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ライブハウスへ行こう 8

未だ興奮冷めやらぬ会場で2人の帰りを待っていたユウとマオであるが、彼女たちのスマホに連絡が入る。


「あれ…….2人とももう外にいるって」


「なんじゃ、いつの間に……」


「ああ、その様子だと連絡は受けたみたいだな」


メッセージを確認したユウとマオが、荷物を持ってその場を抜け出そうとした時、先ほどPAブースに入っていた店長が現れた。


「えっと、店長さんだよね。

ナコ達は外にいるんだって?」


「ああ、この場に現れると騒ぎになりそうだったからな。

本人達の希望もあって裏口から帰したよ」


「裏口って……」


「ま、想像通りに建物の外に付いてる非常階段だな。

エレベーター以外だとそれくらいしか移動手段ねぇし。

あ、あんた達は普通にエレベーター使っていいからね……っと、厄介な事になりそうだからさっさと行きな」


店長が顔を顰めて向けた視線の先には、何やら不機嫌そうな顔をした中年の男性が大股でこちらにやってきていた。


事情は分からないが言う通りにした方が良いということで、2人はエレベーター前までやってきた。


「あ、エレベーターは呼んでおいたので乗ってください。

今度はまたごゆっくり遊びにきてくださいね」


そこにはドリンカーを担当していた店員がおり、2人は用意されていたエレベーターに乗って下へと向かった。


その途中で更にメッセージが入り、既にこの場より少し距離のある喫茶店に移動しているという連絡を受けたので、そちらの方へと移動した。


「ああ、わざわざ移動してもらってすんませんっス」


「すいません」


2人がいる座席はすぐに見つかり、並んで座っている向かい側に席を取るユウとマオ。


「いや、別にいいんだけど……何かあったの?」


「演奏には全く問題ないように思えたんじゃが」


テーブルに配置されたタブレットを使って注文しつつ2人が尋ねると、ナコと八起子は顔を揃えて苦笑いを浮かべた。


「いや〜簡単に言うとやり過ぎたってやつっスかね」


「主催者の面目を完全に潰しちゃったんですよ」


「ふむ……なるほどのう。

言いたい事は分かったが、もう少し詳しく聞いても良いかの?」


「んん?」


納得しつつ先を促すマオと、未だに理解していない様子のユウ。


そんな2人にナコと八起子は交互に説明を始めたのであった。


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