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年越しライブのアフター

誤字報告受け付けました。

いつもありがとうございます。

「それじゃ、みんな長い時間ありがとう!」


「新しい一年も応援してくれると嬉しいのじゃ」


別れの挨拶をして年越しライブは終了する。


年を越してからは男性ライバーを中心としたライブが行われ、合間にクイズ大会をしたりと大盛り上がりであった。


こうして年の終わりと始まりを繋ぐイベントをやり切った2人は背もたれに身体を預けた。


「楽しかったけど疲れたね」


「うむ……正直ユウとの最終決戦よりも疲れた気がするわい」


そんな2人がいる部屋……くじよじにある配信スペースのドアをコンコンと叩く音がする。


そしてユウ達が何か答える前に扉が開かれた。


「2人とも本当にお疲れ様!」


「社長と2人で作ったんだけど良かったら食べてね」


そこから入ってきたのは社長の里中とマネージャーの唯であった。


唯はお盆の上に乗った器を2人の前に置いていく。


「唯さん、ありがと〜」


「ありがたく頂くとするかのう」


「遠慮せずに温かいうちに食べちゃってね」


唯に言われて早速お雑煮に箸をつける2人。


「うわぁ、美味しい。

長く配信して疲れた身体には優しいお出汁の味がいいね」


「餅と三つ葉の他にこの魚は鯛かの?

珍しい気もするが良い味を出していて美味いのう」


「めで鯛って事でお雑煮に入れる事もあるって聞いたから。

美味しかったなら良かったけど」


「凄く美味しいよ!

お代わりある?」


「お代わりがあるなら妾も欲しいのう」


2人はあっという間に器の中身を平らげてお代わりを要求してきた。


「ちょっと待ってて。

スグに持ってくるから」


唯は嬉しそうに答えると2人の器を回収して部屋の外に出て行ってしまった。


「そう言えば雑煮で思い出したのじゃが、世の中には雑煮の中に小豆を入れる……というよりはぶち込む者達もおるらしいのう」


「え?それって善哉じゃないの?」


「あら〜確か島根の方のお雑煮よね。

見た目は善哉っぽいけど茹でた小豆がでてくるだけの話よ」


「うーん、それでもお雑煮としては受け入れられなそう」


「不味いということはないと思うがのう。

しかし、それを雑煮として出されて納得できるかどうかは分からぬ」


こうして3人でワイワイ話をしていると


「お待たせしました!先ほどよりもっと寒くなりそうなのでゆっくり食べて温まってくださいね」


こうして新年明けて最初の仕事が終わった2人の正月生活が幕を開けるのであった。

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