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恐竜国取合戦 決戦編21

マオと修羅に加えて富国とハニーも合流したところで先程からSOSを送っているモニカの所に向かう4人。


「この罠にかかるものがおるとはのう」


「そういう性癖なのかしら?」


「鍛え方が足りんからこんな事になるんだ!」


「ワタシ知ってるね。

これ壁ヒップいうネ?」


壁の穴に上半身を突っ込み、無防備な姿で下半身を晒すモニカを前に各々が好き放題に言い放つ。


「呑気なこと言ってないで助けてくださいよ!」


「うーむ、助けたいのは山々なのじゃが……そこに仕掛けたトラバサミはこちらからもチェックが届かないんじゃよな」


「それじゃどうするネ?」


「周りの建造物を壊していくしかないかのう」


「そんな面倒くさい事しなくても大丈夫ですわ」


モニカを助ける為に周りの壁を壊そうかと言う話になったのだが、修羅は徐に槍をインベントリから取り出した。


「勝負も終わったので、ここで死んでも元々の私達の拠点にリスポーン出来る筈ですわ」


「え?ちょっと待ってくださいよ。

いま私やる事ないからふた枠で修羅先輩の配信画面見てるんで分かるんですけど、なんで槍を構えているんですか?」


「痛かとは一瞬だけやけん」


「いやいや、やめて!

そんな長くて大きいの入らな……ああああああ!!」


「ここに入っているのが俺でなくて本当に良かったと思っている」


京平がモニカの死体を見ながらそう言っていると遠くの方から振動が聞こえてきた。


そちらの方を見ると、スピノサウルスに乗る三国教授とサイボーグ蜥蜴に乗ったユウがこちらに向かってきていた。


「おーい、みんな無事!?」


「いやはや……負けてしまいましたよ。

申し訳ありません」


近くに来た事でボイス機能がオンになり2人の声がイヤホンから流れてくる。


「うむ、此方の被害は軽微じゃよ。

お疲れじゃったのう」


「教授は十分に時間を稼いでくれましたわ。

その時間に拠点を攻めきれなかった私達の不手際ですわ」


「それならば新生魔王軍の方が攻守に渡って一枚上手だったと言う事でしょうね。

負けはしましたがそれだけ真剣な勝負が出来て楽しかったですな」


「うむ、まさか弟子が1人で拠点を制圧してしまうとはな」


NNSの面々が新生魔王軍の勝利を讃える。


「妾達の方こそ良き対戦相手に恵まれたものよ。

高天ヶ原、NNSの両チームとの戦いは楽しき催しじゃったわ」


「僕も久しぶりに真剣勝負をやったから昔を思い出しちゃったよ」


「ワタシもベリーベリー楽しかったヨ!

またいつかバトルしたいネ」


こうしてお互いの健闘を称え合っているとナコと、途中で飛んで行ったバスも合流してくる。


こうして大きな戦いが終わったくじよじの面々は拠点に戻り、再び日常へと帰っていくのであった。


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