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ユウとマオのデート 6

暫く辺りを散策した2人は先程の撮影の事もあり、昼に食べたランチバイキングはすっかり消化してしまっていた。


何処でご飯を食べようかと言う話になった時、流石にこの服装で付近に多数あるチェーン店に入るのは無いだろうという話になった。


最高級の焼肉チェーン店に行くと言うアイデアも出たが、やはり臭いが移るのが気になると言う事で2人は昼に食べたレストランに連絡してみた。


幸いな事にレストランに席の余裕はあったらしく直ぐにコースの予約を取ることが可能になった。


2人が再びホテルレストランに着くと、店内のスタッフが息を呑むように2人を見るのが分かる。


それも仕方ないことであろう。


何せ健康的な美少女がゴスロリ少女に合わせたイケメン男装執事に変わっているのである。


更に日が暮れた事でマオは眼帯を外したのだが、日の落ちた道では赤色と金色というマオのオッドアイはそのつもりが無くても目立っていた。


レストラン内にいる男性客の視線はマオに、女性客の視線はユウに注がれる。


「昼に続いて当店をご利用いただきありがとうございます。

お席に案内致しますね」


昼間にはいなかったベテランらしい女性スタッフが2人を席に案内する。


案内された先は夜景の綺麗な個室であった。


「うむ?

妾達は通常のコースを予約していた筈じゃが」


このレストランの通常コースは昼間食べたホールでの食事となり、個室は一段階上のサービスで割高となっている。


そこでマオが疑問を口に出したのだが、


「ランチに続いてディナーまでご利用頂きました田中様に対する当店の心ばかりのお礼で御座います。

料金は通常コースと変わりませんので当店の感謝の気持ちを受け取ってもらえませんか?」


とスタッフが答える。


その答えに納得した2人は了承していい店だと褒めていた……が、当然の話であるが普段はこんなサービスは行っていない。


マオの予約を受けたスタッフはランチ時の事を思い出し、ホールの周りの客の視線を一斉に集めてしまうと考えた。


そこで周りの客、ユウとマオの双方の為に個室に案内する事に決めたのであった。


結果的にマオに合わせてユウまで衣装チェンジした事により、店内全ての客及びスタッフの視線を集めてしまうという事態になっていたので英断だったと言えるだろう。


ユウとマオにしてものんびりと夜景を見ながら一段階上の料理が味わえるということで不満は一切ない。


こうして上質な料理に舌鼓を打った2人は満足気に帰途に着いた。


家に帰った2人は共にお風呂で身体を洗いあった後で寝巻きに着替える、寝る前に軽く雑談配信を行う。


昼間はデートであちこちを散策したという話を行うとあちこちからてぇてぇという声が上がる。


こうして一日中遊び回った2人は最後まで一緒に行動しようということで勇者と魔王の意義を語り合った時以来、久しぶりに同じベッドで寝る事にした。


後日、カミュちゃんから貰った写真のデータを見ながら、折角だからリーブママにも見せてあげるかと送ってみると即座に新衣装が決まったのはまた別の話である。

この業界、イラスト担当をママ。

Live2Dや3Dによるモーション担当をパパと言う傾向にあります。

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