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#墓守やりながら雑談 4

「ゲームから雑談に戻そうか。

そういえば皆は最近どう?

色々と物価が上がってきてるけど生活出来てる?」


・出来てなきゃ配信観る余裕もないんだよなぁ

・痛いなぁとは感じるよね


「こればっかりは仕方ないかもね。

元の世界でも魔族と戦争状態の時は酷いもんだったよ」


・やっぱりそうなんだ

・戦争特需みたいなのは無いの?


「うーん、これは当時は僕もよく分かってなくて、マオと長い間旅してた時に聞いた話なんだけど。

人間側と魔族側の領土があって、その境目で戦いって起こる訳だよね。

基本的にこの境目にある国が戦いを一手に担う事になるんだよ。

それで、戦争って特需で儲かるのは一部の安全な場所にいる人達だけ。

基本的には人材も物資も消耗させて摩耗させる行為だから、直接戦っている国は貧乏になっていくらしいんだ」


・まぁ、そうなるのか

・何かを生み出す訳じゃなくて消耗するだけの行いだもんな

・やっぱこの時代にそういう行いってナンセンスだわな


「それで、この消耗した物資を補充する増産の為に特需ってのが起こるわけなんだよ。

物資を奪われたり、作っている工場なんかを破壊されるわけにはいかないから当然安全な所でね。

なので作っている国とその原材料を輸出している国は儲かるみたい」


・でも援助で送るなら売り上げはないのでは?

・どこで儲けを出してるの?


「それは当然ながら特別な税金を徴収してるって事らしいね。

また、近隣の戦いとは無関係な国にもあそこが負けたら次はお前の国だ……なーんて、脅して援助金をせしめてたらしいよ。

それで王国が税金、援助金を一手に集めて物資の購入、増産、輸出に使っていたらしいんだけど……こういう莫大なお金が入ってきたら何が起こるか分かる?」


・えーっと……着服?

・ポッケに入れてないないするのか


「ま、そういう事だね。

一部のお金を自分たちが着服して私腹を肥やす。

だから、この場合は戦争特需で儲かっているのは王国の中心と物資の援助に関わる上の人間のみって感じかな。

民たちは重税で苦しみ、物資は少なくなって値段は上がる。

境目にある辺境国は物資と散々抜かれた援助金であらゆる物を消耗する貧乏国から這い上がれず。

正直、何もいい事はないよね」


・これって魔王国も同じ状況だったの?

・あ〜それは気になるな


「魔王国は複数の国ではなく、魔国のみだったのとマオの絶対的な支配にあったからそんな事は無かったらしいよ。

人も物資もきちんと回して上手く人間国との諍いをいなしていたらしいね。

そもそも、こういう時に備えて備蓄してあったから殆ど影響なかったらしい」


・生まれ変わったら魔国に行きたい

・憧れるわ


「まぁ、今は和平結んでお互いに前を向いて歩いているらしいからどっちに転生しても楽しいと思うよ。

何にしてもこっちの状況も早く落ち着いてほしいね……って話してたらもう数時間も経ってたんだ」


・意外と長い配信になったね

・面白かった


「今日はこの辺で終わっておこうか。

それじゃ、おつかれ〜」


・おつかれ〜

・おつかれ

・おつかれさま

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