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#庭で浪漫を感じるTRPG 4

「それじゃ覚悟を決めて始めようかな。


それでは四天王達よ!

早速庭に出てバーベキューだ」


「分かりました」


「よしよし、火の四天王は火力の調節を頼むぞ。

水の四天王は最後の後始末と、万が一事故が起きた時の対処を。

風の四天王は妙な風が吹かないように、この一帯を無風に保つのだ!

土の四天王は……土は盛り付け役だな!!」


「……ウッス」


「よしよし、良い具合に焼けてきたではないか!

こら、火よ。

肉ばかり食うでない!

水は先ほどからカパカパと酒を飲みすぎじゃ」


「大丈夫ですよ〜私の力で水を自由にお酒に変えれますから。

いくら飲んでも無くなりませんよ」


「そういう問題ではない!

風もフラフラとその辺りを飛び回るでない!!

なに?土よ、どうしたのだ?」


「隣で騒いでいた一団が酒を分けて欲しいと言っているのですが」


「何と!

お隣もパーティーじゃったか。

これも何かの縁じゃ、たっぷりと渡しておくが良かろう。

……そう言えば其方とは逆方向には有名な庭のある神社があったな。

少しそちらを見て……」


「どうしたんですか、魔王様。

急に顔を背けたりして」


「しーっ!静かにするのだ。

何やらあちらの方から強烈な聖属性と魔属性の反応がある。

あれは勇者と魔王クラスの力だぞ?」


「あー、あれはヤバいですね。

どうします?

私達の誰かが実力は測りにいきますか?」


「ならばその役目はこの土に任してほしい」


「急にどうしたのだ?」


「私はこのバーベキューで一切役に立てておりません。

土のような微妙な力では今後も魔王様のお役に立てること叶わぬでしょう。

なればこそ、捨て石には私が最適かと」


「何を言っておるのだ!

お主の土の力とても決して他に劣るものではない。

見よ、この隣に負けぬ庭園を。

我はお主が土の力でこの庭園を保っていることをちゃんと知っているのだぞ」


「そうですよ、役立たずなんて水臭いことを言わないでください。

貴方も入れて四天王なのですから」


「魔王様……これからも私の力でこの庭園を立派に仕上げていく所存です!」


「うむうむ、楽しみにしておるぞ!


……と言った所でどうでしょうか?」


・なん……だと……

・これが長の実力


「……は!?

今のはなんじゃ?

思わず聞き入ってしまったわ」


「庭が隣り合っていることを活かして俺らの事も拾いつつ、ストーリー仕立てにして最後は良い話で終わらせたやと?

こんな事ありえるのか……」


「時間もなんと2分55秒。

ほぼ3分の時間を使い切って起承転結を経て終わりへと向かう。

素晴らしいぞろそろでした」


・素晴らしい

・長の理由が分かった


「うむ、ナイスぞろぞろじゃ」


「これは見事なぞろぞろやな」


「ここで本来なら1番良かった庭に私がええわ〜と言って終わるのですが、お二方の意見も聞いてみましょう。

誰の庭が一番良かったですか?」


「それは間違いなく長じゃろう……正直、何回やっても勝てる見込みがないわ。

いや、何回もやりたいゲームでは無いがのう」


「俺も同意見やで。

これは文句なしに長の優勝やろ」


「はい、それでは長さん……ええわ〜。

これで長は継続ですね」


「早く引退したいです」


「そうはいきませんよ。

貴方にはこれからも庭の先駆者と頑張っていただかねば。

と言う所で今日は終わりにしましょう。

本日もお疲れ様でした」


・お疲れ様でした

・お疲れ様です


今回扱ったゲーム、ぞろぞろガーデンには王と呼ばれる人物が実際にいます。

今回の話で興味を持った方は是非ニコニコで検索してしみてください。

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