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コラボカフェ企画 番外編

「それで、コラボメニューってどんな風に考えればいいのかな?」


「ふむふむ……ざっと他のコラボ企画を覗いて見たのじゃが、ドリンクならば本人のカラーイメージというのが定番であるようじゃな」


時は少し巻き戻って、コラボカフェの企画が動き出した日。


コラボメニューという新たな企画に向けて試案を行おうというタイミングであった。


「カラーイメージ……僕は何だろう?」


「分かりやすいのは髪の色で黒であろうが……勇者で黒もなかろう。

光というイメージならば、白や黄色では無いか?」


「ああ、なるほどね。

逆にマオは魔王なら黒ってイメージだけど、マオに黒のイメージはないから、髪の色で白とか銀かな」


本来はイメージカラーで作るのが多いのだが、今まで二人は意識したことが無かったため、とても苦戦を強いられていた。


「料理であるならば、普段好きだと公言しているメニューが通ることが多いかのう。

もしくは好きな材料を使ったメニューじゃな」


「それも難しくない?

僕たち、好き嫌いなく何でも食べるし、何でも好きじゃん」


「まぁ、そうなのじゃが……妾の場合は魔王という王のイメージがあるからのう。

そこから貴族的なイメージで、ハーブティーであるとか、それに合わせてケーキ類のデザートなど、やりようはいくらでもある気がするのう」


「うわぁ、それはずるいなぁ。

勇者のイメージって何だろ?」


「飲み物であるならば、ポーションイメージのドリンクなど良いかもしれんのう。

後は葉野菜をメインに使った薬草サラダとかどうじゃ?」


「ああ、確かにそういうのもありなのか……うーん、意外と奥深い」


「まぁ、お主は料理が得意であるからのう。

普通に自分の得意な料理を並べていって、それをメニュー用に改良してもらうのも良いのではないか?」


「あ、それならいくらでもレパートリーがあるから楽かも。

ドリンクは勇者が光とかだから、爽やかな炭酸系とかでもいいのかな?」


「とりあえず実現できるかはともかくとして、数を挙げてみろという話であったろう。

思いつくままに企画書に盛り込むと良いじゃろう」


こうして、その後も二人はあれやこれやと意見を出し合ったのであった。


後日、メニューが決まった後の試飲の日。


神使巫女のコーラをベースに上にピーチジュースを乗せる脳内ピンクドリンクには敗北感を禁じ得なかったという話である。

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