#朝狩り行こうぜ　野良マルチ編　２

「はい、じゃあ二周お疲れ様でした。

一旦部屋閉じて新たにパスワード作るから待っててね」

・はーい

・今度は入りたい

「お待たせ〜流石に一瞬で埋まっちゃうね。

えーっと、今回のメンツは……」

チャアクハンター:よろしくお願いします

スラアクハンター:頑張りましょう

ゆうた:ハチミツ

「ぶふぉ……ゆうたいるじゃん！」

・ゆうたキター！

・多分日本一有名なハンターネーム

・ゆうたって誰？

「ああ、ゆうたを知らない人もいるのね。

昔、色々とNGな行動や発言をしていたプレイヤーネームなんだけど……アレって全部か全部ゆうたじゃないよね？」

・多分違う

・でも、ゆうたのせいだぞ

「多分だけど本来は名前も別の害悪プレイヤーがいたんだけど、1番有名で覚えやすかったから、その悪行を全部ゆうたに収束させたんだよね。

ある意味でこのゲームの業を全て背負ったキャラクターだと思う。

あれ、ゆうたが手を差し出してるけどどうしたの？」

ユウはハチミツを手に入れた。

「ゆうたがハチミツくれるんかい！？

あ、これも説明しておくと、ゆうたの代名詞的なセリフがハチミツください。

尻尾切ってよ、役目でしょ。

の二つなんだよね。

前者はただの乞食。

後者は野良だから役目も何もない状態で、自分も切れないのに偉そうに命令してきたから、悪い意味で有名になったんだよね。

特に問題視されたのが役目でしょ……で、野良であるなら尻尾狙わない人もいるし、時短で倒す為に敢えて尻尾を狙わずに攻撃することもあるから、必ずしも尻尾狙うのが正解とは言えないんだ。

それをしつこく言って嫌われたみたいな話なんだよ」

・あるある

・尻尾面倒くさいよね

「まぁ、一周回ってネタキャラとして愛された感はあるよね。

ある意味、このゲーム一番のネットミームとも言えるかもしれない。

あのゆうたと狩りに出かけれるって考えるとちょっとワクワクするかも……ということで早速行こうか。

ゆうたがいるならやっぱり……ゴマちゃんでしょ！」

・出た！ゆうた御用達装備

・ゆうたと言えばゴア・マガラ

「と言うわけで頑張ろう！」

チャアクハンター:頑張ろ〜

スラアクハンター:気軽に楽しみましょう

ゆうた:尻尾切るよ。役目だもん。

「いや、本当にゆうたの人面白いな。

成長して大人になったロールプレイが出来てて本当に良いね。

さて、それじゃ一狩り行きまっしょい！」