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ドラゴン狩り(フラグが立ちました)

恐竜のショーを観に来た2人は上映を今か今かと待っていた。


「何の恐竜が出てくるんじゃろう?」


「ティラノは鉄板だから出るでしょ。

後はトリケラとかプテラノドンとか。

映画でも活躍したからラプトルなんかも出るんじゃないかな」


「その辺りは手堅いじゃろうな。

妾は最近テリジノとか好きじゃよ」


「結構渋いところいく……っていうかよく知ってたね?」


「最近ナコが無人島でサバイバルしながら恐竜を捕まえるゲームをやっておってのう。

あれを観てたらかなり詳しくなってしもうたわ」


「へぇ〜そんなゲームあるんだ。

面白そう」


「オンラインでサーバー作って協力できるゲームじゃから今度くじよじサーバーを作ると言うておったぞ。

皆でやってみても面白いかもしれんの」


「それ気になるね。

っと、もうそろそろ始まるみたい」


「先ずは大人しく見るとしようかの」


♢ ♢ ♢


「いや〜驚かされたね」


「色々と知らなかった事が知れたのう」


「恐竜の色が分からなくて想像だって話は聞いた事があったけど、まさか化石に色素が少しでも残っていれば再現可能になってるなんて」


「あんな何億年も昔の生物の骨が残っておるだけでも奇跡なのにの。

そこから形や羽毛の有無、色に至るまで判別可能とはこの世界の科学力は恐るべしと言うしか無いのう」


「来る前は色々言っちゃったけど、こうして見るとロマンがあるよね。

僕たちが住んでいる時代のはるか昔にあんな大きな生き物達が闊歩しているのって。

……もう少しドラゴンと戦うときも加減してやればよかったかな?」


当時の事を思い返しながらポツリと呟いた言葉であったがマオはそれを聞き逃さなかった。


「そう言えば妾の所に報告が上がっておったが、一時期やたらとドラゴン族を倒していたようじゃの?

あれは何か理由があるのかえ?」


「え……いや〜ドラゴン族の中にかなり強力な剣を持っている奴がいるって聞いたから片っ端から倒してたんだよね。

でも、中々手に入らなくて……100匹以上は倒したかな?」


「お主……やっている事が強盗ではないか」


「当時は魔族や魔物側の生活なんて考えてなかったんだよ。

でも、命は取ってないから!」


「それも報告に上がっておるから知っておるが」


「もうしないから!

恐竜の映像見た後じゃドラゴン達にも何かする気起きないって」


「まぁ、こちらでは見る機会も無いじゃろうから気にすることは無いじゃろう」


そんな話をしていた2人はまだ気付いていなかった。


この会話が盛大なフラグになっていた事を。

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