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DLのディープゾーン

「配信がやりやすくて、みんながやってなくて名作のゲームねぇ……そんなのあったら僕たちがやりたいぐらいなんだけど」


「わ、分かりますがそこを何とか!

まさか、自分のRPG好きが首を絞めてくるなんて思わないじゃないですか」


「それはそうなのじゃが……うん?」


異論を唱えようとしたマオであったが、ふと思い出した。


前に巫女に紹介してもらったゲームは有名ではない割に面白く、アダルトなジャンルで無ければ非常に配信に向いている内容であった。


ならば、同人界でならアダルトでない隠れた名作があるのではないだろうか?


また、発売元のサークル主に配信の是非を尋ねれば良いので、権利関係のクリアーも難しくないかもしれない。


「ちょっと見てみるかのう」


マオはそう言うと、以前にゲームを購入したダウンロード販売サイトを開く。


そこで全年齢版で検索してみたのだが……アダルトソフト程ではないにせよ、それなりに売れているソフトの数々が引っかかって出てきた。


「お、なんか面白そうなのいっぱいあるじゃん。

あ、これなんてどう?

ダンジョンでアイテムを手に入れて、それを自分の店で販売して借金返していくゲームだって。

キャラはポップで可愛いし、アクションRPGとしての出来も良さそうだよ」


「あ、本当ですね。

アトリエシリーズみたいな雰囲気があって面白いかも」


「これなんかはSwitchで見なかったかの?

クトゥルフを題材にしたRPGのようじゃが……既に三本にアペンドも加えたシリーズになっていて、どれも売り上げ良好じゃよ」


「期日あり、周回プレイありは良いですね。

裏作業もしやすそうなので配信向きな気がします」


更にマウスのボタンをクリックしてページを進めていくと、実に様々なジャンルのゲームが出てくる。


「お、これは?

RPGサッカーの同人版だって。

これ、絶対に面白いでしょ」


「システムをそのまま使っているのう。

これは外れることは無いであろう」


「このシステムで駄作作っちゃうと両方の原作に失礼でしょ」


「確かにこれも中々にありですね。

うわ〜ちょっと燃えてきちゃいましたよ!

2人ともありがとうございます」


「まぁ、何をやるかセシムに任せるけど参考になれたなら良かったよ」


「うむ、しっかり頑張るのじゃぞ」


「はい、ありがとございます!!」


こうしてセシムは来た時とはちがい、明るい表情で帰っていった。


「無事に悩みを解決できて良かったのう」


「そうだね……じゃあ、僕らも」


「ゲーム漁りじゃな」


こうして2人も自分の部屋で何か面白そうなものが無いか探してポチり続けたのであった


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