#変身談義 1
「皆さまこんばんわ、神使巫女です。
本日はゲストが来ているので早速お呼びしますね」
「こんユウ〜田中ユウだよ!」
「こんマオなのじゃ。
田中マオじゃよ」
・待ってました!
・ようこそ
・このコンビ好き
「本日は何やら聞きたい話があるということでこちらに遊びに来てくれています」
「そうそう、最近変身ヒーローやヒロイン物が良いなって話になって。
そういうのに詳しいのが巫女先輩だって聞いたんだよね」
・そうなんだ
・確かに詳しい
「なのでこうして来たわけじゃが、あちら側の話ばかり……というわけでは無かろう?」
「そちら方面の作品が出たらほぼ買うようにしているので、その話で良いなら幾らでもしますけど」
「やっぱりそっち方面だけ?」
・そっちってアレか
・まぁ、その方面の作品多いもんな
「いえ、ある程度の知識ならヒーローとヒロインの両方がありますよ。
それで何が聞きたいのですか?」
「先ずは定義からかのう……このユウ等は魔法による即座に装備を換装する事が出来るのじゃが、それも変身と言って良いのかとかのう。
装備品にバフがかかっておるので、装備後で明らかにパワーアップもするぞ」
「えーっと、それなら変身と言っても良いと思いますよ。
宇宙刑事と同じ位置付けかと」
・確かに
・自分もそれ思い出した
「やっぱりそうなるんだね。
変身って定義はやっぱり別の姿や装備に変わって能力が大幅に上がるって感じなのかな?」
「うーん、そうとも言い切れませんね。
元から実力があって、正体を隠すために変身してるヒーローなんて多いですよ。
スーパーマンとかスパイダーマンとか」
・元から強いもんね
・コスプレしてるだけだもんな
「ああ、確かに!
前者は宇宙人で後者は蜘蛛に噛まれて超パワーを身につけたんだよね。
確か糸も自力で出せるんだっけ?」
「それは昔の設定ですね。
最近のスパイダーマンスーツは最新のテクノロジーが積み込まれています。
糸を出す機能も腕につけたシューターに任せていますし」
・設定コロコロ変わるよね
・あの辺はほんとにあやふや
「なるほどのう。
そして、これら全て変身の定義に当てはまるわけじゃな」
「元々の範囲が広いですからね。
変身というと特撮で強化されて悪と戦うというイメージですが、元々は違う何かに変わるという意味です。
それこそ、リボンの騎士でサファイアが仮面つけてリボンの騎士を名乗るのも変身と言えるでしょうね」
「むむむ……確かに」
「変身の定義は話していても終わらないので話題を変えましょうか。
多分ユウさんやマオさんには分からない感覚だと思うのですが、そもそも何故こんなに変身というものが流行っていると思いますか?」




