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ホラー系TRPG回 プレイパート 3

「さて、貴方たちはかなり早い段階で岡崎教授の居場所を掴みました。

入念に準備する時間があるので持っていく物を選んでいいですよ。

今回は考え得る最速なので多少の無茶も聞きましょう」


「うーん……正直僕は戦闘系じゃないから救急箱の回数を増やしてくれるくらいでいいかな」


「妾も簡易的な治療ができるアイテムがあればそれで良いぞ」


「GM!

私、欲しいモノありマース。

ちょっと向こうで相談していいデースか?」


「ああ、2人には内緒で持ち込みたいアイテムがあるんですね。

それならば聞きましょう」


「2人ともいなくなってしもうたのう」


「あ、僕ちょっと思い付いちゃったんだけど……ゆうまのコレクションで実際に効果のあるオカルトグッズって持ち込めないかな?」


「ふむ……GMが通すかは別として提案するのはアリじゃな。

そうじゃ!

岡崎教授はオカルトグッズを広く募集しておるという話であったな?

それをネタにアポイントを取れるのではないか?」


「いきなり押しかけるよりはそっちの方が現実的だね」


「お待たせしました……そちらの方で何か変更点はありますか?」


「ゆうまが集めているであろうオカルトグッズをネタに岡崎教授と連絡取りたいんだけど……その際に持ち込むのは実際に何らかの魔術的効果を持つ物を持っていけないかな?」


「ふむ……お2人は与えた準備ボーナスを殆ど使っていませんね。

ならば特別に許可しましょう。

但し一般学生という設定上、ゆうまはその力に気付いておらず偶々目に付いた自慢の逸品を持ってきた……という事でどうでしょう?

勿論、シナリオ内で探索をしっかりしてくれたならば効果と使い方は判明するようにしておきます」


「それで大丈夫だよ!

ハニーの方も問題なかった?」


「ノープロブレムね!」


「それでは話し合いも終了という事で、先程の流れに合わせてシナリオを綴ってみましょう。

ゆうまとまゆの機転によって岡崎教授とのアポイントの取り付けに成功しました。

本来は説得かいいくるめが必要なのですが、調べた情報からピンポイントの答えを出したという事で自動成功です。

その結果、貴方達は岡崎教授の屋敷に招かれた上に最寄りの駅から迎えがやってきます」


「それならば迎えの時間が来る少し前に電車が着くように乗ろうかのう。

今はスマホで検索すればその手の乗り方も分かるであろう」


「そうですね。

出発駅と到着駅の名前を検索かければ幾らでも出てきますので判定も不要でしょう。

貴女達が駅に到着すると既に迎えの車は来ているようです」


「それは一目見ただけで分かるものデースか?」


「はい。

駅は寂れた田舎町にあるのですが、その場に不釣り合いな高級な車が停まっています。

更にその車の前では遠目から見てもハッキリと分かる美女が綺麗な姿勢で立っています」


「ふむ……ふむ?

因みに聞くがどれくらい美人じゃ?」


「絶世の美女ですね。

時代が時代なら傾国と言われても良いほどです。

メタ的な話をしますと魅力値がカンストしています」


「それって多分アレだよね?」


「間違いは無さそうデースね」


「女性は貴方達に気付くと丁寧な挨拶をします。

名前は月穂さんと言うそうですよ」


「つきほ……月に吠え……」


「とりあえず気にしないでおこうよ。

秘書らしいからかき回しに来てるんだろうし」


「直接敵対しない限りはノープロブレムね」


「僕たちも挨拶したら車に乗せてもらうよ」


「それでは貴方達が月穂の車に乗り込むと発進します。

舞台を岡崎教授の屋敷へと移しましょう」


ドラマパート3、4を合わせて書くつもりでしたが予想以上に長くなってしまったので分けます。

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