうだ?」


「そうだな……」


「なんだ?浮かない顔して……女を使いへ寄越したと問題になるか?そんときゃ芹沢局長がどうにかするだろ?あの人の責任だからな……」


土方副長が近藤局長の隣に腰を下ろした。


芹沢局長の責任?


「馬越君にも、もう一度行ってもらうことにする。あいつはお前が女だと知らねんだろう?気取られるな」


土方副長のいつもの涼しい目を見上げた。


「分かりました。気付かれたら私は、沖田さんに斬られるんですよね……」


「!?そんなことは……」


近藤局長の言葉を遮って土方副長は興味無さげに呟いた。


「そんなとこだな……用がすんだらさっさと出立しろ」



八木邸の門を出て、ため息をついた。


私なんてどうだっていいんだ。

どっちかと言うとお荷物……

そんなもんだ……知ってたけど……


「…………だったら、あの文は良かったとか誉めないでよね!持ち上げて落とされると、倍傷つくんですけど!!」


目頭が熱くなってきた……


泣かない……悔しいから泣かない!




救護室にいた馬越さんに、急いで支度をしてもらって屯所を後にした。


弁当がいるなという馬越さんと途中、お梅さんの店へ寄った。


「半日もかかるから、船へ乗る前にお茶も入れてもろうて、厠へも行くんやで」


「いくつだと思ってるのですか……」


おにぎりを握るお梅さんの隣で、馬越さんが出来立てをひとつ口に入れた。


「酔い止めに梅を入れといたへ……あら?三郎はん苦手やったかいな?」


馬越さんが水を飲みに離れた隙に、こないだの失礼な客のことを聞いてみた。


「ああ……そんなことあったな。忘れてましたわ。そんなことより!浪士組辞めるんちゃう?」


そんなことかな……


「辞めるの延期になりました……局長がなんかあっても責任取るからて言ってくれて……もう少し頑張ってみます」


「局長はんがね……浪士組の局長はん、あまりええ噂聞かへんねんけどな……」


「芹沢局長は酒癖悪くて、飲むと暴れたりするけど、本当はとても頼りになるんですよ。この大坂行きだって、色々準備して下さったし……近藤局長も心配性だけど、いつも声を掛けてくれるし……もう一人の局長はよく知らないですけど……」


「そうか……福田はんがそう言うなら、ええとこもあるんやろな。うちのあほな甥もよろしゅう頼みます……で、まだ女だと気付いてないんか?」


「はい。女に見えて気持ち悪いそうですけど……」


お梅さんは笑いながら


「いやや。ホンマにあほやな~!そうか~あほや~」


意味も分からず戻ってきた馬越さんは、あほあほ言われて、船乗り場へ着くまでちょっと不機嫌だった。





「……遅くないですか?この船……」


ちょっと大きい川下りの船位の大きさしかないなとは思ったけど、スピードも川下り位の速さだ。


三十人位は乗っていて、狭い舟の中でも、寝転んだり、川からの景色を眺めたりくつろぎモードだ。


馬越さんも柱に寄りかかって目を閉じた。


半日もかかるって何しよう?


同じように柱にもたれていたら眠たくなってきた。


私も寝よう。


昨夜は色々あってあまり眠ってない。


……しかし、出て行くと決めたのにまだ浪士組にいるし。何故大坂へ行くことになったのだろう……


芹沢局長の責任だと副長が言っていたから、芹沢局長が決めたのだろうけど。


急に大声がして、船内がざわめいた。


目を開けると、小舟が近付いて何か売ってるみたいだった。


老夫婦が笑いながら、お金を差し出していた。


……でも眠たいから寝とこう


隣で馬越さんも、目をつぶったままうるさそうに顔をしかめた。


うつらうつら……


舟の揺れと川からの涼しい風が体に心地いい。


心地いい……


「気持ち悪…………」


オエッ…と、何かが水へ落ちる音……


目を開けるとすぐ近くで、男が川へ頭を乗り出していた。


「大丈夫ですか?船酔いされるんですか?」


男は口を拭いながら足を投げ出して座り込んだ。


「下ろせ……おいを下ろしっくれ……!」


そんなこと言われても、船は出たばかりだし。


前にいた船頭さんに声をかけると、この船は八軒屋まで止まらないそうだ。


「船酔いか?寝とけばじきに着くさか……」


様子を見に来た船頭さんに、男は掴みかかった。


それから下ろせ、寝とけの押し問答。


舟客は皆遠巻きに、迷惑そうに眺めていた。


「うるさいな……川へ落とせばいいだろう……」


寝ていた馬越さんもあくびしながら、お梅さんにもらったお弁当の風呂敷を開いた。


……こんなときによくお弁当食べようと思うな!


おにぎりを二つに割って、また川へ頭を乗り出した男へ差し出した。


「これでも口へ突っ込んどいてください。うるさくて寝てもいられない」


男は中の梅だけつまんで口へ入れた。


「……すまん」


さっさと寝てしまった馬越に感心していると、男が隣で横になった。


「旅の者か?」


「いえ。お仕事です」


「仕事……」


「はい。隊士募集してます。あ!良かったらこれを……」


山南さんにもらったちらしを一枚男へ渡した。


「壬生浪士組……江戸かい来やった浪士の残りか?おぬしらは……」


急に男は口を押さえて川へ身を乗り出した。


「……大丈夫ですか?」


「……大丈夫なわけないやろ」


ぐったり手拭いを顔に掛けて男はまた横になった。


川の流れは緩やかで、舟もそんなに揺れていないのに、船酔いなんてするんだな……


「……剣の腕が立つようには見えんけど……」


男が独り言のように愚痴る。


「私は救護班です。剣道は練習中です。他の皆さんは強いですよ」


「……強いか……じゃあ、気を付けんといかんな……」


「気を付ける?」


眠っていた馬越さんが薄目を開けて閉じた。


気を付けるって……まさか!不逞浪士!?


「あの……あなた志士ですか?」


馬越さんが眉を寄せて目を開いた。


「だったらどげんする?」


男は横になったまま胃の辺りをさすった。


どげんすると言われても……捕まえた方がいいのかな?


船酔い中なら捕まえられそうだけど


馬越さんが飽きれ顔で


「薩摩藩の方ですか?」


「おしいが、島津じゃが…よう分かったな……」


「言葉で分かります。島津ですか。薩摩の隣ですね。今回の俺らの目的は志士を捕らえることではありませんから、どげんもしませんよ」


「おいは命拾いしたか」


「それは俺達かも知れませんけど」


二人はそれだけ話すと眠ってしまった。


……え?どういうこと?


馬越さんの肩を叩いたけれど、起きる気配もない。


船酔いの男も眠ってしまったみたいだ。


そのうち私も眠ってしまっていた。





「福田さん……着きましたよ」


馬越さんの声で目を覚ます。


寝起きの頭でぼんやり立ち上がったら、柱に頭を思い切りぶつけて気が遠くなった。


芹沢局長の地図を頼りに、船着き場を後にした。


京屋の回りには、たくさんの人や荷物が行き交っていて、京都と違って活気に溢れていた。


部屋に通されて荷物を解きながら、ふと馬越さんと同じ部屋なのかと気になった。


部屋まで案内してくれた若い女中さんに質問すると


「へい。相部屋なら不都合でっか?お部屋なら空きがありますけど……」


別の部屋を……と言いかけて、それだと部屋代が倍かかってしまうなと、苦しい浪士組の家計と、勘定方の顔が浮かんだ。


「……いえ、相部屋で大丈夫です…………」


「俺と相部屋は嫌ですか?」


馬越さんが、舟で食べ損ねたお弁当を開いた。


「いえ、そう言うわけでは……おにぎりを美味しそう……」


朝から何も食べてなかった。


外は夕焼け色に染まっているから、六時位かな?暮れ六つって言うんだった?


いまいち、時間の呼び方を覚えきれていない。


井上さんに教わったんだけど……


「井上さん、どうしてるのかな……」


おにぎりを頬張る。


「美人の姉上と国に帰ったのでしょうか。いいな、あんな姉が三人もいて……」


「…………馬越さんて顔に似合わず、女の子大好きですよね」


中の梅干しを指でつまんでよけながら、真面目な顔で答えた。


「当たり前ではないですか。福田さんは男が好きですか?」


「そう言う事を言ってるんじゃなくて!誰にでも優しいな~と、女の子なら」


「ですから、それは当たり前です」


「彼女……好きな人とか、お付き合いをしてる人とかいないんですか?いたら、相手は嫌な気分になるんじゃないかな……」


馬越さんはきょとんと、かわいい目を丸くした。


「別に彼女いないならいいんですけど。あ!こないだ隊士に聞かれたんです。馬越さんは付き合ってる人いるのかって」


「いませんよ。嫌な気分になるか……確かにな……」


おにぎりを頬張りながら、馬越さんは一つうなづいた。


「隊士募集は明日からにしましょう。もう日も暮れるし。これ、土方副長から出掛けに渡されました」


馬越さんは、懐から紙を出して、私の膝の前に置いた。


そのまま風呂へ入ると部屋を出ていった。


一人になった部屋で、四つ折りになった紙を広げると、楷書でカタカナが並んでいた。


「フクダヘ。ツギノ、ドウジョウヘ、ムスメヘバケテイッテクレ。読みにくいなあ……娘へ化けてって、女物の着物がないんだけど……馬越さんにばれたらどうするのよ……」


不意に障子が開いて、馬越さんが顔を出した。


「忘れてました。そこの紫の包みも預かりました」


それだけ言って障子を閉めた。


包みからは、公事宿へ行ったときの紺色の着物と帯が出てきた。


近藤局長に貰った赤いかんざしまで出てきた。


「いつの間に!?人の着物を勝手にいじって~!」


手紙には、地図らしきものと、住所も書かれていた。


「大阪南堀江町、谷道場……」


でも、何故わざわざ女の格好で行かなければならないのだろうか……


女中さんが夕餉を持ってきた。








携帯からのメールの着信音で目を覚ました。


ベッドから手を伸ばして、光る携帯を掴む。


いったい今何時だろう?


デジタル表示は0021。


夜中じゃん!


「充にアドレス聞いた。今日言ったことは、俺の見間違えだったみたいだからごめん。体調早く良くなるといいね」


…………えーっと、これは多分前の席の男子だよね?


久美ちゃんが突き落としたって話した。


「見間違えだったんだ……そうか……」


返信。


「気にしてないから。ありがとう。おやすみ」


素っ気ないかとは思ったけど、名前も分からないし、絵文字多用もどうかと思うし……


「眠い……」


俺は嘘つきだからね……


そう言っていたけど。


眠い……


色んな疑問が浮かんできたけれど、睡魔には勝てず……目を閉じた。

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