表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1413/1560

付属品の解説 3

「後の付属品は……まぁ、何となく書いてある通りで分かるかな」


「予備の弦はそのまんまっスからね。

指サックも指を痛めずに練習するための道具で、ピックは弾くために使うってのは分かるっスよね」


「このストラップってのは?

何か下げるのに使うのは分かるんだけど」


「ああ、これはギターを肩から下げるためのものっスね。

座り弾きなら要らないっスけど、立って弾くなら必須っスよ」 


「そう言えばナコもライブの時に下げてたっけ。

アニメでも肩から掛けてるイメージが確かにあるや」


ギターに取り付け、肩掛けするのに使うストラップ。


普段はあまり目につきにくいのでユウの中でも印象が薄かったようだが、よくよく思い返してみると確かに目撃していたことを思い出したようである。


「そう言う事っス。

まぁ、付属品の説明はこんなもんっスかね」


「あ、逆に聞くけど、ここに無いものであった方がいいものとかもあるの?」


「ここ以外っスか?

うーん……あ!

練習用とはいえ譜面台は欲しいっスかね」


「譜面台って……名前からそのままに譜面を置く台だよね?」


「そうっスよ。

練習するときに譜面は欠かせないっスからね。

それを無理のない態勢で見るには必須っス。

基本的には折りたたみになってて、シャキンシャキン音がするのを組み立てるのも気持ちいいんスよ」


「へぇ〜ちょっと検索してみようっと。

あ、これかぁ……確かに変形ロボみたいな組み立ての仕方してるや」


ユウが検索した画像では、ただの棒にしか見えない物が、組み立てることで三脚付きの譜面台へと変化する様子が分かるようになっていた。


折り畳めばリコーダー入れのようなケースにすっぽりと収まっているので、場所も取らないようである。


「これがエレアコならケーブルとかアンプも気になってはくるんスけど……」


「へぇ…‥そう言う機材ってライブハウスにあるものってイメージかな」


「音響機器に関してはライブハウスの物を使うっスけど、ケーブルは持参する事が多いっスよ。

予備の弦、カポ、チューナー、ケーブル……この辺りは大抵はギターケースの中に入ってるっスね。

人によってはさっき話した楽譜立ても持ち歩いてるっス」


「その辺りが本当に必須アイテムって感じなんだね」


「ケーブルの雑学として、アンプに繋ぐときは必ず音量を0にしないといけないってス。

そうしないと繋ぐ時の接触音や機械音がスピーカーに流れてダメージを与えてしまうんスよね」


「ああ、そう言う音も拾って増幅しちゃうんだ」


ライブハウスでこれをやるとPAさんに死ぬほど怒られるので注意しよう。


「ダメージと言えば、ケーブルを収納する時も決まった巻き方があるっスね。

とぐろを巻いた蛇みたいにくるくると巻くんスよ。

円にするのが一番ダメージ受けないっスからね」


「へぇ、これってスマホのケーブル持ち運ぶ時も使えそう」


「そうっスね……断線させずに長持ちさせたいなら、この巻き方はオススメっスよ」


「これは想像以上に面白い話が聞けたかな。

わざわざ聞かせてくれてありがとね」


「全然構わないっスよ。

また何かあれば連絡くださいっス!」


こうして通話が切れた後、ユウは改めて通販サイトの商品を見て周り……種類が多すぎたので、一旦考えをステイさせたのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ