表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

92/1560

サムネイルと作業配信

突然だが動画配信にはサムネイルというものが貼られている。


それは動画の内容を一目で分かるようにしつつ、目にした人が内容を気にしてくれるような作りにするなど、上手い人が作るとセンスの良い仕上がりになっている。


しかし、世の中にはそのサムネイルを上手く作れないVというものが確かに存在しているのだ。


「と言うわけで、今度火車猫先生のところの企画にお呼ばれしたのじゃ」


「え?僕には話来てないけど。

そもそも何が、というわけなの?」


「ユウには全く関係ない企画じゃよ。

『サムネ作れないバーチャルさん集合。

地獄閻魔先生に学ぶ人目につくサムネイルの作り方講座』

という企画じゃからな」


「ああ、なるほどね」


そう答えるユウは手元のパソコンをカタカタと操作している。


今現在なうでサムネを作っている最中なのだ。


「というか、この話ってして良かったの?

僕、いま作業配信してるんだけど・・・」


作業配信とはその名の通りに何らかの作業をしながら取り留めのない雑談をする企画である。


コメントを拾ったりもしているが、配信者も作業をしているので内容はかなり緩い。


「うむ、閻魔先生が先ほどササヤッキーで告知しておったから問題ないの。

しかし・・・ユウの作るサムネはいつ見ても上手いのう」


「そうかな?

何となくこうしたら可愛いとか目立つかな?とか適当にやっているだけなんだけどね」


「それを感覚で作れるから上手いのじゃろうて。

妾は・・・無理じゃ」


ユウの作るサムネは毎回自分で内容に合わせたイラストを描いている。


本人の絵の上手さも合わさってとても評判の良いものだ。


しかし、マオにはその能力がないためにいつも同じようなサムネである。


それも中央にマオのイラストがあり背景はいつも同じ。


そしてタイトルでも無く抽象的な内容が一言二言書いてあるだけだ。


あまりのセンスの無さにそれはそれで味があると言われることもあるとか。


どちらにしても落差が酷く、コラボ企画では大抵がユウが担当しているしマオの単独企画でもわざわざサムネを用意してくれることがある。


Vの業界は日々配信者が増えているために、このような人物はマオだけではない。


様々な企画を考えて行うことに定評のある火車猫さんこと地獄閻魔先生はこのような人物を集めてサムネの作り方を講義するという企画を考えついたらしい。


こうして、マオはサムネがダサいというイメージを払拭するためにこの企画に挑むのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ