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付属品の解説 2

予約投稿が前倒しにされていたので上げ直しです。

こちらは本来、26日に上げる予定の内容でしたのでよろしくお願いします。

「まずはこのカポタスト……通称カポの説明からするっスかね」


「お願いします、先生」


「これはギターのネック、その名の通り首のような形をしている細長い部分に付けるんスよ。

こう、上から挟み込むようにカポッと」  


「ああ、だからカポって……」


「カポッて呼んでてカポタストっていう正式名称を知らない人も沢山いるっスね。

そういう人はそういう覚え方してるかもしれないっス」


因みにカポタストはイタリア語で指板(ネック)の先端という意味である。


「案外的外れじゃないのが恐ろしい」


「ネックの部分は頭から胴体まで細かく線が刻まれてて、胴体に近いほどに線の間隔が短くなるっス。

この線と線の間、これをフレットと呼んで、頭の方から1フレット、2フレットという言い方をするっス。

ここまでは良いっすか?」


「うん、大丈夫」


「このフレットの部分をカポッと挟み込むわけっスが、1フレットに挟むと音が半音。

2フレットに挟むと音が1音上がるっス」


「要は弾いている音が高くなるってことだよね」


「そうなんスよ。

カポを挟まないと、1音上げるので押さえるコードも、もちろん変わってくるんスよ。

その押さえ方は基本的に複雑怪奇で、コードからコードへの移行も厄介になるっスね」


「あ〜ええと……つまり、カポを使うことで元の簡単なコード進行に戻せるってことかな?」


「そういう事っスね。

上手い人ならカポ無しの演奏もできなくはないっス。

ただ、やる意味が無いんすよね……実力ひけらかしたところで音が変わるわけも無し。

ミスも多くなりやすいっスし、良い音を届けたいなら素直に使ったほうがいいっスね」


カポ無しで音の高い曲を演奏するのは、死にゲーで縛りプレイするようなものであろう。


「まぁ、簡単に出来るならそれに越したことは無いからね。

練習する分には問題ないんだろうけど」


「そういう事っスね。

正直、このセットの中で一番必要なのはギターケース、カポタスト、チューナーっていうくらいには必須っスよ」


「チューナーってのは?」


「そのモニターがある小さな機械っスね。

ギターの頭の部分につけて弦のチューニングに使うっス。

チューニングする弦を選択して、その弦を鳴らせば、今の音が高いのか低いのか。

それともちょうど良いのか教えてくれるんスよ。

モニターに出た結果に合わせて、ギターの頭にあるネジ……ペグって言うんスけど、それを閉めたり緩めたりしてチューニングするんス」


「それじゃ、本当にこれも必要なんだ」


「昔は音叉でチューニング合わせてたんスけどね。

それは多少なりとも技術がいるんで、今はもっぱら、このチューナーを使ってるんス」


「はぁ、勉強になるなぁ」


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