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#巫女さんのお仕事紹介 2

「ではでは退魔士協会の仕組みと仕事の内容ですね。

え〜っと最初に説明しておきますが、基本的に世の中の皆さんがこれって怪奇現象かな?

って思っているものの殆どが気の所為です。

そもそもこの世界には幽霊や妖怪はいないと言っても過言では無いです」


・いきなり全否定!?

・え?どういうこと?

・わけがわからないよ


「巫女さん、その説明は誤解を招く」


「これは前提の話ですからハッキリしておかなくては。

協会が対処している怪異はこの世界とは違う世界にいるのです。

決して交わることのない世界ですが極まれに二つの世界の境目が曖昧になる場所があります。

向こうの怪異が悪さをしている事がほとんどですね。

この境目の困ったところは段々と大きくなる事と人は簡単にくぐり抜ける事ができるという2点」


・裏の世界って事?

・パラレルワールド……とは違うか


「人間がそれを潜って向こうの世界に言ってしまうのが俗に神隠しと言われてる」


「そうなのです。

そう言った場所を様々な情報を元に突き止めて対処するのが退魔士協会。

そして派遣される退魔士の仕事ですね」


・なるほど

・何となく分かった


「そう言った穴は基本的に人の寄り付かない場所に出来るから普通に暮らしてる人は安心していい」


「昔に比べてこう言った怪異の話が少なくなったのは人が住む範囲が増えた事。

それとSNSの発展で穴の発生している場所の補足が楽になった事の2つがありますね」


・確かに昔より怖い話減った気がする

・今は現実の方が怖いって話の方が多いよね

・結局生きてる人間が一番……ってやつだな


「生きてる人間は確かに怖い。

私は性的な目で見られていると知ってから巫女さんが怖い」


「失敬な……性的な目では見ていません。

純粋に酷い目にあってイヤんな展開になってほしいだけです」


「……ダメだ、この人は私じゃ抑えられない」


「そんな展開を期待できる怪異は今のところ見れていないんですけどね。

話は戻しまして、今まで影で活動していた私達が何故表に出てきたかと言うと、こう言った目撃例をどんどんと呟いてほしいからですね。

それが真実かどうかの情報の取り捨てはこちらの方でしますのでお気になさらず」


・そんなんでいいの?

・適当に呟くだけでいいのか


「神隠しは少ないながらもある事だから。

なるべくならその被害を減らしたい」


「そう言うわけです。

兎にも角にも情報が無ければ我々は動くことが出来ませんからね。

妙な雰囲気を感じる場所、知人の失踪など気にかかる事がありましたら是非」


「よろしくお願いします」


・分かりました

・何かあったら呟きます

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