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#厄介客とコンビニの闇(物理) 1

「どもども、白船ナコっす」


・どもども

・こんにちわ

・どもども


「今日は雑談……というよりは面白い話が集まってきたので紹介していくっスよ。

Vやって暫くやっていたコンビニの同僚からのタレコミっすね」


・面白い話がそんなに集まったの?

・コンビニはトラブル多そうだもんなぁ


「まず最初はお客編と言う事で皆の常識から外れたトンデモ客を紹介していくってすよ。

先ず最初に紹介するのは店の店員から『1人立ち飲み屋』とあだ名で呼ばれる客っす」


・出た!店員が独自に付けるあだ名

・噂には聞いていたけど実際にあるんだ


「毎日同じタバコとか買ってるとタバコの銘柄や番号で呼ばれる事はあるっすよ。

大体何も言わなくてもレジに行ってそのタバコが用意されてたらあだ名が付いていると思っていいっす。

でも、こんな特殊なあだ名を付けられるのは大概ヤバい奴っすね」


・なるほど

・1人立ち飲み屋とか何やったらそんなあだ名付くんや?


「ちょっと脱線しちゃったけど今から話していくっすね。

そのお客さんは朝が来る直前、大体4時とかに入店してくるらしいっす。

そして赤ワインのボトルを買うとそのまま本棚の前まで行き、そこで蓋を開けてカパカパ飲んでるんだそうな」


・え?こわっ!

・なにそれ?


「本を読むわけでもないらしいっすね。

しばらくするとそのまま店内を物色し始め、数分も経つとワインを全部飲んでしまうそうっす。

で、今度はストロングなチューハイのロング缶買って飲みながら帰るそうっすよ」


・飲み過ぎだろ

・倒れるの飲み方やん


「店員の方も怖いし実害は無いので放置しているそうっすけどね。

それで本棚の前で黄昏ながら飲んでるから『1人立ち飲み屋』なんてあだ名がついたそうっすよ」


・これは納得のあだ名だったわ

・確かに1人立ち飲み屋だった


「もう一人変わったお客さんとも言えないお婆さんが来たって話をもらっているので紹介するっす。

何でも来店したお婆さんが真っ直ぐにレジに向かってきたそうなんすよ。

真っ直ぐレジに来るのは大抵がタバコかコーヒーなんで身構えてたらしいっすけど、そのお婆ちゃんはいきなり自分はこう言う人間だって免許証見せてきたらしいんすよ」


・はぁ?

・既に怖い


「意味が分からずも何とか対応しようとしたらしいんすけど、今度はそのお婆ちゃんは娘の彼氏に連絡したいから連絡して欲しいと言ってきたそうっすよ」


・え?どう言う事?

・その彼氏さんって店の従業員なの?


「店員さんも店の関係者かと思って聞いたらしいんすよ。

そしたら店は関係ない。

娘の彼氏が携帯代を払ってくれると言う話だったのだけど、支払われずに携帯が止まってしまって連絡が取れない。

だからお願いしにきたって話してたそうなんすよね」


・ずっと宇宙猫な気分なんだから?

・意味が分からなさすぎると思考って停止するんだな


「当然店員は拒否して警察に行くことを勧めるわけっすよね。

そしたら警察には既に行っていて断られたからコンビニに来たと。

警察に断られてるのにコンビニ来られても余計に何も出来ないと正論パンチを喰らわしたらしいっす。

結果的にそれで諦めて帰ったらしいけど怖いね」


・怖すぎるだろ

・東京こわーい

全部実話です。

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