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川崎にあるヨーロッパの街並みをイメージしたショッピングモール。
そこには映画館があり、当然ながら映画のグッズやパンフレットが売っているショップもあるのだが、他の映画館と違う点が一つあった。
普通の映画館ならばショップは軽食売り場と併設されており、販売カウンターは同じ場所である事が多い。
また、併設なので、狭いスペースに申し訳程度に置いてあるものだがこの場所は違う。
映画館のすぐ隣にグッズ売り場用のショップのスペースを確保し、専用の販売店を作っているのである。
その為にパンフレットからグッズまで充実したラインナップがあり、店のショーウィンドウには、注目の映画グッズで飾られていた。
ユウ達がやってきた日は、まさに今観ようとしていたガールズバンド映画を宣伝するようなショーウィンドウが3人のテンションを上げるのに役立っていたのである。
「凄いですね!
これ、ちょっと写真撮ってもいいですか?」
「あ、僕も撮っておこう」
「折角だから妾も撮っておくとするかのう」
三人並んでショップのショーウィンドウを撮影してから中へと入っていく。
入ってすぐの壁には分かりやすく、現在取り扱っている映画の小さいビジュアルが飾られており、その下にパンフレットの値段が表示してある。
そして映画毎にコーナーが作られており、自分たちが求めている物が分かりやすく陳列されているのも特徴であろう。
ユウ達がこれから観る予定の映画のグッズは、ちょうど一番端に陳列されていた。
バンドメンバーのアクリルスタンドやポスター、クリアファイルにマットなどのグッズのほかに、主人公の妹をイメージした絵日記帳なども置いてある。
更には……
「見て見て!メンバーをイメージした結束バンドだって」
「ついにやりおったか」
「まぁ、出すだろうとは思っていましたけど」
メンバーそれぞれのカラーをイメージした結束バンドが売られていることに、三人のテンションも上がって笑顔となる。
これから映画を観る予定なので購入は鑑賞後という流れになったのだが、三人の期待度を上げつつ時間を潰すには最適の選択だったようである。
こうして適度に時間を潰した三人。
こちらの映画館では映画館の中にも軽食の売店が入っているので、そちらの方でドリンクを購入してから上映予定の館内に入場するのであった。
川崎チネチッタの映画グッズ売り場をあの近辺ではトップクラスだと思います。




