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#ユウマオ配信 弁財天ゲストの雑談回 2

「じゃあ、次の質問なんだけど……先に話しておくと実はある程度身内から募集しておいたものがあるんだ。

その内の一つなんだけど江ノ島でデートすると弁天様の怒りに触れて破局させられるって話があるけど本当なんですか……だって」


「聞きにくそうなことをズバッと聞いてくるわね。

答えてあげるけど私は関係ないわよ」


「そうなの?

噂になるくらいだから少しは関係あるのかなって」


・関係ないんだ

・よく聞くけどな


「この手の噂は有名なデートスポットなら少なからずあるわよ。

江ノ島はちょうど良く神秘的な原因に出来る私と言う存在がいたから爆発的に広まっただけね。

先ず考えて欲しいんだけど、人間のカップル達は結婚に行き着くまでに何回相手を換えるのかって話よ」


「むむむ……なるほどのう。

昔ならいざ知らず、現代において初めてのお付き合いから結婚に至る者などごく少数。

むしろ別れた回数の方が多いと言うことか」


「そういう事よ。

ついでに言うなら別れを切り出すときのキッカケ、背中の後押しにも丁度いいんでしょうね。

江ノ島でデートしたから上手くいかなくなったって。

どうして別れたのって聞かれても江ノ島デートしてから合わなくなって……なんて言い訳にも使いやすいでしょ?

後は最初から別れたいカップルの口実作りもあるわね」


・たしかに

・なるほどねぇ


「そうやって話が広まった結果、敢えて挑戦するカップルが出てくる。

その大半は別れるべくして別れるカップルだったのに、江ノ島デートを言い訳にして周りに言いふらして更に噂が広がる……なるほどねぇ。

負のスパイラルだ」


「参拝客が増えるから私としては負では無いけれどね。

縁切りとして恐れられようがいいのよ」


「そうなの?」


「信仰心とは何も敬愛するだけじゃない。

喜び、尊敬、愛、慈しみ……確かに信仰を捧げるお手本ね。

でも、怒り、憎しみ、悲しみ、恐怖……そう言った暗い感情で祈りを捧げてもそれは変わらない信仰心なのよ。

大事なのは神様というものを線引きして上位者として扱うこと」


・為になるな

・良い感情も悪い感情も変わらぬ信仰心が


「時には神の名を利用するものや自らが神だと名乗る者達もおるじゃろう。

そういう輩はどう思っておるのじゃ?」


「興味ないわね。

自らが神を名乗って死後も信仰される対象なら魂の格が上がって神格化することもあるでしょうけど。

そうでなければその魂は清められた後に再び現世に送り出されるだけよ。

ただ……そうね。

その手の魂というのはどうしようもないほどの汚れがこびりついているものなの。

その汚れをどうやって洗うか分かる?」


「んん〜分からないよ。

洗濯機に入れてゴシゴシ洗うわけにはいかないもんね」


「……そのための地獄なのじゃな?」


「そういうことよ。

ユウちゃんの意見あながち的外れという訳でもないの。

洗濯物って頑固な汚れがこびりついていたらゴシゴシ洗うでしょ?

下手すれば元の色が無くなるほどの強い薬品をかけなければいけないわ。

それと同じよ……魂の汚れが酷ければ酷いほどに責め苦は強力に、残忍になる。

それだけの話よ」


・自分の行い見直そうかな

・辛い地獄を味わいたくねぇや


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