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黄色のマークと神使巫女の謎

「初めて黄色がついたのじゃが……」


「僕も配信見てたけど、そりゃ付くでしょうよ」


先日行った神使巫女とのコラボ放送のアーカイブをチェックしていたマオの言葉にユウは即断で答えた。


「ぬぬぬ……広告収入は入らぬか。

まぁ、仕方あるまい」


「ちょっと攻めた内容だったからね。

とは言え、多分だけどタイトルとかに脱衣麻雀とか入れちゃったのが不味かった気がするかな?」


「文字、音、肌色の面積辺りのチェックが厳しいと言う話じゃったからのう。

もう少しオブラートに包むべきじゃったか」


動画配信では再生数に応じて広告収入が入るのだが、チェックが入って黄色マークが表示されると広告がストップしてしまう。


このままではその動画でいくら再生数を稼ごうが収入につながらないため、諦めるか何かしら修正して再審査をしてもらうほかない。


「多分だけど脱衣シーンの方はそこまでじゃないから大丈夫だと思うからタイトルを少し弄ったら?

勝てば衣服が一枚ずつ減っていく麻雀ゲームとか」


「確かにそれならば内容に変わりは無くとも直接的な表現では無くなっている気がするのう。

それでいってみるとするかの」


「しかし、これで黄色マークが付くんだったらミコ先輩の所って黄色だらけじゃないの?」


ユウの疑問に答えるべくマオは振り返ったのだが、その顔は信じられないものを見たような表情をしていた。


「それがじゃな……ミコ先輩の動画は殆ど全て緑で安定しておるそうじゃよ」


「え!?嘘でしょ……」


「もちろん最初は黄色マークが付く事もあるそうじゃが、そこから何処までがOKで何処までがアウトかを割り出して再審査を通しておるようじゃ」


「あの人、花鳥風月の4人を扱っている所を見ても分かるけど凄く頭の回転が早いよね。

それを全て己の欲望に回しているのが呆れもするし感心もするよ」


何となく開いたミコ先輩の切り抜き動画を見ながらユウは深いため息をついた。


そこでは楽しそうに最近の良かったに意味深がカッコで付くようなゲームの話をしている。


最近はMODが盛んなオープンワールドゲームにアダルティなものを入れて遊ぶのがお気に入りらしい。


「この人って現職の巫女さんなんだよね?」


「それは直接会った時に確かめたじゃろ……妾も未だに信じられぬが」


「本当……くじよじで最強の人だと思うよ」


「ここまで自由に楽しく生きておる人間も中々おらぬじゃろうな」


画面の中では堂々と楽しそうにアダルトなゲームを遊ぶミコ先輩の様子が映っていた。


そういうシーンは決して映さないようにしながら。

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