#ボトルネックの変態プレイ 3
「まぁ、色々あって文化祭パートになるんだけど、そこに行き着くまでにボーカルと主人公の追加シーンやボイスが何個かあったり」
「特に追加ボイスのシーンは想像力を掻き立てられて良かったっスね。
一緒に観に行った八起子が軽い悲鳴をあげてたっスよ」
・さりげないデート報告ありがとうございます
・あのシーンは声が出そうになったわ
「あと、忘れてたけど先輩バンドが登場して一曲だけ披露していったね。
あの酒飲み先輩お姐さんって、ベースとボーカルやってるけど珍しいよね?」
「珍しいなんてもんじゃないっスね。
あれは変態の所業っス」
・やっぱ変態なんだ
・ありえないレベル
「あ、これ聞きたかったんだけど、あの時のお客さんが200人くらいって言ってたけど凄いの?」
「まぁ、インディーズなら大人気レベルっスね。
断言はできないっスけど、あの気の抜き方だと通常であれくらい入れてるって事は、気合の入ったライブならもっと入れれるって事っスし」
・気は抜いてたな
・やっぱり人気バンドなんだ
「で、ここでライブ終了からさっきの追加ボイスが来て文化祭パートだね」
「一期の最大の山場っスね。
文化祭でライブをやるアニメは神アニメっス」
・それは間違いない
・バニー服着て歌うやつとかな
「文化祭パート1日目は出し物巡りはダイジェスト。
それ以外は変わりなくって感じだったかな。
そしていよいよライブパート。
ライブ中にギターの弦が切れて……ええっと、何かも壊れたって言ってたよね」
「切れたのは一絃で、壊れたって言ってたのは二絃のペグっスね。
ギターの首の先についているネジの事で、これを回す事で弦のテンション……要は引っ張って弦をピッと張らせるのに使うスけど、これが壊れた事で二限のチューニングもできないという状況っスね。
パッと見は分からないっスが、このトラブルは別々の問題っス」
・運が無かったんだな
・あれって別個のトラブルだったんだ
「そこで咄嗟に落ちてた酒瓶を持ってボトルネック……だっけ?
そんな弾き方をするんだけど、ぶっちゃけアレって凄いの?」
「まず覚えて欲しいことがあるのは、ボトルネック奏法というもの自体はちゃんとした技術としてあるものだということっスね。
バトル漫画にあるような失われたとか、古のとか、そんな技術では無いっス」
・普通にある技術なのか
・習得していると凄い、ロストテクノロジー的な何かだと思ってた




