#UMA語り隊 2
「さて、本格的に話をしていくけど皆が知ってるUMAって何があるか聞かせてもらっていい?」
・ツチノコ?
・何とか原人とか
・イエティ
「中々に有名どころばかりじゃな」
・河童もUMAになる?
・それなら人魚もありじゃないか
・天狗?
「その辺りになるとUMAなのか妖怪なのか怪しくなってくる気がするけどね。
妖怪ありなら鬼とかでも良さそうだし」
「あれは一説によると北欧から流れ着いたバイキング説もあるらしいで。
ほら、バイキングって角付きの兜って気がするやろ。
当時の日本人はチビばかりだから北欧の大男なんて巨人に見えるだろ。
更に大酒飲みで北欧人は酒を飲むとすぐに真っ赤になる。
そこから赤鬼ってイメージが生まれたんじゃないかって」
「確かにその説は面白いのう。
この手の話は一定の説得力と相手にそうなら面白いと思わせるのが信じさせるコツじゃからな。
リスナーにも信じたものが出たかもしれぬなのう」
・その説は面白いよね
・割とマジで本当のことだと思った
・ロマンはあると思う
「それはともかくとして今日は珍しいUMAを紹介してみようかなって思う。
リーブママが描いてくれてるけど、気になった人は検索かけてみてね。
というわけで最初に紹介するのはニンゲンだね」
「人間って……俺らが普通に生活してるんやからUMAでも何でもないやろ」
「その人間とは違うのじゃな。
区別するためにカタカナでニンゲンと書くのじゃ。
別の呼び方ではヒトガタとも呼ばれておる。
これは南極で目撃例のあるUMAじゃな」
「ちょっと検索……って、なんやこれ。
新世紀迎えそうなフォルムしとるやん」
・自分も検索したけど何やこれ
・怖いわ
・不気味
「元は日本の捕鯨調査団が見かけたという話じゃったが噂が流れてからどんどんと話が盛られていって、話しかけると反応するとまで言われるようになったのう」
「白くツルツルとした人の形をしている生き物ってことでクネクネと同一視されることもあるみたいだねり
とは言え、ヒトガタは超巨大生物って話だけど」
「噂に尾鰭が付きまくった事例と言えるかもしれぬのう。
しかし、南極や北極の深海は未だに未知なる部分がとても多い。
このような生物は絶対にいないと否定できる証拠もないはずじゃ」
「そういうところが浪漫だと思うんだけどね」
「箱の中身を開くまで結果は分からない。
それならこんな生物がいた方が面白いしロマンがあるってことか。
ちょっとUMAの浪漫が分かってきた気がする」
・たしかに
・完璧に否定されない限り信じるのは自由だよね
・ちょっと面白くなってきた




