コラボカフェ企画 2
家に帰った2人は持ち帰った資料を読み込むことにした。
タイトルはそのままに、くじよじカフェと名付けられていた。
当然ながら店内の内装も今回担当するキャラ達の色に染まる予定のようだ。
また、店内には幾つもモニターが設置されているので、そちらの方から配信画面を流し続ける事になるらしい。
ただ、その内装な流す配信画面の内容については全てが未定となっていた。
「これは恐らく残りのメンバーが決まってないからじゃな」
「まぁ、真っ先に話を持ってきたのが僕達ってだけで、候補は決まってそうだけどね」
「それは間違いないじゃろうな。
本人に話を通すだけで、既に了承されることが前提で動いておることであろう」
「じゃあ、今頃話が通ってたりして」
ユウとマオの予想通り、特に最近絡むことの多い2人が了承していたところであった。
「その未定の2人を加えた4人で、新しいキービジュアルが作られんだね」
「その書き下ろされたキービジュアルを中心に話が進むであろうな」
「どういうこと?」
「つまりはこういう事じゃな」
マオが見せてくれた過去の様々なコラボイベントの様子では、先ずはキービジュアルが大きく展開されていた。
店内ではそのキービジュアルのキャラ一人一人、または集合したイラストで内装が施されていた。
販売されているグッズはキービジュアルのキャラクター一人一人のキーホルダーやアクリルスタンド、クリアファイルなどがメインである。
「これってつまり……一枚大きな集合絵を描いてもらって、それだけでゴリ押ししていくって事?」
「まぁ……そうじゃな。
追加でイラストを描かれて、それがグッズ化される事もあるのじゃが、基本的にはキービジュアル。
そして、中には既存イラストのグッズが用意されることがあるのう」
「既存でもグッズ化されてなかった商品なら嬉しいものって事かぁ」
ユウもオタクなのでその気持ちは分かるというものである。
コラボカフェも商売であるので、入ってくる売り上げを予測すると、中々大きな販売方法というのは取れないのであろう。
「新規のグッズ開発にどこまで予算を出すか分からぬからのう。
やはりフードとドリンクメニューで如何に妾達らしさを出せるかが鍵であろうよ」
「そうだね。
社長も話してたし、とりあえず現実的かは置いといて色々と案を出していこうか」
普通のコラボは書き下ろしなんて一枚が良いところなんですよね。
その辺りを理解してから、先日人気のまま終了したスペイン村コラボの新規イラスト数やグッズ数を見ると、如何に規模が大きいか分かると思います。




