#一般向けとアダルトと 2
「それでは私が知る一般からアダルトに移ったゲームの話をしていきましょう。
一つは日本の元祖ビキニアーマーとも言える作品かもしれませんね。
普通の女子高生だった主人公が異世界……そう、夢幻の世界の戦士となって戦う作品です」
「ああ、これって紅白ゲーム機のアクションゲームでやった事あるよ。
……って、これがアダルト作品になってるの?」
「妾もこれは横で見ておったから知っておるのう。
主人公はビキニにミニスカートと露出の高い格好をしておったが元々は健全なゲームじゃよな?」
・これ知ってるけどアダルトで出てるの?
・結構好きだったからショックなんだけど
「そういうコンセプトですので、今回紹介するのは元は健全な一般ゲームですよ。
先程の話はコラボ先のアダルトゲーム会社の手腕となりますが、こちらは元々販売している会社の方針転換ですね。
アダルトゲーム化しつつ、アクションゲームからアドベンチャーに変わっています」
「それって元の良さを全て捨ててない?
原作ファンは買わないだろうなぁ」
「激怒して抗議文送りそうじゃよな」
・確かに
・やめてくれって抗議しそう
「実はそんな生温い事では収まらなかったんですね。
ファン以外に元の作品を手掛けていたスタッフからも猛反発を受けました。
結果、かつてのスタッフやファンが不買運動を行う事件にまで発展してしまいましたよ」
「気持ちは分かってしまうなぁ」
「穢された気分だったのじゃろうな」
・それな
・分かるマン
「次に紹介するのは元々は推理物で事件編・捜査編・解決編という3つのパートを遊ぶ構成のアドベンチャーゲームです。
事件編はプロローグ、解決編はエピローグでプレイヤーは主に捜査編でプレイ介入する事になります。
その際に3人の助手の女の子がメインとなって捜査を行うのです」
「あ、女の子達が可愛いね」
「うむ、3人娘という組み合わせは物語では鉄板じゃからのう。
これはパッケージから魅力を感じるのじゃ」
・これは知ってる
・アダルトゲームの方が知ってたわ
「コメントにもありますが、こちらの作品は版権を持っていた会社が潰れてしまったんですね。
その後にアダルトゲームの大手会社が発売したので、会社の名前のビッグさから、アダルトゲームの方しか知らないという人も多いかと思います」
「それじゃ、こっちのアダルト化はあまり揉めなかったという事かのう」
「元の会社が潰れている上に一般ゲームの方の知名度は低いですからね。
反発はありましたが大きく火はついていないという感じでしょうか」
・なるほど
・後から一般ゲームだったの?って知るパターンか
「確かに先にアダルトから知っていると反発する気持ちもわかないかも」
「探せば他にもあると思いますが、主にこの2作品が有名ですね。
それと今回のコラボ合わせて3作品ですか。
共通するのはどこも元の会社がお金に困った感じですかね」
「お金が無いから即興で稼げるアダルト部門に手を出す……か。
世知辛いものじゃな」
「そうですね。
しかし、逆にアダルトから一般化に成功して大きく飛躍した作品も多数あります。
少し休憩したらそのパターンにも触れていきましょう」
作中では書いていませんが、ガイナックスが出したエヴァやトップを狙えのキャラと脱衣麻雀するゲームが一番狂ってたと思います。




