明かされた新事実
誤字報告受け付けました。
いつもありがとうございます。
「ええ!?いやいや、それはダメでしょ?」
「そうじゃよ。
女神様までこっちに来てしもうたら向こうの世界はどうなるのじゃ」
里中の言葉にユウとマオは慌てて止めるが里中はなんて事は無いと言わんばかりに
「約1年もこっちの世界にいるから大丈夫なんじゃないの?
その辺りはどうなってるの?」
と女神様に尋ねるのであった。
「私は本体ではありませんのでこちらに滞在するのは問題ありませんね。
というよりも、今後は二つの世界を中継するアンテナのような役割を行うので、少なくとも2人がこの世界に滞在している間はいるつもりですよ」
「あら、それならやっぱり問題ないじゃない。
2人の近くにいた方がいいみたいだし、デビューしちゃう?」
まるで遊びに誘うような軽さで誘う里中だが、その言葉に女神は顔を輝かせる。
「いいんですか!
実はやってみたかったんですよ。
向こうの世界でも度々映像が流れてて話題になっていたんですよね」
「あら、あっちの世界でも見られてたなんてグローバルになったものね」
里中は呑気に返すがその言葉にユウとマオが反応する。
「え、ちょっと待って!?
私たちの配信、向こうの世界に流れてるの?」
「妾達、向こうの世界に届かないと思っていて話してる内容もあったのじゃが」
「何が流れるかはランダムですが色々と流れてましたね。
貴女達の配信で人族と魔族の戦争が止まったり、流通が重要視されたり色々と影響を与えていますね」
「ま、まぁ、あっちの世界に帰るつもりないから別にいいんだろうけど・・・まさか向こうに流れていたとは思わなかったね」
「うむ・・・こちら向けの配信をしておるから大半は理解できぬであろうしな」
女神の爆弾発言に驚きつつも自分たちでやれる事は無いので2人は気にしないようにしたようだ。
「向こうからもコメント付けれるようになれば良かったわね〜それは無理なんでしょ?」
「ええ、こちらに魔力が流れる代わりに電波が向こうに流れているようなものだと思っていただければ。
ところで話を戻しますが、私も本当にデビューさせてもらえるんですか?」
「それはもちろん。
ほら・・・2人のバーチャル体を用意したリーブ先生もやる気満々だしね」
里中がそう言うとリーブは親指を立てて
「今までで一番早く仕上げてみせますよ!」
と自信満々に言った。
「僕らの時よりもトントン拍子に話が進んでいるような・・・」
「妾達という土台があるから仕方ないかのう」
最早止められない流れになっていることを悟った2人は話を見守ることしか出来なくなっていた。
「そういえば女神様の登場ですっかり忘れてたけど」
「妾達の3Dのお披露目はどうするのかのう?」
2人の呟きに今まですっかり忘れていた面々がそうだったという顔になる。
「そういえば女神ちゃんが何とかしてくれるって言いながら出てきたのよね」
「そうでしたわ!
すっかり忘れてました。
簡単に説明すると2人の周りを結界で覆ってしまうのです。
それでバトルの余波は防げますわ。
ついでにその結界に入ったものを弱体化させる効果を入れておけば皆さんが捉えられる速度で戦うことも可能でしょう」
「あら、いいじゃない。
これで目玉の企画が決まったわね!
さぁ、これから忙しくなるわよ!
唯もいつまでも呆けてないで常識は全部捨てて働くわよ!」
「そ、そうですよね。
今更常識もないですもんね」
『おー!!』
こうして新たにくじよじからデビューする異世界人ならぬ異世界神がやってきた。
彼女がどのような名前でどんな配信をするのか・・・それはまた先のお楽しみである。




