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ホラー系TRPG プレイパート 10

「3人が合流したところから話を始めますが、先ずは誰から話をしますか?」


「妾の報告が1番短いじゃろうから先に話そう。

内容は人語を理解する狼を見つけた事と、その狼を逃したい事の2点じゃな」


「マオさんの話は難しい訳ではありませんので簡単に伝わったという事で良いでしょう。

この事についてお二人は?」


「私は人の言葉分かって大人しいなら逃がしてあげて良いと言いまーす」


「僕もそれで構わないと思う……というよりも狼の正体を察している以上は怖いから閉じ込めておこうなんて意見は出せないよね」


「次は私の番でーす。

私は銀の弾丸があった事を素直に報告するネ。

それと難しい日本語はゆうまにパスするヨ」


「ふむ……銀の弾丸か。

これを使えれば何かあった時に役に立ちそうじゃが、現状では使えそうにないのう。

弾だけ手に入っても銃が無くてはのう」


「そういえばオリーは拳銃のスキル振ってあったよね。

銃が見つかればオリーなら扱えるって事だし何処かで手に入るのかも?」


「ソーデスネェ……ミツカルトイイネ」


「なんかハニーがいつもよりカタコトになってない?」


「まぁ、理由はなんとなく想像がつくが今はツッコむ場面でも無かろう。

最後はゆうまの番じゃぞ」


「えーっと……どうしようかな。

狼がオリーの父親だって話したら確実に正気度チェックくるよね?

万が一発狂でもされたら面倒なんだけど」


「うーむ……しかし、岡崎教授と敵対した時にこの事実を暴露されて発狂する方が致命的ではないかのう?

ここでならカバーも出来るじゃろう」


「確かに……じゃあ、人体実験の内容とかは省いて資料の事を2人に伝えるよ。

特に残酷な描写は殆ど省いてよ」


「なるほどなるほど。

では、お二人は冒涜的な実験内容を簡潔に聞いた事による正気度チェックをお願いします。

まゆは成功で0、失敗で1減少で良いですが、実の父親が被験者だったオリーはその値に強制的に+2としておきましょう」


「意外と優しいのう……しかし、失敗じゃ。

温情に助けられたのう」


「私は成功でーす。

でも、2減ってるので辛いでーす」


「お2人は動揺しているものの何とか踏ん張りますね。

次はどのような行動を?」


「狼を逃がそうと思うんだけど鍵がかかってるよね?」


「簡素な鍵がついてますね」


「では、レッツピッキングね!

私が鍵を開けるヨ……ロールは成功よ」


「では、狼は無事に脱出してきます。

脱出した狼はオリーの足元にピタリとくっついてきます」


「僕はその間にオリーから貰った資料を読み進めていくよ」


「では、知識ロールでダイスをお願いします」


「成功だよ!」


「では……この資料はお二人には隠した状態で伝えます。

いま個別チャットに送りました」


「了解!

……ふんふん、なるほど」


「それをどう使うかはあなた次第ですね」


「とりあえずこれは僕が抱えておいて外に出るように促すよ。

長い時間ここにいても問題が起こりそうだしね


「・では、3人が部屋から出ようとするところで狼が何か訴えけかけるように吠えます」


「これは……扉に向かって聞き耳、そして成功!」


「おや、いい勘をしていますね。

廊下の方から冒涜的な物音がしています」


「先程の落とし子じゃろうな。

音が聞こえなくなるまで観察して、この狼で安全確認してからここを脱出するのが良いじゃろう」





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