幽霊は物理で対処しろ 2
「このPVとか見るとかなり馬鹿ゲーっぽいんだけど、途中からの展開が怒涛になってから、かなり変わってくるんだよね」
「この部分だけ見ていると笑って終わりそうな……そうじゃ!
あの寿司を食べるゲームのような雰囲気を感じるんじゃがな」
パッと見はバカゲーに見える本作。
PVでも幽霊に物理でやり返せるなど、怖くないホラゲーをアピールしていた。
実際にその表面を見た配信者達がこのゲームを始め……良い意味で裏切られたのであった。
「ゲームのシステムとしては序盤は探索ホラー、そこから軽い銃撃の後は某ヤクザアクションが入り、大量のゾンビを倒すFPS。
その次はステルスアクションゲームが入って、無双出来る系のFPSって感じかな」
「ステージ毎にプレイ環境が変わるという事じゃな。
この辺りは昔やった、パリダカのゲームを思いすのじゃ」
「時代が早すぎたゲームだね。
このゲームも発売時期がもっと早かったらそう言われてたかもね。
今はネットの力もあるから、みんな慣れたもんだけど」
「今の時代ならどんな奇天烈なゲームでも、とりあえず理解してみようという姿勢になるからのう」
ネットが発達した現代では、様々な先進的ゲームが販売されており、まぁそういうのもありよねと受け入れられることが多い。
「それで、さっきも言った通りに序盤は偶々トラブルがあるところにやってきたんだけど、そこから上司の裏切りにあい、この場所で過去に何が行われたかを知り、国家を揺るがす陰謀の阻止に挑むというかなり壮大なストーリーになってるね」
「うむうむ……うん?
この状態の話から、国家レベルの話になるのかえ?」
「うん。
何なら後半は完全に主人公のワンマンアーミー状態。
フルアーマーになった主人公が240発のグレラン持って大暴れするよ」
このシーンは割と配信者のツッコミが入るのだが、それ以上にグレランが気持ち良すぎてどうでも良くなるようである。
「何というか……ハリウッドのアクション映画の話じゃったか?」
「正直、そこはめちゃくちゃ参考にしてる……というより、製作者がそういうの好きなんじゃないかな?
話の流れとか、台詞回しとかは完全に洋画だよ」
「これ、値段はいくらなのじゃ?」
「1200円だったかな?
クリアーまでに4、5時間ぐらい。
それでいて洋画のストーリー一本分くらい入ってると考えるとかなりお得だよ」
「……ちょっとやってみるかのう」
「配信でやるには少し出遅れてる感じだよ」
「ならば個人で楽しむことにするわい」
こうしてマオも即ポチしてプレイしたのだが、思いの外主人公のキャラが刺さったらしく、暫くはファンアートを探しては眺めていたそうな。
近畿霊務局、ここ最近のゲームの中では特にオススメです。
因みにこの話で1500話だそうです。
いっぱい書きました。




