くじよじ大音楽祭 2
2日続けて予約投稿失敗は土下座ものですね。
誤字報告受け付けました。
いつもありがとうございます。
楽しい時間はあっという間に過ぎていく。
ここまでに積み上げてきたものを、後で後悔しないように全部出し切る。
そうして集中しながら彼女達は全力で楽しんだ。
そして、それを応援しながら見守っていたファンも同様に。
夢のような時間は驚くほどの速さで流れていき、遂に最後の曲が始まる。
ステージは変更されてオーソドックスな舞台となり、本日の出演者が1人ずつ左右からログインするように現れていく。
最後にユウとマオが出てきた所で最後の曲「E.N.W.A.Y.M」が始まる。
この曲はEnljoy now with all you might(今を全力で楽しむ)という名前だったのだが、長いので其々の単語の頭文字を取って表記されている。
そのタイトルの通りに明るい曲調で今を生きている楽しさと幸せ、それが配信を通して広がっていくという内容で正にトリに相応しい曲と言えるだろう。
曲が始まりイントロが流れ始めた時に、秘密裏にしていた最後の仕掛けが作動してリスナー達を驚かした。
上空から引退したはずのルーナが現れたからである。
彼女が祈るようなポーズを取るとステージに集まった全員が光に包まれる。
その光が収まるとステージ上にいた全員が通常の衣装ではなく、この日の為にモデリングされたアイドル用
のライブ衣装に変わったのである。
その直後に曲のサビへと入っていき、会場のボルテージは最高潮まで上り詰めていった。
衣装チェンジを終えた後にはルーナの姿は消えていたのだが、この粋な演出には誰もが驚き感動した。
一部のファンは雄叫びをあげ、別のファンは涙を流しと反応は其々だが、全員が最後の曲を一瞬も見逃さないようにと食い入るように画面を見つめていた。
最後のフレーズが歌い上げられる前に、ステージ上を動き回っていた全員で横一列になって手を繋ぐ。
そして、全員が一斉にジャンプした瞬間にステージの下から小さな爆発が起き、紙吹雪が舞った。
その中で手を繋いだまま全員が一礼した事でライブの終わりを告げる。
「みんな〜今日は最後まで本当にありがとう!」
「応援のコメントずっと見ておったのじゃ」
「最後まで本当に勇気貰ったわ」
「ほんなこつ、感謝しかなかばい」
「本当にありがとうございます」
ステージ上ではユウとマオが最初に、そこから天照子、修羅、巫女と歴の長い順に最後の挨拶をしていく。
モニターの前ではその挨拶を聞きながら誰もが全力で拍手を行なっていた。
こうして、くじよじが初めて行った音楽イベントはこれ以上ないほどの大成功で幕を閉じたのであった。




