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魔物博士の挑戦

リメイク発売する記念


10/30 誤字報告受け付けました。

いつもありがとうございます。

我輩は魔物博士。


もちろん愛称であるが本名で呼ばれることは殆どないので構わない。


異世界に転移したという勇者と魔王の動向を知らせる『配信』なるものが流れてから長い時間が過ぎた。


今では皆がその配信を楽しみに教会へと向かっている。


もちろん我輩も例外ではないぞ。


なにせ今の我輩には暇な時間しかないからな。


人類と魔族が和平を結んだことで世界は平和になった。


そのせいで新しい魔物の情報など全く入ってこん。


以前は勇者の小娘……何という名前だったかのう?


配信では全く別の名前をつこうておるから忘れてしまったのう。


まぁ、勇者の嬢ちゃんでええじゃろ。


以前は勇者の嬢ちゃんが度々新種の魔物を見つけては報告に来てくれおった。


お陰で我輩の魔物研究資料も充実していったものじゃ。


貯まった資料を国に提出して資金を貰い、その金で本を作り出版する。


それらが売れる頃には嬢ちゃんが多数の魔物の情報を持ってくるので資料化……という流れが出来ておった。


じゃが、嬢ちゃんが異世界に行ってしまったお陰で我輩の研究は一ミリも進まなくなってしもうた。


嬢ちゃんがいた頃に儲けたお金で生活には困ってはおらん。


しかし人生には張り合いというものが必要じゃ。


我輩の人生の課題であった魔物研究。


それが出来なくて空いた心の隙間を埋めるように、暇さえあれば配信を見にいく事にした。


そんな日々が続いた時に我輩は見つけてしまった……新たな研究課題を。


我輩はその配信を見終わった後に知人の錬金ギルド長と会い、話を進めた。


彼もその時の配信を見ていたらしく、二つ返事で了承してくれた。


「すいませーん、ここが魔物博士の研修施設ですか?」


むむ、どうやら客人が来たようじゃ。


「如何にも我輩が魔物博士であるが何用かな?」


「こちらで例の物がもらえると聞いたんですけど」


「よかろう!

ならばこの中から好きなものを選ぶと良い」


そう言って我輩は客人に対して赤い筒と青い筒と緑の筒を差し出した。


そう……ここまで来たならば我輩が影響を受けた配信の話はせずとも分かるであろう。


我輩の愛称は魔物博士。


求めるものには魔物の幼体が封じ込めてある筒を渡そう。

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― 新着の感想 ―
[一言] 某キド博士ですね、わかります
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