#庭で浪漫を感じるTRPG 2
「よく分からぬが誰と庭を散策するかと言う話じゃろう?
それならば1人じゃな」
「それなら自分は9人で。
うちの男共を連れて行ったるわ」
「4人でお願いします」
・本当にダイス振らないのな
・一体何が起きるんだ
「今回は皆さん少人数ですね。
それでは次はその庭に出ていく描写です。
マオさんからお願いします」
「は?どう言う事じゃ?」
・いきなり過ぎる
・説明が無さすぎて草
「すいません長です。
あの……要は一人芝居しろって事ですね。
このゲームは基本的にずっと一人芝居、所謂エチュードを行うゲームなので」
「はい、代わりの説明ありがとうございます。
それでは気を取り直してマオさん、どうぞ!」
・無茶振りが過ぎるな
・とんでもねぇゲームだ
「ええーい、無茶振りが酷すぎる!
こほん……ユウよ、準備は出来たか?
今日はルーナの知り合いから見事な庭を見せてもらうという約束であったろう。
うむ、楽しみじゃな。
忘れ物は無いかのう……しっかりと鍵をかけて。
よし、出発じゃ!
……こんなところでいいかの?」
・連れてるのはユウちゃんか
・これが日常風景かと思うとほっこりする
「無茶振りにも関わらず素晴らしい演技でしたね。
これは庭の散策フェーズが楽しみです。
続いてランチさんお願いします」
「ほんま自分無茶振りばっかりしおって、後で覚えとけよ。
……はいはーい、今日は特別な庭園を見学するツアーという事でね。
お迎えのバスは来ているので皆さん順番に乗ったってや〜あれ?ジュンはどこにいったんや?
トイレに行った?
何でさっき集合した時に行っとらんねん!
バランさん、席に座って早々に酒を持ち出さんでくださいよ。
おら、そこの年少組!
バスの中で本開いたりゲームしてたら酔うで!
……お、ジュンもやっと来た……って、何でお土産抱えとんねん!
現地に着いてないのに先にお土産買うてどうすんねん。
お前ら旅下手くそか!
あ、はい。
全員揃ったので出発してください。
ほんま先か思いやられるで。
ザッとこんな所でどうや」
・上手すぎるだろ
・さすラン
「これは長にとって強敵が現れたようですね。
では、最後は長にお願いします」
「はぁ〜仕方ないか。
うむ、今日の人間界討伐会議も実に有意義であったな。
特に土の四天王よ。
一度やられた後にアンデッドとして蘇ってすぐに不意打ちをするというお主の作戦は素晴らしかったぞ。
さて、このまま締めるのも味気ないものだが何かいい案はあるか?
なに?火の四天王はバーベキューをしたいだと?
お主はいつもそればかりだな。
水の四天王は?水を見れる場所でならバーベキューをしてもいいと。
風は……お主はいつもフラフラしてて読めぬなぁ。
仕方ない、我が自慢の庭で庭園と池を見ながらのバーベキューといこうではないか。
それでは、バーベキューセットを持って庭に向かうぞ!
こんな所でどうでしょうか?」
「相変わらず素晴らしいですね。
連れている4人のキャラ付けをしたうえでバーベキューという設定まで付けてくるとは」
・長、凄すぎない?
・流石、特別枠で連れてくるだけあるな
「なるほど、この出だしの部分でここまで骨組みを用意する事で本編をやり易くすると言う事じゃな」
「おまけに馴染み深い四天王で個性を出すあたりホンマに凄いわ。
こりゃ見習わなあかんな」
「最後に庭を散策するフェイズです。
皆さんの庭は隣り合っているという設定になっていますが、気にしても良いし気にしなくてもいいです。
では、参りましょうか」




