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恐竜国取合戦 決戦編3

ケツァルコアトルスを八起子に任せてから暫くしてナコの予想通りに天照子の勢力から使者がやってきた。


その人物はある意味で今回の戦争の原因となったショウタである。


彼は周りにいる女性Vの中ではかなりマトモだと思っていた、ユウとマオの所に協力の申し出をお願いしに行くという事で油断していた。


穏便だがアクティブな性格なのできっとこの話に乗るだろうと……だが、現実はそんなに甘くはなかった。


自信満々で自分達の味方になるメリットや技術、物資の提供を語るショウタ。


更に今回お話を聞いてくれたお礼と言って複数の武器をユウ達の拠点に置いたのだが……そこでショウタのプレイ画面が真っ暗になった。


ログを見ると昏睡させられた事が分かる。


「え?これ何なんですか?」


「これが僕達の返事だよ」


「お主達へのメッセージはインベントリにメモを忍ばせておいたのでそれを持ち帰る事じゃな」


ショウタの昏睡時間が終わって起き上がり自分の姿を見て驚愕する。


装備やアイテムは全て剥ぎ取られて代わりにメモが一枚入っているだけであった。


更には腕に手錠まで嵌められていた。


「こ、これでどうやって帰れって言うんですか!?」


「近くまでは送って行くよ」


ユウがそう言ってプテラノドン……プランと命名した相棒に乗ってショウタを掴み上げる。


「う、うわああああああ!!」


こうしてショウタを掴んだまま天さんの拠点近くまで飛び、地面スレスレでショウタを落とす。


「なんですって!?」


「あらあら……まさかこんな事になるて」


「ユウ先輩達と戦う事になるなんて……」


ショウタが持たされたメモ帳を読み上げる3人。


そこには自分達が新たな勢力を立ち上げた旨が書いてあった。


新生魔王軍を名乗る彼女たちの宣戦布告は天照子達に大きな衝撃を与える。


「天先輩……これからどうしますか?」


「……この話は修羅側にもしておきましょう。

蝶子さん、使者として修羅の所に行ってもらっていいかしら?」


「ええ、いいですよ。

彼方の陣営と会うのも久しぶりですからね」


こうして蝶子が使者として新生魔王軍の話が修羅陣営にも伝えられる。


「まさかユウちゃん達が新しい勢力になるなんて……面白くなってきましたわね」


「弟子と殴り合って成長を確かめるのも師匠の楽しみよ」


「三国の対立を作り出すとは……流石マオさんは分かっていますね」


こうしてユウとマオに新人3人を加えた勢力も戦争に参加することが決定した。


お互いの勢力は物資や強力な恐竜を求めて各地を放浪して準備を進めた。


そして……遂に三つ巴の戦いの幕が切って落とされようとしていた。

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