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大人の飲み会 3

「なんじゃ、財布持ちのゲストとは閻魔先生じゃったか」


マオがそう言うと閻魔先生はマオの姿を見て止まる。


「あれ?マオちゃん?

この子マオちゃんだよね?」


「うむ、そうじゃが・・・ひょっとして誰も説明しておらぬのか?」


マオを見て戸惑う閻魔先生の様子に全てを察して問いかける。


すると全員が笑いながら


「サプライズの方が面白い反応見れるのに教えるわけないじゃ無い」


「うちゃアマが言うて思うとったけん黙っとったわ。

まぁ、ゆわんかったらゆわんかったで面白かけんよかやって思うてはいたけど」


「私は初対面だから連絡の仕様が無いわよ〜そもそもマオさんの変身も今日知ったし」


と三者三様の答えが返ってきた。


「やれやれ、仕方ないのう。

簡単に説明すると魔力が少しだけ戻るようになったのじゃ。

それで3日に1回は大人の姿に戻れるようになったのです」


「おお〜正にファンタジーじゃない。

じっくり見たいからちょっと立ってみてよ」


「むむ・・・まぁ、仕方ないのう」


マオが立ち上がると周りから感嘆の声が上がる。


「なんじなんじゃ?

お主達は既に見ておるじゃろうが」


「いや、そうなんだけど改めて見ると身長高いなって」


「スタイルも抜群ですわね。

今度、私と着物を着てみませんか?」


「可愛い子もいいですが美人も捨てがたいですわね」


「いいな〜どうせ既にリーブ先生に新モデルの依頼入ってるんでしょ?

私がその仕事やりたかったな」


と感想は様々であったがみんながマオの容姿とスタイルを褒め称える。


「何というか、これほどに褒められるとこそばゆいのう。

それよりも改めて乾杯しなおさぬか?」


「あ、そうだった。

とりあえず大人な女性の飲み会ってことだから雰囲気を大事にしないとね。

シャンパンボトルでお願いしまーす」


「さっすが大先生!

ごちになりまーす!!」


「ありがとうございます」


「せっかくだから現役時代を思い出して私が注ぎますわね」


そう言うと蝶子は立ち上がり慣れた手つきでシャンパンをグラスに注いでいく。


「これ難しいんだけど蝶子さんはさすがだね」


「うーむ、このような酒まであるとは・・・この世界の酒文化も奥が深いのう」


「まぁまぁ、とりあえず皆さんにグラスが行き渡りましたから乾杯しましょう。

音頭は閻魔先生お願いしますわね」


修羅に促されて閻魔がグラスを持つ。


「え〜それでは改めて、Vの大人女子達の輝かしい未来を祈って・・・カンパーイ!!」


『カンパーイ!!』


大人女子会はまだまだ始まったばかりである。

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