#ランユウラジオ 3
「次は僕が読むね……えーっと、お名前はプテラノドンに攫われたいさん。
攫われるというか、掴んで空飛んでほしいって点では気持ちが分かるかな」
「確かに!
でも、実際のプテラノドンはあんなに獲物掴んで飛び立てる力は無いって聞いたことあるで」
・そうなんだ
・なんか聞いたな
「そもそも、空を滑空する為に極力体重を落としてるって話だからね。
下手すりゃ人間と同じ体重しかないんだから、倍になったらまず飛べないでしょ」
「ほ〜なるほどやね。
それでお便りの中身は?」
「あ、話が脱線しちゃったね。
ランチさん、ユウさん、こんばんわ。
はーい、こんばんわ!」
「どもども〜」
・こんばんわ〜
・こんばん!
「僕は先日、長くシリーズを出している恐竜映画の最新作を観にいきました。
そこでずっと大好きなギガノトが出てテンションが上がったのですが、お二人は好きな恐竜はいますか?
それと、もしペットにするならどんな恐竜が良いですか?」
「そう言えば先週の金曜日から公開されてるって話やね。
ユウちゃんは観に行った?」
「行ったよ〜恐竜は格好良かった。
オールスターな感じも良かったんだけど……ストーリーはちょっとね。
オールスター楽しむ為に敢えてって感じもしないでも無いけど」
・ストーリーは、ねぇ……
・敵が小物すぎて
「へぇ、そうなんやね。
野球でもそうやけどオールスターは中身じゃなくてお祭り気分を楽しむもんやから、そうかもしれんね。
で、質問の答えなんやけど、僕は……そうやなぁ。
正直肉食恐竜は怖いんよね。
だから、やっぱり定番やけどトリケラトプスかな?
あの三本角の格好良さとつぶらな瞳が好きやねんな」
「分かる……目がめっちゃ優しいんだよね。
僕は大きいのが好きだからティタノサウルスかなぁ」
・またとんでもないのが出たな
・ティラノじゃ無いんだ
「ティラノやあらへんの?」
「似てるけど違うよ。
こっちはティターンって言う巨大な神様から名前を付けた恐竜でね。
全長が30メートルとかだったかな?」
・デカっ!?
・大きすぎる
「下手なロボットよりデカいやん!
え〜ティラノが10メートルとかやろ?」
「ギガノトでも12とかだから倍以上の大きさだね」
「恐竜時代怖いわ〜そんなんが歩いてるとか信じられへんわ」
「ティタノサウルスは正直やり過ぎだとは僕も思う。
えーっと、次にペットにしたい恐竜だけど……これはユタラプトルかな?
やっぱりラプトルって可愛いし、その中でも派手な見た目が良いよね」
・ラプトルいいよね
・かわいい
「僕は肉食のかわいさは分からへん。
なんでステゴ辺りにしとこうかな」
「ここも定番だよねぇ。
乗ってのんびり散歩するには良さそう」
・のんびりしてそう
・草食う為に足止めたりしてな
「足は遅そうやね。
逆にラプトルなんて乗ったら振り落とされそうやん」
「ユタは水の中も潜っちゃうしね。
恐竜話はどんどん脱線しちゃいそうだから次のお便り行こうか?」
「せやね〜まだまだお便りはあるで」




