#魔王の飲酒配信 3
「うむ、ツマミの追加を頼んできたのじゃ。
というか、妾の配信を見ておったようなので、既に作り始めておったな」
・優秀な嫁だな
・てぇてぇ
「さて、ツマミが出来る間で話に戻るとするか……何の話をしておったかの?」
・ピザの話
・ピザ自作してるって話
「そうじゃった、そうじゃった。
しかし、その話は自作しておる。
好みに作れて美味い!
で、完結しておる話ではないか?」
・上に乗せる具材は何が好き?
・どんなピザを作るの」
「ふむ、ピザの具材のう。
普通ならばソーセージを切って乗せるのが美味いのう。
美味いからこそのテンプレ、オーソドックスという奴じゃな」
・間違いないな
・これは正解
「後はそうじゃなぁ……具材を何も乗せないまま焼いてから、カットレタスと生ハムなんてものも乙ではないか?」
・美味そうだな
・生ハムは何でも使えるからな
「後はお手軽にシーフードミックスや一口サイズのエビを乗せて焼けばシーフードピザも作れるしのう。
割と何でも作れると思うのじゃよ」
・確かに
・適当に買ったものを乗せて焼くの美味そうだな
「勿論、デリバリーで頼むピザも美味いのは分かってお……お、なんじゃ。
おお、おお、これはすまぬのう」
・何があった?
・ツマミが来たのかな?
「皆のもの……ピザの話をしている時にすまぬが、大正解なツマミが来てしもうた」
・なんだろ?
・ピザじゃない???
「うむ……これはアレじゃな。
いわゆる嫁の作った肉じゃがという奴じゃな。
これに勝てるツマミはこの世の中に無いのではないか?」
・それは勝てんわ
・100点満点のおつまみじゃないですか!
「うむうむ、最高のおつまみ論争もこれで決着かのう。
……はて、そんな話であったか?」
・良く分からんけど美味いからヨシ!
・酒が美味しく飲めれば構わんさ
「それもそうじゃのう。
今日はとことん飲むとするのじゃ。
お主たちもしっかりと妾についてくるのじゃぞ!」
・はい、魔王様
・どこまでも着いていきます!!
◇ ◇ ◇
「それでじゃのう……ふぁぁ……」
・マオちゃん眠そう
・寝る?
「……………………」
・あれ、寝た?
・繋ぎっぱなしだけど
「あ〜あ、今日は随分テンション高いからやらかす気がしたんだよね」
・誰?
・あれ、ユウちゃん?
「みんな、ごめんね。
マオ寝ちゃったみたいだから配信はここで切らせてもらうよ。
みんなも遅くまで付き合ってくれてありがとうね」
・いえいえ〜
・楽しかったからヨシ
「代わりに僕が締めの挨拶しとくね。
おつかれ〜」
・おつかれ
・おつかれさま!




