凄い配信でしたね
「昨日さ、他のチャンネル巡回してたんだけど凄い配信観ちゃったんだよね」
「ふむ、ユウがそう言う感想を話すのは珍しいのう。
どんな配信じゃったのじゃ?」
朝起きて優雅に朝食を楽しんでいた2人だが、ユウは突然そのような話を始める。
マオとしては今までに面白いとか観ていて楽しいなんて言う感想をもらった事はあるが、単純に凄いの一言というのは初めてだった気がする。
「えーっとね、よく分からないんだけど、パチスロの台の大当たりを出すまで止められない配信なんだけど……」
「それは割と簡単に終わるのでは無いか?
流石に2〜3時間もあれば終わりそうなものじゃが」
「それがねぇ……何か大当たりの中でも格別に出にくいんだって。
何だっけかなぁ……八千何百分の一とか言ってたかな?」
「な……そ、それは低すぎでは無いか?」
「そうなんだよね。
何かそれが当たれば一回で10万くらい儲かるとかで当時はかなり流行ったらしいんだけど。
で、変なことやってるなぁ〜って思いながら観て……あ、そうそう。
実際にやり始めたのは一昨日の夜からなんだよ」
「ふむふむ、なるほどのう」
「で、朝起きたらまだやってて。
配信の準備とかして昼ごはん食べてから観たらまだやってて……」
「長時間にも程がないかのう?」
「で、夜になってやっと24時間やったって事で終わってたんだけど……凄いよね?」
「それは本当に凄まじい話じゃのう」
原則として、健康を危惧してくじよじは24時間配信を禁止している。
それは会社の名前の由来でもある、配信時間は朝の9時から朝の4時までと言う事に起因しているからである。
その為に2人とも丸一日配信という経験はないが、半日などの長時間配信はまずまず経験がある。
その経験から言っても、24時間スロットを打ち続ける配信というのは正気の沙汰とは思えなかった。
「しかし、パチスロのう……ゲームとして遊ぶのであれば面白そうじゃが」
「そう言えばその人が打ってた台って、その1発10万に惹かれて色んな人がお金を突っ込んで借金したらしいんだよね。
それで規制が厳しくなったって話を聞いて、ギャンブル怖いってなったよ」
「そうじゃのう。
ギャンブルの基本は遊べる自由なお金でやるべしという事じゃからな。
しかし、その業界も中々に歴史が深そうじゃのう。
誰かに解説して妾達が教えてもらう配信でもしてみるかの?」
「あ、それ中々に面白そうな企画じゃん。
ちょっとやってみようよ」
こうして、所属ライバーを当たった2人は、意外なような、当然のような……そんな人物に教えを請う事になったのであった。
この中で話してるのはパタ姐こと、レイン・バターソンさんのミリオンゴッド、プレミアムゴッドを当てるまで終わらない配信です。
3Dお披露目配信の後夜祭で24時間配信は端的に言って狂ってましたね。
この業界で狂ってるは褒め言葉です。




