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水族館デート 2

「みなさーん、お待たせしました」


イルカのショーを繰り広げる飼育員とは思えない、桜の模様が入った和装をした女性がマイクを持って壇上に上がる。


「ショーを始める前に皆様に幾つか注意事項があります。

先ず、イルカちゃん達は手前のお座りの方に水掛けのプレゼントをします。

こちら本気でかけにいくので、ずぶ濡れになっても構わないという方。

もしくは後ろのカウンターで売っているレインコートを装着したお客様のみがお座りください」


司会のお姉さんが手前に座っているお客に対してそう注意する。


それでレインコートを着ていない何人かの客はいそいそと後ろ側に回っていくのだが、それも少数。


前に座っている大半の人間は動かない。


「これは冗談じゃなくびしょ濡れになります!

レインコートを着けたお客様も、首元の紐をしっかりと引っ張り、締めて待機してください」


ここまでの注意でようやく何人かのお客さんがカウンターまで行き、レインコートを購入し始める。


「見てる方としても心配になるから対策はして欲しいよね」


「あそこの中学生くらいの男の子二人組などは、若い頃のヤンチャで済むじゃろうがな。

今はスマホも持ち歩いておるから、万が一ということも考えると大人しく上に座るか、レインコートを着た方が良いじゃろうな」


そうこうしているうちに説明も佳境に入っていき、ショーの中で踊るダンスの振り付け説明へと変わっていった。


「手拍子からいきますよ!

と、ぱん!と、ぱん!と、ぱん!と、ぱん!

右手をあげて〜左手をあげて〜。

くるくるくる、ぱん!くるくるくる、ぱん!

右手、左手、最後は決めポーズ!

はーい、皆さんオッケーですね」


「むむむ……意外と難しくないかの?」


「まぁ、ショーの間も見本見せてくれると思うから。

適当に合わせるくらいでいいんじゃない」


そうして始まったイルカショー。


上から降り注ぐシャワーとイルカ達、トレーナーのコンビーネーション。


水中から空高くジャンプするイルカや、イルカの上に乗って、まるで水の上を滑るように移動するトレーナー。


司会のお姉さんが宣言したように前面のお客さんに激しい水飛沫をかけるイルカ達。


僅か10分強ほどの時間であったが、そのショーは見るものの心を惹きつけるのに十分であっただろう。


それはユウとマオの2人とて例外ではない。


「わわ、すごいすごい!!」


「うむむ、これは侮れぬクオリティじゃな」


大はしゃぎでショーに集中していた2人は、あっという間に過ぎていく時間を楽しんだのであった。

つい先日見てきたばかりなので、お姉さんの説明は大体再現できているかと思います。

本当にクオリティが高くて面白いので、東京に遊びに行った際は是非品川駅近くにある水族館に足を運んでみてください。

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