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#ユウとマオの新人紹介コーナー 2

誤字報告受け付けました。

いつもありがとうございます。

「事の起こりはいつも通りに巫女さんからの依頼だったんだけど。

有名な神社の山中に浮遊霊が集まってきてるから足止めして欲しいって内容で。

この依頼自体は毎年の事で珍しくもないんだけど……」


「今年はそうでは無かったと」


「うん。

数が尋常じゃなく多かったんだよね。

いつもは弱らせて捕縛の札で動けなくしたら撤収って感じだったんだけど、とにかく後から後から押し寄せてくるもんだから捕縛する暇もなくって」


・幽霊ってそんなにうじゃうじゃいるもんなの?

・ちょっと怖くなってくるな


「うーん、僕が元勇者でそういうやり方だったから聞くんだけど倒してしまったら駄目なの?

今の話を聞いている限りあくまで足止めや捕縛が目的なんだよね?」


「それはねぇ……ごめん!

流石にカンペ読んでても難しい話は僕には無理だって!!

バド、代わりに説明してよ」


「……しょーがないでありますな。

こうして表舞台に立つのは初めましてですな。

小生は花鳥風月の鳥、バードのバドでござるよ」


・バドちゃん来た!?

・キャラが濃ゆいなw


「これは久しいのう。

バドは頭脳担当故にきっとうまく説明してくれるであろう」


「期待に応えることが出来るように頑張るでござるよ。

幽霊というのは成仏が出来ずに現世を彷徨っている人間の魂なのは分かっているでござるな?」


「そうだね。

その位の情報は僕も知ってるよ」


・某も知っているでござるよ

・流石に常識でござる


「この幽霊というのは確かに未練があって成仏できないというのもあるのでござるが……実はあの世への生き方を見失っている状態なのでござる」


「あの世への生き方とな?

人は死ぬとあの世に行くものではないのかえ?」


「その通りでござる。

しかし、その手法というのはあの世から3人の鬼が迎えに来ると言うものなのです。

身体から精気を吸い取る奪精鬼、身体から魂を抜き取る奪魂鬼、身体の腐敗を促進させる奪縛鬼と呼ばれる鬼達でありますな。

彼らの手によって人の魂はあの世に送られるわけでありますが……」


・ふむふむ

・初めて聞いた

・調べたら本当にこういう話し出てきた!


「溢れる者がいるってことかな?」


「その通りですな。

この3人の鬼の仕事は迅速にあの世に向かうための行為なのでいなくても自然と上記のプロセスは行われるのです。

しかし、あの世に案内する鬼がおらぬ為に霊達はどうしたら良いか分からずに彷徨い続ける……これが浮遊霊の状態でありますな」


「ふむふむ、興味深いのう。

確かにあの世に行く方法が分からねば現世を彷徨う他はない。

更に行くのであれば生前慣れたところに執着するのも頷けると言うものよ」


・確かに

・なんか納得した


「この他に裁判を待たずに地獄行きのような者は火車猫がやってきて地獄に直接運んでいくこともござる。

どちらにしても死後にあの世に行くのはある目的があってのことでござるが……ちょっと飲み物を取ってきていいですかな? 

出演する事を想定していなかったでありますから」


「もちろん行って来なよ!」


・いってら〜

・いてら

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