#スパイ:ミッション 3
2022/04/03 誤字報告受け付けました。
いつもありがとうございます。
「それでは2ターン目に移る前にマスターシーンです。
マスターシーンはターン間に行われる導入シーンとなります。
暗闇の中で1人の男が笑っていた。
これから手に入る事になる至宝について考えているのか。
それとも何か別の目的を達成した事について考えているのか。
その男……シェイム・本当は笑い続けていた。
はい、それでは2ターン目に入ります」
「早速俺様から行動させてもらうぜ!」
「あ、今度は自分が先に行動したいっス」
「ならばダイス勝負だ……6!
これは勝ったな」
「えーっと、自分は71っスね」
「いや、ちょっと待って!
何面ダイスで振ってるんだよ」
「特にルールが決められてないから100面ダイスで振ったっス。
ダメっすよ〜六面だけなら最初から決めておかないと」
「くっ……確かに」
「これは野人さんの言い分の方が正しいですね。
野人さんからどうぞ」
「縁を結んでないのは山田さんだけっスよね。
デリバリーを頼まれた振りをして山田さんに接近っス。
走法で判定……結果は成功っス。
見た目は普通なのにあり得ない仕事っぷりに憧憬の念を抱くっスよ」
「小生は間違いなのに態々ここまで運んできた体力と真面目さに友情の縁を紡ぐであります」
「お互いに正の縁ですね。
さて、お次は誰が行きますか」
「次こそは俺様がいかせてもらうぜ。
現状では誰が秘密を調べても野人にいっちまうのか……ならば、NPCであるシェイムの情報を探るぜ。
マスターシーンもあることからコイツはクライマックスで何かやらかす筈だ。
こういう相手には直接脅すに限る……拷問で判定、成功だ!」
「シェイムは依頼主に対して拷問してくるヤバい奴の圧力に屈しました。
これがシェイムの秘密です」
『シェイム・本当は宝を蒐集するコレクターだ。
ある日、自分の屋敷にあった筈の伝説のスパイ道具が無くなっている事に気付いた。
そこでツテを辿って副数のスパイ組織に奪還を依頼する事になった』
「は?これだけ?」
「これだけですね……あ、この秘密は大した事ないので発覚した瞬間に全体公開になります。
他の人もどうぞ」
「あ〜マスターシーンはブラフか」
「気になって調べたら手番が減ると」
「オマケに全体公開されるから完全に道化になるという事でありますな」
「ちっくしょおおおおおお!!」
「はい、ここまで見事に引っかかってくれるとは思いませんでした。
さて残りのお二人はどうしますか?」
「それでは山田が行くでありますぞ。
野人の情報が出ていないので調べるでありますかな?
今度は本当にデリバリーを頼んで運んできてもらった隙を突いて情報を探りますぞ。
デリバリーを頼む経済力で判定ですな……成功」
「それではこれが野人の情報です」
『あなたはスパイである。
あなたの目的は伝説のスパイ道具を見つけて持ち帰る事にある。
あなたには仲間がおり、その人物と共にスパイ道具を盗み出したものの仲間の行方が分からなくなってしまった。
貴方の本当の目的は協力者と共に伝説のスパイ道具を盗み出す事だ』
「はは〜ん、なるほどでありますな」
「最後は委員長ですね」
「野人さんの情報を探りに行きます。
朝、買い物しつつレジ下の鞄置きの下に盗聴器を仕掛ける盗聴で判定は成功!」
「え?これって自分、誰もいない店内で自分の情報を独り言として喋ったって事っスか?」
「状況としてはそうなりますね。
これが野人の情報です」
「なーるほど。
これはいい情報ですね」
「という訳で2ターン目が終了。
シェイムの情報が明かされていなければ意味ありげなマスターシーンを入れたのですが、公開されたのでマスターシーンは無しです」
茗荷・山田VS野人・委員長
という構図です。
現在、委員長は野人が味方という事、山田は野人と委員長が敵であるという事を把握しています。
しかし、山田は茗荷の情報を持っていないので味方という確信を持っていません。
また、野人は茗荷が敵であるという事しか分からず、茗荷に至っては情報がシェイム以外持っていないので誰が味方で誰が敵か全く分からない。
現状まとめるとこのような状況です。




