落胆の巫女 1
ちょっと変わった書き方をしています。
「ユウちゃん達にお願いがあるんだけど」
ある日の事、2人で部屋でダラダラしている所に里中から電話が入った。
2人にと言う事でスピーカーにして室内に聞こえるようにした瞬間に、里中は2人に頼み事を願い出た。
「僕たちに聞ける事ならやるけど」
「一体何なのじゃ?」
「巫女ちゃんの事なんだけど、最近嫌なことがあったのか落ち込みが半端ないのよ。
2人で慰めてくれない?」
里中の思わぬ申し出に2人は思わず顔を見合わせた。
「落ち込んでるって……あの巫女さんが?」
「あの凹み知らずが落ち込んでるじゃと?」
2人が知る限り神使巫女という人物は落ち込むと言う事とは無縁の人物である。
嫌な事があってもお気に入りのアダルトゲームをプレイすればすぐにテンションを持ち直す人物であった。
「信じられないかもしれないけどそうなのよ。
私も話を聞いてあげたいけど中々時間が取れなくって……2人なら安心して任せられるからお願いできるかしら」
「それはもちろん。
僕たちに任せておいてよ」
「何故落ち込んでるのかも気になるからのう。
早速連絡してみるのじゃ」
こうして2人は巫女に連絡を取ると直ぐに了承の返事がきたので音声を繋ぐ。
「急にすまんのう。
何やら落ち込んでいると言う話を聞いたのじゃが何があったのじゃ?」
「僕たちで良ければ聞かせてよ」
「ユウちゃん……マオちゃん……話すのは構わないけど引かないですか?」
「僕たちが引くなんて事そうそう無いの知ってるでしょ?」
「巫女先輩の事は概ね理解しておるつもりじゃからのう」
「分かりました……実は……」
そうして巫女が話した内容を聞いた2人は途中までは
「それは確かに落ち込む気持ちも分かるね」
「自分が好きだった作品をそのように扱われてはのう……ショックも仕方なかろうて」
と同意的であった。
「そうですよね、分かりますよね!?
それでも何やかんやで興味があってやってみたんですよ!
そうしたら……」
2人が同情した事にノッてきた巫女は更に語り始める。
すると……
「いや、そこは正直聞きたくなかったんだけど」
「すまぬがそこは分からぬ。
というか正直引くのじゃが……」
「引かないって言ったじゃないですか!」
「いや、大概の事には引かないって言ったけど、そのラインは超えてるよ。
何で巫女さんの下半身事情を僕たちが聞かないといけないの?」
「それはセクハラじゃぞ。
思ったより元気そうじゃから、もう切っていいんじゃないかのう」
「そんな〜聞いてくれるというから話したんですよ!
こうなったら私の話にしっかり付き合ってもらいますからね」
『ええええええええ……』
心底不満そうな声をあげる2人をよそに巫女は更に語り出した。
彼女が2人に語った話とは一体何なのか?
それは次回で明らかになるだろう。
巫女の設定、下半身事情、最近の話題もヒントは出していますが何の話かは多分分からないと思いますので予想しつつ次話をお待ち下さい。




