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黙ってた方が良かった人達 1

「先ずはこのストーンサークルとかいう候補者なのじゃが……その後に出たニュース番組で恥を晒しておったのう」


「あ〜生放送で失言しちゃった感じ?」


「まぁ、そういう事じゃな。

何というか……質問に答えずに、揚げ足を取って話を誤魔化して常に自分が優位に立とうとしている姿が滑稽であったわ」


「へぇ〜ちょっと見てみようかな」


そう言って映像を確認し始めたユウであったが、

直ぐに顔を顰めてギブアップと言わんばかりに両手を上げる。


「あ〜無理無理。

どうでもいい屁理屈はいいから、最初に聞いた質問に答えろや!ってなっちゃう」


「これは討論会で負けぬための弁法であろうが……質問に答えてない時点で、その中でも悪手と言わざるを得んのう。

まして、ここは討論会の場ではないのじゃから、このような動きは嫌われて然るべきであろうな」


「困ったもんだね」


「その他にも無理を言って特急用金で仕上げてもらった仕事のお金を支払わず、裁判を起こされて負けておったらしいのう。

本人曰く特急価格がおかしいから払っていないなどと言い訳でしておったそうじゃ……裁判で負けた後に」


マオが話した内容を詳しく解説した動画があったのだが、ポスターの制作を超特急で仕上げたかったらしいのだが、何処の印刷所に行っても無理と言われ、親族の伝手を頼って無理やりお願いしたらしい。


しかし、その上乗せされた特急仕上げ分の支払いを拒否しているのを訴えられて裁判で敗訴。


負けた後に自分はこういう理由で払っていないとSNSに呟くものの、そもそも裁判で負けているだろうと総ツッコミを喰らっていたのであった。


因みにその親戚は会社に居づらくなって辞めることになったのだとか……


「って、これだけ聞くと本当に最低だね」


「後は元アイドルの質問に対して割とトンチキな回答をしていたのに、その元アイドルを見下したように頭を撫でてやればよかったかな?とかキモい事を抜かして炎上しておったのう」


「元アイドルとか女性とか、そういう肩書きで差別してそうって思われても仕方ないよね。

正直、そういう印象がついちゃった人に政治家は向いてないんじゃないかな?」


「政治家もイメージ商売なところがあるからのう。

実際にそうであるかどうかは関係なく、そう思われてしまったらおしまいじゃな」


マオは総評として裁定を下し、次に事件を起こした候補者を紹介した動画に切り替えるのであった。

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