#第一回伴奏オケコンテスト ４
「さて、続いては成人漫画家を親を持つ三姉妹。
田中家のユウちゃん、マオちゃん、ルーナちゃんの3人の出番だニャー」
「田中家の長女ユウだよ〜こんユウ！」
「田中家次女のマオじゃよ。
皆の者、こんマオじゃ！」
「田中家三女のルーナですわ。
本日はよろしくお願いします」
・田中家来た！
・保護者がいないぞ
・リーブ先生は？
「コメント欄がざわついてますニャー。
リーブ先生は本業が修羅場らしいので今日は無理だそうだニャ」
「そういう訳で僕たち3人で歌うことにしたんだけど丁度良いのがあってね」
「妾達の世界に伝わる伝承の歌じゃな」
「包み隠さずに話すと私を称える歌なのですけどね。
それを私自身が歌うのってハードル高くないですか？」
・正に自画自賛
・それは辛い
「そこはほら……本体とは分かれて行動してる訳だし、本体の方を褒め称えるべきかと」
「ぶっちゃけ、お主はこちらの情報を送っても、向こうから送られてくる情報は取り捨てしておるじゃろ？
お主の自我を消さぬ為にのう」
「う……バレてましたか。
しかし、本体の許可は得ているのです。
なので何も問題ないです」
「それはそうじゃろう。
じゃから、その感謝の為にも歌えば良いではないか」
「分かりましたよ。
では、ナコさん。
伴奏よろしくお願いしますね」
「了解っス！
じゃあ始めるっスよ」
『♪♪♪』
・正に賛美歌って感じだな
・全員上手くない？
・今までとジャンルが違う上手さだよな
「いや〜鳥肌物とは正にこの事二ャね。
異世界の歌を披露してくれた3人に拍手する二ャ」
・パチパチパチパチ
・８８８８８８
「次が最後の出演者ニャンだけど、この人に関しては紹介する前に歌ってもらうことにする二ャ」
「ちょっと1人だけレベルが違い過ぎたんスよね。
今までは軽い伴奏って感じだったんだけど、この人だけは本気でやりたいから練習させてもらったっスよ」
・誰？
・今まででも十分に上手かったと思うけど
・？？？
「じゃあ、早速行くっスよ」
「♪♪♪〜♪♪♪♪♪〜♪♪♪〜」
・ファっ！？
・オペラやん
・コンサート？
「♪♪♪〜♪♪♪♪♪〜♪♪♪〜」
・これプロの人でしょ？
・こんなに上手い人いた？
・なんか感動でモニターが歪んできた
「ええ、ちょっと自分も感動して涙が止まらないので普通に話させてください。
改めて紹介させてもらいます。
くじよじの白船ナコさんの同期でデビューしたばかりの新人V、七転八起子さんです！」
・マジで！？
・嘘だろ？？？
・歌ってるの初めて聞いたけど凄すぎる
「えっと、初めましての方ばかりだと思います。
くじよじからデビューしたばかりの新人、七転八起子です。
よろしくお願いします」
「今回なんで対決形式にしなかったかというと、八起子ちゃんが原因です。
聞いて分かったと思うんですけど、ステージが違うんですよ。
我々がカラオケやライブだとしたら彼女はコンサートの人なんです」
・たしかに
・分かりやすい
・なるほど
「えっと、そんなに自信がなかったんですけど喜んでもらえたなら嬉しいです」
「いやいやいや、自慢していいのに何で自信ないの？
八起子さんの驚くべきはそういうレッスンは一切受けたことがないそうです。
凄くないですか？」
・嘘でしょ？
・凄すぎる
・自信持っていいよ！
「皆さんにそう言ってもらえると嬉しいです。
これからは少し自信を持って歌枠もやるので良ければ聞きにきてください」
「やるときは私も必ず聴きに行きます二ャ。
長丁場のイベントでしたが最後まで観てくれてありがとうございます二ャ。
本日出演した方々のチャンネルは概要欄に貼ってありますので登録、高評価宜しく頼みます二ャ。
それと最後にずっと伴奏でピアノを弾いてくれたナコさんにも拍手を」
・８８８８８８
・お疲れ様！
・パチパチパチパチパチパチ
「今日は楽しいイベントに呼んでいただいて感謝っス。
また機会があったら誘って欲しいっスよ」
「このイベントやるときはまた是非お願いするニャー。
それじゃ、今日はサヨナラなのニャー」
・さよならニャー
・おつかれニャー
