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#巫女さんのお悩み相談 1

「はい、今夜もたくさんの悩み多き哀れな者たちが集ったようですね。

くじよじの神使巫女です」


・誰や!?

・挨拶が迷走してない?


「いや、本当に思い出せないんですって。

過去のアーカイブを引っ張り出そうにも、記録が膨大すぎてよく分からん!

って状態ですよ」


・長いことやってはいるけど

・まぁ、仕方ないか


「この挨拶にしたのもちゃんと原因があって……っと、その前にゲストをお呼びしましょう。

後輩のユウちゃんです」


「あ、どーもどーも。

僕も迷える者だったってことでいいのかな?」


・いらっしゃーい

・マオちゃんに続いてユウちゃんか


「貴女が道に迷うなんてことはないでしょう。

迷える者達というのは、このように募集もしてないのにお悩み相談を持ってくる人たちのことです」


「え、エグい量が来てるじゃん。

これ、全部巫女さん宛のお悩み相談なの?」


・そんなに来てるの?

・まぁ、なんやかんやで頼りになるからな


「なんやかんやとは失礼ですね。

募集してないので放っておいても良かったんですが、かなりの量になったので、せっかくだからユウちゃんと解決しようと思いまして」


「なんで僕なの?」


「一番バシッと答え出してくれそうだからですね」


「それは巫女さんも同じだと思うけど」


・確かに

・間違いなくバシバシ斬るタイプだもんな

・だからお悩み相談が集まるんでしょ


「こんなお悩みに慈悲をかけたところで仕方ないでしょう。

良いものは良い、悪いものは悪い。

その他人の意見を聞くも聞かないも、相談をしにきたリスナー次第。

手心など加えずに、一般的に良いと思われる意見を突きつけてやるのが一番です」


「まぁ、実際にそれが一番なんだろうとは思うよ」


・聞くか聞かないかはその人次第だよな

・後押しして欲しいだけの時もあるしね


「という事で、今日はお悩み相談の企画ということでまず一枚目をランダムに……ええっと。

巫女さん、退魔士のシフトがエグいです。

なんとかしてください。

花鳥風月一同……無理でーす」


「後輩からじゃん!

しかも即答で可哀想な答え!!」


・草

・一枚目としてミラクル過ぎる


「いや、本当に無理なんですって。

特に10月はハロウィーンのせいもあって、見回りも強化してますし」


「それにしたってここに嘆願書が来るってよっぽどでしょ」


・裏稼業の話? 

・そう聞こえてきたな 


「人手不足なんですよ……あ!

ユウちゃんもマオちゃんが手伝ってくれるなら、かなり余裕が生まれると思いますよ」


「……最初からそれ狙ってこれを選んだでしょ?

はぁ〜知っちゃったら放って置けないからそれでいいよ」


「いや〜助かりますねぇ。

4人からもお礼を言わせておきますので」


・よく分からんが、やはり巫女さんは上手か

・手玉に取られとるな

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